アトラさんとのお散歩
「ニーニャさんありがとう。これからも頑張る気力が出来ましたよ。それじゃあお疲れ様でした!」
「お疲れー」
空島に帰るとしよう。今度は何をしようかなぁ?戻ってもまだ他の皆が戻ってなかったら他にもやれそうな事を探すかな
「さてと、どうかなぁ?」
空島に戻って来て、皆が帰ってきてるか確認するけど……多分まだ帰って来てないみたいだな
「帰って来てないか。なら、あっちに行くか」
特に誰も帰って来てないし、終わったみたいな情報もなさそうだから村の方に行こう
「こんちわー」
「おぉ、ハチか」
「アトラさん」
なんか久しぶりに会った気がするなぁ……
「……アトラさん。久しぶりにお散歩でもどうです?」
「おぉ、良いぞ。久しぶりに歩くか!」
お散歩に誘ったら凄く嬉しそうなアトラさん。やっぱりたまにはお散歩みたいな息抜きも必要だよねぇ
「最近どうです?僕の方も色々あって、中々村に寄れなくなってしまったんですが……」
「おぉ、そうだぞ?中々来ないから少し暇だな」
「まぁ、暇にさせない方法はあると言えばあるんですが……それは多分、アトラさんも僕もあまりしたくないと思うし、良くないと思うんですよね。なので、今のままの方が良いと思うんで、また暇な日々になるかもしれませんが……それでも大丈夫ですかね?」
人をアストライトに呼びこめば退屈する事は無いだろうけど、それは皆で決めた約束とかに反するし、やっぱり人を引き込むのは良くないよねぇ
「あぁ、そうするしかないだろうな。だが、そうだな。たまには儂の所には来い」
「寂しかったですか?ごめんなさい。じゃあ色々見て回った物とかのお話でもしましょうかね?」
「そ、そういう訳じゃ……いや、そうだな。色々聞かせてくれ」
アトラさんと散歩しながら今まであったイベントの事とか、解決した事とかについて話した
「で、イベントに関してはあっちの方で動画が見れる事は見れますが……」
「随分と楽しんでいるな。うむ、やはりあの時村を出て色々見ている事が良い刺激となったか」
「それに関しては皆のお陰ですよ。僕に託してくれたアイテムやスキルのお陰で色んな状況を乗り越える事が出来てます。皆と会わなかったら……それこそ、その辺に居る剣士とか魔法使いみたいになってたかもしれません。村に連れて行ってくれた事、感謝してますよアトラさん」
本当にあの時森の中で行先を棒を投げて決めていなかったら……リハビリ途中で遊び始めていたら……事故に遭って助かっていなかったら……色んな奇跡を乗り越えたからこそ、僕は今、この場に立っている。全ての事柄に感謝しないとね
「おぉ、そんな急に畏まってどうした?」
「いや、なんとなく僕は色んな奇跡を経験してここに来たんだなって改めて思ってただけです」
「そうだな。奇跡……いや、ある種の運命とでも言うべきでは無いか?奇跡の連続と言う者も居るだろうが、そういった奇跡に見える事柄が起きる道を選んで進んでいる。そうは思わないか?」
「道を選ぶ……」
奇跡を点繋ぎにして連続で起こす。と言うよりは奇跡が続く道を歩いているって感じかな?だとしたら、その道を選べた事が僕にとっての一番の奇跡なのかもしれないなぁ……
「そうですね。じゃあより良い道を進める様にこれからも頑張って選んでみましょう!」
別に何か変えるつもりは無いけど、100%では無くても、良い選択……いや、面白い選択の機会があった時にソレを選べると良いな!
「よし、良く言ったハチよ。であれば、儂から1つ提案がある」
「お?アトラさんから提案ですか。なんでしょう?」
何だろう?どんな提案かな?
「ハチよ。あの首飾りを一度渡せ」
「はい、どうぞ」
「あ、え?そんな簡単に渡すのか……?」
アストレイ・オブ・アミュレットをすぐに外して渡したらアトラさんが素っ頓狂な声をあげた。そんなに渡すのに渋ると思ったのかな?
「え、だってアトラさんが何かする為にコレが必要なんですよね?なら渡しますよ。今の僕は色々と待機状態?みたいな感じなので、一度、不便な状態に戻るのもアリだなって。そうだ!またなんかお薬とか作ってみるのもアリだな……ここ最近はアミュレットの自動回復とか【レスト】の効果で回復関係を済ませてましたが、味が良い回復薬とかまだ作ってなかったし、初心に帰って薬研でゴリゴリまたお薬を作るとかアリかも」
修理やら回復やら後方支援方面の強化をする為にも、今までの超便利な自分を一旦封印して、基礎的な事をやるのが良い気がしてきた
「それに、MPHPの自動回復が封印されるかもしれない状況に対応するとか考えると、一旦この装備を仕舞うだけじゃなくて、一度預けるって言うのも良いなって思ってたんですよ。最近の僕は限られたリソースで何とかするっていう面がちょっと欠けてる気がしてたんで、その辺を鍛える為にもよろしくお願いします」
「ふっ、分かった。良かろう。コレは少し預かるとしよう」
「はい、戻ってくるまで自分を鍛えながら返ってくるのを楽しみに待ってますね」
「あぁ、返すのは約束しよう」
さて、これで僕のほぼメインと言っても良い位大事な装備も預けてしまった。これは色々大変になりますぜぇ?




