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ネスト外の敵

「あの……私も居るんだが……」

「あ、すみません。忘れてました……えっと、もしかしてフェルマーさんも撫でられたいですか?」

「いや、そう言う事では無く……」

 ちょっとフェルマーさんの事を放置し過ぎたか


「ごめんなさい。あ、出来れば他にも武装があったら教えてください!」

 どうせならフェルマーさんからもう少し情報を得られるなら得ておきたい。クオンにもパワードスーツを素材として組み込んでるし、フェルマーさんのパワードスーツで出来る事ならクオンにも出来るかもしれない


「他の武装か。そうだな……単純に背部エネルギー砲や、実体剣。一応、ワイヤーアンカー等があるが……」

 エネルギー砲とか、実体剣にワイヤーアンカーか。能力として再現するには面白そうな能力がありますなぁ?


「これについては教えて良い物か……」

「ん?もしかして軍事機密的な隠し武装が!」

「まぁ、軍事機密を保持する為の武装があると言えば分かるか?」

「あっ……それは良いです」

 この流れで軍事機密を保持する為の武装なんて言ったら、そんなの自爆機能しかないだろう。クオンにそんな武装は積むつもりは無い……待てよ?クオンには【再出現】が有るから、クオン1人でどうしようもない状態の時に使用して僕の所に戻ってくる事が出来る……いや、やっぱりダメだな。自爆が有ると絶対に自爆に頼る事が頭の中に過ぎってしまう。クオンは色んな強化が出来るだろうけど、兵器ではない


「その方が良いだろう。クオンよ。これは再現出来るか?」

 フェルマーさんもさっきの腕部の射撃装備を見せる様に紹介していた装備を展開して見せてくれる。クオンもしっかりと確認してから【変異武装】で真似していく


「うむ、間違いなくクオンは強い。それは私が保証しよう。ネストならば即戦力としてもクオンは歓迎するぞ?勿論、ハチもだが」

「興味は有るんですが、そういえばネストの周りで何か特殊な個体とか厄介な能力を持つ敵とかって居ませんか?」

 一応、聞いておこう。素材に有用そうな奴が居れば良いんだけどなぁ……


「そうだな……厄介な奴か。なんでも引き寄せて、最終的には私の2倍位の大きさの球体になって突進してくるクラスタムが厄介と言えば厄介か。後は滅多に見ないが、クラスタムと真逆の性質を持つ変異種も居るには居るが……まぁまず見る事は無いだろうから問題無いだろう」

 おっと、これは楽しそうな情報が入って来たぞ?引き寄せて球体になって突進……なんだろう、なんか塊というか、魂と言うか……にしても、それは素材として中々に優秀そうな気がするな


「そのクラスタムと変異種って大分性質的に厄介だと思うんですが、どうやって倒すんです?」

「クラスタムは単純に突進を壁なんかにぶつけると、纏っている物が落ちるからその隙に射撃なんかで仕留める。逆の性質を持つ変異種のレぺルムは近付く物を寄せ付けない性質は有るが、質量が大きければ跳ね返す事が出来ないから巨大なハンマーだったり、一応、クラスタムを解析して作った引き寄せられない柱が有るからそこまで引き連れて柱で叩き潰すなんて手法がある」

 これはちょっと行くべきだろう。で、クラスタムにもレぺルムにも質量兵器みたいなのが利くとなると……グランダさんみたいなハンマーとかが良いのかもしれないけど、多分、叩き潰すのは良くない気がするんだよなぁ……なんか良い素材が取れなくなりそうだ


「ちょっとソイツ等と戦ってみたいんですが、ダメですかね?」

「うぅむ……いや、実力は問題無いか。分かった行っても問題無いだろう。もし止められる様な事があればフェルマーの名前を出せば通れるはずだ。私はもう少しここに残る」

「分かりました。じゃあちょっと戦ってみます!」

 単純に質量が必要な攻撃だったら、多分僕よりヤミィさんの深淵によるビンタみたいな方が有効だと思うけど、それはちょっと他の手段を試してからだな


「お前は本当にイキイキとしているな……」

「クオンも戦闘経験は積んだ方が良いし、一旦やってみようか」

「了解しました」

 ゴーレムとの闘いを想定して戦うのがベストなんだろうけど、色んな経験をした方が良いよね


「よーし!行くぞクオン!これから行く場所だったら気にせず戦えるからね」

「はい、ではインベントリに戻ります」

 クオンを仕舞い、練習場を後にする。なんか細かい事はクロウ団長に任せてネストに行くぞー!




「フェルマーさんに許可は取ったので……」

「そうなのか。了解した。通って良いぞ」

 よし、ネストの外側に出たぞ?ここからが本番だな


「一応、最初は僕達でもクラスタムを倒せるかどうかだね。フェルマーさんの武装は全部コピー出来た?」

「はい。連続での使用は難しいですが、使用は可能です」

【変異武装】のクールダウンとかの性能上昇はまだしてないから、クオンはセーブしつつ戦ってもらおう


「おっ!あれじゃないかな?」

 僕達の前を転がる何か。砂地を走って来たのか砂の球体っぽいな?でも、雪だるま式に大きくなってないから多分個体ごとに引力に上限とかあるのかもしれない。これなら確かに何とかなるかも?まずはその中身。見せてもらうぞ!



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― 新着の感想 ―
[良い点] ハチくんもスキルとかで残機あるし、特攻自爆兄弟が生まれちゃうw
[一言] ブラックコロコロとホワイトコロコロかー、たくさん集めると本物になるかな?制御できるかわかんないけどw
[一言] クラスタムとレペルムの素材を使えば、その性質を得られるかも? 引力と斥力を操るキャラは、強キャラと相場は決まっているんですよねぇ
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