アイアムゴースト?
「おかえりなさ……え?」
「た…ただいま……で、良いんで…しょうか?」
棄てられた教会のシスター。コピーメリアと、幽霊となったオリジナルのシスターメリア。2人の100年振りの再会
「シスターメリア……?」
「はい…教会に……戻ってくるのに…とても時間が……掛かってしまったみたいで……ただいま…戻りました!」
「お帰り!メリア!」
ずっと昔の記憶が甦っているんだろう……シスターメリアを抱きしめるコピーメリア。お互い幽霊の様な存在だからか触れる事が出来るみたいだ
「なんだか…自分に……抱きしめられるって…不思議な……気分ですね?」
同じ顔の2人が抱き合い、再会を喜んでいる。うんうん、美しい光景だ。やっぱり一緒に入って再会の邪魔をしなくて良かった。一瞬教会のドアを開けた時にコピーメリアさんの方に僕を見られた気がしたけどすぐに後ろを向いて軽く手を振って去ったから多分大丈夫だろう。ゆっくり再会の時間を楽しんでほしい。まぁ僕は窓からこっそり見てるんですけどね?
「私は…どのくらい……教会に居なかったんでしょうか?」
「100年……です」
「100年!?そんなに…え?」
うんうん、普通に100年も迷ってたって聞かされたらビックリだよね
「そんなに…経っていたら…私…流石に死んじゃってますよ?」
「ちょっと待っていてください……モニクさん、鏡をお願いします」
自分が死んだ事を忘れてしまっているのか……これは悲しいなぁ
「はーい、これで良いで……えぇ!?シスターさんが2人?」
コピーメリアさんの声を聞いて教会の奥からモニクが鏡を持ってやってきた。出てきて驚いている所を見るとひょっとして自分の部屋的な所の掃除でもしていて気が付かなかったんだろうか?
「ショックを受けるかもしれませんが、自分の姿をよく見てください」
モニクがコピーメリアさんの言葉を聞いてメリアさんに向かって鏡を向ける。するとしっかりと半透明の姿がメリアさんの瞳に映る
「本当に…私……死んじゃってたんですね……」
「貴女は病で倒れてしまって、亡くなったんです。でも魂だけはこの森に残っていたみたいで、ずっと彷徨っていたんですね……」
「ハチさん……という人に…連れて来てもらえて…やっと辿り着けました……」
「あの人は本当にお人好しですね……誰でも救っちゃうんですかね?」
なんか急に褒められたみたいでムズムズする……覗き見はもう止めよう。教会前で他の皆が来るまで待とう
「うん、かなり良いぞ!」「【魔札作成】が取れたお陰でかなり戦いやすくなりました!」
ロザリーさんとアイリスさんがまず帰ってきた……と思ったらその後ろから残りの2人も帰ってきたか
「大剣も有効活用出来るとかなり攻撃的に立ち回る事も出来るな?パワータイプとスピードタイプ、それにバランスタイプで斬撃系と刺突系を切り替えて立ち回れるとなると有効的な攻撃の選択の速度も重要になってくるな……」「やっぱり召喚獣達と同時に仕掛けられるのはかなり強いな?ステの振り方もこれからはもう少し考えて振った方が良くなりそうだ」
珍しくまともに色々考えているハスバさんを見た気がする。まぁ恰好が恰好なせいでしまらないんだけどね?
「あ、皆おかえりー。ちょっと教会に入るのは待ってもらっても良いかな?」
「ん?どうかしたのか?」
「ちょっとシスターメリアさんの霊を見つけちゃったから連れてきて、中でシスターさんと話してます」
「「「「えぇ!?」」」」
まぁその反応も当然だよね
「聖女様ですか?って聞いたらお恥ずかしながらって言ってたし、中に入った時にシスターさんも本人だって確信したみたいなんで……もう少しお話する時間をあげたくて」
そう言うと皆教会の外で待つ事に賛成してくれた
「木材どれくらい集まりました?僕は40個くらい集めた所でメリアさんを見つけたんで皆が平均40個集めていれば200個に足りるかと思ってそれ以上は集めてないんですが……」
僕が招集したようなものだからもっと集めるべきだったんだろうけど……道中も戦闘回避の為に集められなかった
「55本だ」
ダイコーンさんは55本集めてくれた。ありがたいなぁ
「60本程集めたぞ」「75本です」
ハスバさんは60本、アイリスさんは75本。皆凄いなぁ?というかもう200本越えちゃったぞ?
「ロザリーさんは?」
「私は……30」
「え?」
若干声が小さくて前半が聞き取り難かったけど30本?
「230本だ!」
「ファ!?」
この人霧の森のトレントを全部を討伐するレベルで倒したんじゃないだろうか?しかも僕達4人合わせた分を1人で集めるって凄すぎる……
「倒し過ぎた……」
「またやり過ぎたの?」
またって事はいっつもやらかしてるんだな……
「色々試していたら楽しくなって……」
その気持ち、分かるから僕からは何とも言えない
「足りないよりは余ってる方が良いから……」
「そ、そうですね。倍くらい持っていれば足りなくなる事は無いでしょうし!」
フワッとしたフォローをしたらアイリスさんが乗って来た。あれ?ロザリーさんのフォローしたんだけど……まぁフォローには成功したみたいだし良いか
色々と会話して待っていたら教会の扉が開いた
「ハチさん」
「ん?はーい」
眼帯をしてるからコピーメリアさんの方だ。呼ばれたから近寄る
「ハチさんとお話があるので他の皆さんは少々お待ちいただけますか?」
「む?まぁ待てと言うのなら待つが……」
ロザリーさんが代表して答える。なんだろう?僕の意思は無視されてないかい?まぁ、行くけどさ?
教会の中に入るとメリアさんが長椅子に座っていた
「ハチさん…貴方は……私がどうなっているか…知っていながら……教会まで…連れて来てくれたんですか?」
「あぁ……まぁはい。こっちのシスターさんの方が会いたがってたから連れてきたって感じかな?」
偶然木材を取りに行く前に話していた会話で出てきた人の幽霊が居た。だから連れてきたってだけなんだよね……
「なるほど…では1つ……聞かせてください。貴方は…なんの為に戦うのですか?」
難しい事を聞くなぁ?




