薬の素材と言えば……
「さて、それじゃあ久しぶりの調薬の準備でもしようか!」
今なら色々アイテムとかも増えてるし、作れる薬とかも増えてるんじゃないかな?
「とりあえずインクリー草を使った効果上昇をメインに、【違法改造】無しで美味しいHP回復薬かMP回復薬とか作れると良いな」
そう考えると、何を使うと良いかなぁ?基本的に今まで作った物は草やらキノコやら植物系の物だったから……今度は魔物の素材とか、を使うか?
「普通に考えると、マンドラゴラとか使ってみたい所だけど……」
野生のマンドラゴラとか居るかなぁ?
「眷属系の中にマンドラゴラとか居たとしても……流石にちょっと毟らせてと言うのもなぁ……」
それは流石に気が引けて出来ないから少し別の方法を使った方が良いよなぁ……
「でも、薬を作るとなるならやっぱりその辺は外せないよなぁ……」
あるかは分からないけど、僕が知っている創作とか、ゲームで出て来るもので薬と言ったらアムリタとか、エリクサー、変若水、ソーマとかかなぁ?その辺を作れるまでとは言わないけど、出来るだけ高性能な薬は作れるのであればそれだけで嬉しいよな
「また何処かの森で集め……あっ」
薬の素材になりそうな物がありそうで、比較的安全性も確保出来る森……よし!んじゃあそこに行こうか!
「聖獣さん」
「ぬ?おぉ、ハチか!」
「どうもどうも。ちょっと良いですかね?」
最初に来た時は錬金術の素材を集める森として来てた所はあるけど、錬金術に使えるって事はそれすなわち普通に調薬とかの素材にも使えるよな?
「どうしたんだ?また何かとんでもない事をしようとしているのか?」
「いえいえ、単純に薬を作ってみたいなと思いまして、ここなら素材とか集められるかなぁと思って来てみました」
隠す事でも無いから正直に話す
「なるほどな。まぁそのくらいであれば協力しよう。精霊王様にもついでに挨拶しに行くか?」
「そうですね。折角来たんだし、挨拶しないと……怒られちゃいますね。素材を集めたら挨拶に行かせてください」
精霊の国ともしっかり友好関係を築かないとね
「それで、どういった物が欲しいのだ?」
「そうですね。HP回復薬やMP回復薬で、美味しい物が作れたら良いなって思ってます」
「美味しい物と来たか。ふぅむ……単純に体力と魔力を回復させる効果がある物はあるが、そういった物は基本的に苦いのが当然だな。だから味を付けるのであれば別の物で付けるべきだが……」
「多分ただ甘いだけの物とかを混ぜ込んだら、苦いのと甘いので絶望的な味になるとは思ってます」
だからこそ、コーティングとかで対応するか、どうにかして苦みを消す製法を見つけるとかで対応しなければならないだろう
「なるほどな。だが、それは中々難しいだろうな」
「ですよねぇ。とりあえず、その素材ってどんな物です?」
まずは素材を聞いてからかな
「そうだな……HPとMPが回復するとなるとキングマンドラゴラとクイーンマンドラゴラなんてかなり効果が高くて良いぞ」
「キングとクイーン……」
マンドラゴラは正直求めていたけど、まさかのキングとクイーンですか……
「それって、この森で採れるんですかね?」
「あぁ、そうだな……確かこっちの方に居たハズだ」
「キングとクイーン……ちょっと緊張しますね」
どうなんだろう?一応キングとクイーンなら会うのにドレスコード的な物とかあったりするのかな?
「そう緊張しなくても良い。マンドラゴラには変わらん」
とは言われてもねぇ?まだ本体を見てないから何とも言えない
「ほら、居たぞ。あそこだ」
「お、おぉ……そういう感じなんだ」
そこに居たのは茶色いカブ?の様な外見に髭と穏やかそうな顔。それに立派な王冠みたいな葉がある奴と、白いカブっぽい外見とオホホと笑いそうな顔と、茶色の奴よりは控えめな王冠っぽい葉の付いたマンドラゴラ?が横に並んで地面に埋まっていた
「この2体がキングとクイーンですか?」
「あぁ、キチンと処理してから引っこ抜いて、すり潰せば薬の材料にする事が出来る」
名称的にも通常個体よりはレアなのは確実だろうし、確かに薬の素材にしたら良い薬になるかもしれないが……
「やっぱり特に何もしないで引っこ抜いたら叫んだりするんですかね?」
「あぁ、だから、先に根と葉で切り分けてから少し時間をおいて、引き抜くんだ」
光合成を遮断してから抜くみたいな感じなのかな?でも、それが普通のやり方だとするのなら、それで得た素材を使っても苦い薬になるだけな気がする……となると、そこを変えないとダメだよな?
「じゃあちょっと僕、やってみても良いですかね?」
「あぁ、やってみると良い」
「分かりました」
聖獣さんの元からマンドラゴラ達の所に歩いて向かう
「どうもこんにちわ。今日は良い天気ですね?」
「えぇ!?」
とりあえず2体の前で正座して話を振ってみる。聖獣さんも驚いているみたいだけど、一旦これでダメならさっき聞いたやり方をやってみよう
「「……」」
おっ?2体のマンドラゴラが手を振ってくれた。これは話をする事が出来るのかも!




