お渡し
「これでどうかしら?」
「ステータス上昇効果は無いけど、その代わりに属性操作関係の能力が上がってるから結構良いと思うけど」
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氷雪の華簪
レアリティ エピック
耐久値 200%
特殊能力 氷雪の体現者(氷属性の魔法やスキルを使用する際に、消費MPが減り、威力を上昇させたりする)
錬金術によって制作された氷属性の簪。使用者は氷を自由自在に扱う事が出来るだろう
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水奏の首飾り
レアリティ エピック
耐久値 200%
特殊能力 水奏者(常に一定量の水を操る事が出来る。水属性の魔法やスキルを使用する際に、ボーナスが発生する)
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若干内容が違うけど、これは2人が別々に作ったから能力が変わったって事だよな?セッカさんには消費MPが少なくなって、威力……多分規模とかが大きく出来るみたいな事を考えたら、普段の作業をする効率が上がるだろうし、クラリさん向けの首飾りの方は常に一定量の水を操れるとなれば、体が乾燥する事は無くなると見て良いだろうし、実質、陸上生活が可能になると言っても良い代物だろう。流石錬金術のプロフェッショナルだ。要望通りの物を作ってきてくれたなぁ?
「そうですね……どうでしょう?これから2人も一緒に来ませんか?あの子の能力を沢山の人に知らせる必要は無いですが、2人だったら、もしかすると互助関係になれるかもしれませんし」
今の所この島専属の鍛冶師みたいな人は居ないけど、アクセサリーを作れるこの2人なら、クラリさんと協力する事で色々アクセサリーを作って、自分達の為の生活資金を稼いだり、素材を買う費用とかを集める位は出来ると思う。この2人は自分達の利益の為だけに誰かを犠牲にするみたいな事はしないだろうし、キチンとクラリさんの事を知って、守ってくれる人は僕以外にも居てくれる方が助かる
「そうね。この島の新しい住人という事なら見てみたいわね」
「正直、隠れスポットを知られちゃったし、何か隠してる事を教えてくれるならそれは対価としては丁度良いかも?」
僕がゲヘちゃんとかに声を掛けて、この部屋のまったり道具とかを全部お片付けする事が出来るって分かってないんだろうなぁ……まぁ、まだその時では無いか
「じゃあついて来てください。今も温泉の所に居ると思うので」
「おー、後でお風呂入ろうと思ってたし、丁度良いやー。ついでにモルガも誘ってやるかー」
「うーん……まぁ、モルガ師匠もこの話の仲間になっていてくれた方が楽か……分かりました。まぁ、その仲間を悪用しようとしたらおやつ抜きどころでは済ませませんがね」
モルガ師匠はそんな事はしないとは思ってるけど、もしやったら……逆さ吊りで目の前でニコラ師匠とフラーメルさんにまだ作ってない新作のお菓子とかを試食してもらおうかな?
「やぁやぁ、遅かったじゃないか。一人で先に入ろうかと思ったよ?」
「あ、じゃあご勝手にどうぞ。という訳でお2人だけに紹介を……」
「まてまてーい!仲間外れは流石に酷いんじゃないかハチ君?というかというか、どういう話なのかまだ見えてないんだけど?ニコに温泉集合とだけ言われて来たんだけど……」
全然詳細が分かってなかった
「えっと、新しい仲間が増える事になったんですけど、その仲間が凄い能力を持っていて、色々と僕も個人的に考えてはいたんですけど、その子を悪用される事から守れる仲間が居た方が良いなと思ってこの2人に声を掛けていたら、モルガ師匠にも一応声を掛けておくかって感じになりました」
「うんうん、ハチ君からの扱いが最近雑になっている事だけは分かったよ。そっかぁ、悲しいなぁ?そのお仲間ちゃんの力を使わせて……」
「因みにその子の力を悪用しようとしたらモルガ師匠でも容赦なく折檻しますし、おやつは永久に食べられないし、目の前で新作おやつの試食会を開いて見せるだけの刑とか……」
「本当に申し訳ありませんでしたー!どうか!どうかそんな極刑だけはご勘弁を!さっきのはただの冗談ですからぁ!」
「分かれば良いんです。それじゃあ行きましょう」
やっぱり、自分が損をすると分かっててもこれはやらねばならないみたいな使命感で動いてるのかなぁ?押すなよ押すなよ?みたいな
「すみません遅れました」
「いえいえ、問題無いですよ。いやぁクラリちゃん可愛いですねぇ?」
「しゃきーん」
クラリさんに抱き着いてしゃきーんとさせてるセッカさん。遊んでるなぁ?
「あ、そうそう。このお二方に作ってもらったんですが、セッカさんには日頃の感謝を込めて、氷属性が更に扱いやすくなる簪を、クラリさんには地上でも動きやすい様に水を纏える首飾りです。感謝はこのニコラ師匠とフラーメルさんに言ってください」
「これはこれは!ありがとうございます……うわっ、凄い能力……」
「ん?これで、動きやすくなる?」
今更だけど女性5人?に僕1人だとちょっとアウェー感あるなぁ……
「ん、ん?どうしたん?」
「いや、ここはまだなんとなく気兼ねなくて良いなって」
「ちょいちょいハチくぅん?なんか失礼な事考えてないかい?」
「えぇ?気のせいでしょ~?」
モルガ師匠に緊張とか……今更ねぇ?




