五鍛冶の見解
「苦しいとか、狭いとか何かあった?」
「問題ありません。快適です」
「そっかそっか。なら移動する時は基本的にクオンにはインベントリに入ってもらう事になるけど、良いかな?」
「了解です」
クオンがインベントリに入ってくれるならイベントまで城から出て行動するのもしやすくなるな。やっぱりお披露目するなら華々しくしたいし
「あ、そういえば……」
武器関連の事で忘れてたけど、五鍛冶に預けてたNマターってどうなったんだろう?ヘックスさんの解釈もあれば、五鍛冶の解釈があるかもしれないし、何より、全容が分かってない素材だからこそ、色んな立場からの視点での解釈を知りたいし、後で確認しに行かないと
「よし、それじゃあお出かけしようか。一応、君を見せたい相手は他にも居てね?」
「了解しました。行きましょう」
「これから、よろしく」
「よろしくなっ!」
「よろしくねぇ?」
「ん~、よろ~……」
「よろしくお願いします!」
「よろしく頼む」
当然と言えば当然なのか分からないけど、モノ、レジー、ストリ、イドラ、ヤミィさんに今回はレイさんも居て……ここにクオンが追加かぁ……これで外から見たら僕一人は大分詐欺だよなぁ
「それじゃあ、皆行ってきます!」
「「「「「行ってらー」」」」」
いやぁ、この緩い感じが良いよね
「そうだクオン、さっきの料理を食べてちょっと調子が良くなったとかある?」
「はい、身体能力が上昇しています」
おっ、ちゃんと食事バフも乗るならあれも使えそうだな。本番前にまた作ってクオンに持たせるか
「で、皆は修行?に行って何か収穫はあった?」
折角何かやって来たのならその成果を聞きたい所だ
「ハチの助けには、なる事」
「まぁ、助けにはなるだろうなっ!これで無意味だったらブチギレだっ!」
「そうね。どうなるかは分からないけどぉ?」
「ん~、ねむねむ~」
「皆さんに関してはそうですね。私とレイさんは皆さんの強化の為に付き添った形ですね」
「一応、報告はしておくべきかと思って一緒に来た」
凶具の4人に何か強化が入ったのか。どんな強化かなぁ?
「それって、すぐ見せてもらえるの?」
「皆1分が限界」
え、何それ……
「1分が限界……時限強化系なのかな?」
時間指定があるって事は時限強化系の能力でも入手してきたと見て良いのかな……
「ここでは、やらないほうが良い」
マジかぁ……となると、完全に周りに影響があるタイプか。じゃあ出来ないな
「そっか。えっと……一旦冥界の方に行こうかと思うんですけど、大丈夫ですかね?」
「ん、大丈夫」
レイさんを連れて冥界に行っても問題無いなら行くか
「ハチでーす。居ますかー」
「「「「「来たか!」」」」」
「うおっ!」
重いハズの鍛冶場の扉が勢いよく開き、5つの手に掴まれて中に引き摺り込まれる
「「「「「アレは凄いぞ!」」」」」
「あぁ……問題は無さそうですね」
鍛冶場が爆発したとかそういう痕跡とかは無いし、Nマターが制御不能状態になったとかではないみたいだな
「結論から言うと、武器にする事は可能だったが、それはまだ要因の1つだ」
Nマターを武器にする事は出来たと小さいダガーを見せて来た。ラメ混じりの黒い金属?って感じだけど……これに何かあるのかな?
「綺麗な武器ですね?」
「綺麗なだけではない!これ自体から、魔力が発生する様になって、自身の魔力を一切使わなくても魔法で攻撃出来ると言えば、分かるか?」
「え、弾数無限の武器ですか?」
それはヤバい。普通に考えて、それが出来てしまえば数を揃えれば魔法をライフルとかマシンガンみたいな感覚で撃てるようになるって事だよな?
「まぁ、そう考えるのが普通なノネー」
「若いモンが興奮するのも分かるが、これもまた単純な話ではないんだなぁ」
「単純ではない……」
何かデメリットでもあるのかな
「残念な事に、無限の魔力を得ると代わりに耐久値が恐ろしいレベルで下がる。そして、魔法を使用すれば当然耐久値は減る」
「それは使い勝手があんまり良くなさそうですね」
回数制限ありの無限という矛盾が発生する武器になっちゃったかぁ……
「それはいい!あくまでそれは検証中に見つけた物だ!今大事なのはこのダガー!魔力を込めればその分切れ味が増すのだ!」
「おっと……それって上限とかって」
「今の所、私達の魔力量じゃ上限がどこまでか分からないけど、アダマンタイトならスパッと行けちゃうねぇ。魔力障壁とかでさえ、込める魔力量に応じて切れちゃう可能性はあるよ」
Nマター武器。実質防御無視性能が有るって事か?
「あれ、ちょっと待ってください。武器としてその性能って事は防具にした場合ってその逆の可能性も……」
「あぁ。Nマターの鍛え方次第だが、込める魔力量に応じてはアダマンタイトを越える防御性能を得られる可能性はある」
込める魔力量に応じて防御無視性能と防御性能を得られる……一見万能に見えるけど、これを維持する為にはとんでもない魔力量が必要って事だよな……無限の魔力を作る事も出来るけど、その量は多分多いとは言えない……これはまたNマターの凄い一面を見つけられたな?




