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ラフ謁見

「おやおやぁ?随分と久しぶりじゃないか。ハチ」

「いやぁ、遅くなってしまって申し訳ありません。精霊王様。こちら、お納めください」

 もう一度精霊の国にやって来るのに時間が掛かってしまったし、ちょっとご立腹かな?一応賄賂として、クッキーを渡しておく


「ほほぉ、分かっておるなぁ?うまぁ~」

 よし、機嫌は直ったな!


「ゲートの件はいつでも良いですが、1つ精霊王様にお願いがあるんです」

「ほほう、願い事とな?なんだ。言ってみろ」

「妖精とか精霊の薬的な物ってあったりします?」

「あるにはあるけど……」

「それって、僕にも作れたり、扱ったり出来ますかね」

 一応、聞いてみよう


「うーん……ちょっと難しい所だねぇ……人が扱う物なら悪に落ちた妖精を倒して、妖精の羽とか、粉を使ったりするけど、ここにはそんな悪いのは居ない。だからそういった物は得られないね」

 なるほど。確かにそれは無理だろうなぁ……薬の材料にしたいから羽頂戴とか大分ヤバい事言っちゃう事になるし、そんな事は……ん?今「人が扱う物なら」って言ってたな?という事は……


「その言い方だと、人が扱うならそういった物だとしても、妖精や精霊が扱うならそれとは別の物がある……と受け取っても良いんですかね?」

「ふふふっ、確かにあるぞ?」

 やっぱりあるんだなぁ?


「つまり、命を奪わずとも得られる物があると」

「あぁ。ハチもそういった物が欲しいのだろう?」

「はい。それで相談したかったんです」

 武器を作る為に素材になる相手を倒す。確かにそれは更なる強者に勝つ為に必要な事なのかもしれない。だが、命を奪わずに、ギブ&テイクが可能であれば……それは量産が可能という事になる。薬という消耗品を生産する為に量産が可能な手段があるのなら。まずはそれを第一優先で考えるべきだよね?


「だが、そうだなぁ……これに関しては少々難しいかもしれないぞ?」

「と、言いますと?」

「理論上は幾らでも入手する事は出来るだろう。だが、それに応じてくれるかは別という事だ」

 理論上と応じてくれる……何かを貰えると見るか、それとも生成していると見るべきか……


「人間の僕がそれを貰うのはやっぱり物理的に難しいですかね……」

「ふーむ……いや、ハチならば結構簡単に集まるか。おーい、お前達ー」

 前に精霊の国に来た時の様に光の玉が沢山集まって来た。精霊達がやって来たみたいだ


「ハチがお前達に殻を分けて欲しいそうだ。協力してくれるか?」

「おっ?これは……」

 精霊王様が周りの精霊達に語り掛けると、色んな所から何か軽い物が落ちる音が聞こえてくる。辺りを見回すと、なんか白い粉みたいな物が沢山落ちていた


「これは精霊達の核の殻だ」

「核の殻?それって、凄く大事な部分を守る最後の砦みたいな物なのでは……」

 核を守る殻だとしたらこれはここに居る精霊達が今非常に危険な状況になっているのではと心配になってくる。これ本当に大丈夫な物か?


「まぁ、何も知らなければそう思うだろうな。だが案ずるな。そうだな……分かりやすく言うのであれば、この殻は外殻と言うよりは抜け殻。いや、人に例えるのであれば、垢?とでも言うべき物だ」

 精霊の垢……そんな物もあるのか……


「これを更に細かく砕けば、薬の材料になるだろう。きっとその辺の悪性妖精の物よりずっと良い物になるだろうな?」

 悪性妖精から奪った物ではなく、善意によって得た物。それなら確かに良い物が出来そうな気がしてくる


「えっと、まさか、これ妖精の場合も同じって訳では無いですよね?」

 流石に人型の妖精から垢くださいなんてとんでもない事を言える訳が無い


「んー?まさかそれがお好みかぁ?」

「いえ、普通に大変そうですから、別の物があるのならそっちの方がありがたいです」

 絶対妖精の垢を使った薬なんか作ったら、変な人達に絡まれる事間違いない。それ以外の別の物があるのならそっちにしてもらいたい


「妖精の場合は……説明するよりも見せた方が早いか。これだ」

 そう言って、精霊王様に魔力の高まりみたいな物が起こった後、その手にさっきまで無かった六角柱のクリスタルみたいな物が現れた


「これを擦ればさっきの精霊の核の殻と似たような物が得られるのだ」

 擦りおろしクリスタルが薬の素材って事?いやはや凄いなぁ?


『精霊外殻片 精霊から得られる魔力が宿った破片』


『妖精心結晶 妖精が生成した結晶。魔力が宿っている』

 これって、それほど使われてないアイテムだから説明すらそこまで詳しくないのか?となると、色々試してみないといけないな?


「なるほど。いやぁ、これは今後大変になりそうだ」

「ぬ?」

「これは一度、ホフマンさんにお礼の品を何か作って、食材を集めてもらって大量に作った方が良いかもしれないな……あぁいや、こっちの話です」

 各方面へのお礼を作る事を考えたら、全然アリな選択だと思う


「精霊王様がこっちに遊びに来た時に僕が作ったお菓子とかでおもてなしするので、コレをくれるみたいな事って出来たりしますかね?」

「ほうほう……考えても良いぞ!」

 よし、なら一旦、集まった素材を使ってお薬を作ってみますか!



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― 新着の感想 ―
[気になる点] フラーメルさんに教えを請えば賢者の石一歩手前くらい軽く作れるだろうに、只人では手に入らない素材で空前絶後のおクスリ作っちゃうハチくん……何ができるのやら。
[一言] 特殊性癖のプレイヤーも安心!精霊の垢と妖精の排泄物だよ!?(語弊) と言うか、ホフマンさんに過労の罠が襲い掛かる!?
[一言] 精霊の殻入りの薬といえばあんまり使用に抵抗感はないけど、精霊の垢入りの薬といった瞬間に抵抗感が出てくる〜
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