全てをつぎ込む
「基本の形はプリズムマターとマスタープリズム。それにNマターを核にする様に、アダマニウムとマナディウムは混ぜ込んで強度を高めて……そして最後にコズミックエナジーをぶっ込む!【フュージョナー】!」
ニョイニウムを作った時のニコラ師匠を思い出して、繊細にイメージしつつも大胆さも忘れない様に合成してみる。さぁ、どうなる!
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エイドスシステム
レアリティ PM
全ステータス +15%
耐久値 500%
特殊能力 プリズムコンダクター(プリズムを操作出来る) マナ強化(周囲で魔力が使用された場合、攻撃力と防御力が強化される) コズミックレコード(様々な武装の形を真似する事が出来る)
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「おっほ!来た来た!完全にイメージ通り!」
やっぱり【フュージョナー】はイメージが大事だなぁ……
「これでベースと素材は揃った……」
さっき作った武装達も良い物ではあるんだけど……最高の武装にする為には素材になってもらう!
「【付呪】!」
必要な能力を【付呪】を使い取り出していく。あぁ……出来たての防具や武器達が儚く散っていく……
「散って行った皆の想いを乗せて、完成するんだ!」
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エイドスシステム
レアリティ PM
全ステータス +15%
耐久値 500%
特殊能力 プリズムコンダクター(※1) マナ強化(※2) コズミックレコード(※3) 斥引調律者(※4) 魔禍之鏡(※5) 意心鋭心(※6) 超修復機構(※7)
(※1 プリズムを操作出来る)(※2 周囲で魔力が使用された場合、攻撃力と防御力が強化される)(※3 様々な武装の形を真似する事が出来る)(※4 周囲の引力と斥力を操る事が出来る。消費する魔力に応じて操れる範囲が広がる)(※5 魔力が伴う非物理攻撃を吸収、反射、強化出来る。但し、許容量を超えた場合は能力が停止する)(※6 MPを込めるとその分に応じて切れ味が上がり、相手の防御を無視出来る様になる)(※7 耐久値が減っても回復させる事が出来る)
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「うわぁ……まぁ僕が装備出来る物じゃないから大丈夫……だよね?」
消費するアイテム達が割とレアな物だったから乗せた能力がエグい事になってる。これならレアリティがユニークな武器を入手しても、最終的には自作の武器の方が強くなる可能性を秘めてるのは凄くやり甲斐があるだろう。伝説の武器を越える物を自分の手で作れるかもしれないんだから……でも、これは普通にヤバいのでは?
「でも、まだ先がある……」
そう。自分でとんでもない物を作っておいてだが、これ。まだ強化が出来る。早速やっちゃうか?
「とりあえず2個と3個のブロックに分けておくか……」
いきなり7個の光の玉をリンクさせようとしたら、玉の速さが凄い事になりそうだから、一旦制御出来そうな2つとか3つの光の玉が回る回路に纏める。そうする事で、最終的に3つの回路を繋げれば良い事になるから、最後の大一番の勝負をする事が出来る。というか、【超修復機構】ってこれ『出来る』だから、修理するか任意か?ならこのままでも大丈夫か。まぁやっちゃえー!
「ふぅ……これだけ魔力構成の回路を網目状にしたんだ。逃げ道は沢山ある」
切って、分けて、繋げてを3つの回路の塊に大量に施した。これだけ大量の網目があればまず玉同士での事故は起きないだろう。そして、ここからが一番大事な瞬間だ
「よし。モノ、レジー。少し協力して欲しいんだけど良いかな?」
「ん?」
「何しろってんだ?」
多分、これは2人に協力してもらうのが一番手っ取り早い気がする
「これから作業する為に、モノはコイン状態でレジーは僕に向かってモノを投げて欲しいんだ」
「どういう事?」
「何言ってんだ?」
確かに作業するのに、僕に向かって攻撃しろと言わんばかりのお願いだし、意味が分からないと言われても仕方がない
「僕に対してモノが突っ込んで来ると、僕は世界がゆっくりに見える。つまり、一瞬のチャンスタイムを見逃さないで、この回路同士を接続出来る。で、モノなら僕がその作業中だとしても、軌道を変えて、僕にぶつからないで躱す事も出来るかなって。レジーに投げてもらう緊張感もあれば、僕も更に気合が入るし」
何となくだけど、レジーと鎖を繋いだ状態だったら、僕の機微にも気が付きやすい気がするし、ベストなタイミングでやってくれそうだ
「なるほどな!そういう事ならちょいムカつくがやってやんぜ!」
「分かった。頑張る」
「お願いね」
準備は万端。僕も集中して、かなり本気の線深淵を16本を出す。1つずつ光の玉を回路に足すのはダメだ。この3つの回路をほぼ同時に接続しなければならない。この繊細な動作を全て線深淵で行い、更にスローまで使う……脳への負荷はとてつもない事になりそうだ……でも、これは戦闘とは違った面白さだ。僕の手で、確実にこれまでの物とは一線を画す物を生み出せるチャンス……ここでやっぱりやめようなんて、そんな面白くない事する訳無いよなぁ?
「ふぅ……よし!」
勿論、網目状にしてるから光の玉が反対側に行った時にやれば良いと言うのは分かってる。だが、この光の玉達……切った瞬間に切り口の方に寄って来る。だから油断は絶対にしない。一瞬だ。一瞬でケリをつける!




