ついでのお願い
『輪転玉 レアリティ エピック 耐久値 150% 特殊能力 【輪廻転換】 装備者のHPやMPを消費して、アイテムの修理、修復、再生が可能になる。その際、ランダムなバフ効果が1時間付与される』
いやぁ、良い能力付いてるなぁ?ただこれ、ランダムなバフ効果だからどれがどのくらいバフされるのか分からないから、50%上昇とかも可能性としてはあり得るのかもしれない。明確に記されてないとはそれだけ色んな可能性がある。でも、僕の装備品は基本的に壊れない物が多いから装備修理でバフ付与とかほぼ出来ないなぁ……
「ありがとうございます。これをグローブとかに装備すれば修理用のグローブが完成出来そうです」
修理グローブを作ってしまえばアクセサリーを作る時の手助けにもなるかもしれない
「こんなの、普通の鍛冶職人じゃ絶対に持てない物でしょうね……」
「というか、多分こんなのに大金を掛けるなら、まず武器を作る道具にお金を掛けた方が良いだろうからねぇ……」
まぁ、そうだろう。普通に考えて鍛冶師なら武器や防具を作る方を優先した方が良い。修理はしっかりした物を作れてからの話だろうし、まず修理の道具から入手する鍛冶師は居ないんじゃないかな?
「これはヘックスさんの所に持って行くとして、あっちの方はどうしようかな……」
「ん、もしかしてまだ何かあるの?」
「あぁ、ちょっと水属性と氷属性のアクセサリーとかこの辺の宝石で作れないかなぁと思って」
薄青い宝石とほぼ透明だけどちょっと青めな宝石。アクアマリンとアイスクリスタルと呼ばれる物があったからそれを使えばいけると思うんだよなぁ……
「アクセサリーを作るなら、まさに錬金術の領分だと思うけど?」
「うーん、金細工的な事をやってみようかと思ったんですけど、しっかりした能力がある物を作りたいと考えると、お願いした方がいいのかな……」
僕が作った物を贈りたい所だけど、完成する物の能力が未知数だと考えたら、まだある程度想定が出来る錬金術のエキスパート2人に任せる方が良いのかも?
「えっと、氷属性と水属性の扱いが上手くなる様な効果のアクセサリーで、氷属性のはバレッタか簪で、水属性のはネックレスを作りたいって考えてたんですけど……出来そうですか?」
「属性補助の簪とネックレスね」
「あ、あと、ネックレスの方は常に水を纏ったりする事とか出来ますかね?濡れる方が良いアイテムなので」
とりあえず、もうお願いするなら言うだけ言っちゃおう。出来るかどうかはその後だ
「そうね。常に水を纏うネックレスなら何とかなるかも。ニコ、髪飾りの方は任せても良いかしら?」
「そのくらいなら簡単よ!私にドーンと、まーかせーなさーい!ふふん」
おぉ、調子に乗ってそうだけど、これは多分大丈夫な奴だろう。お任せしてみるか
「じゃあ、この宝石でお願いします。他に何か用意する物とか、欲しい報酬はあります?」
「そうね……なら何か金属があるとやり易いわ」
「そうそう、何かしらの金属が無いと色々な材料を組み合わせてアクセサリーの元になる金属を作らないといけないからね」
「じゃあ、ミスリルで良いですかね?」
もう、オートマトン達のお陰で無限資源とは言わないけど、ミスリルも大分気兼ねなく使える金属になったと思う。こういう仲間への贈り物にも使えるな。Nマターは……まだ色々解析とか済んでないし、量産も無理だからこれは放置だな
「ミスリルがこんなにポンと簡単に出てくるなんてね……」
「ものすごい純度……」
「まぁ、これも色々頑張った結果ですね。必要ならもう少し出しますよ」
Nマターはもっと凄いんですよねぇ……
「まぁ、これだけ貰えるなら報酬と作成に使えるから、充分かな」
「そうね。じゃあ少しだけ時間を貰うわ。さっき何処かに行くつもりだったのでしょう?そちらの要件を済ませて帰ってきたら丁度良いんじゃないかしら?」
ヘックスさんの所に行く時間が出来た訳か。じゃあお言葉に甘えさせてもらおう
「分かりました。じゃあ、アクセサリーをお願いします。その間にこっちも用事を済ませてきます」
多分、あっちの島に居るだろうし、行ってみよう
「まぁた、変化してるぅ……」
空に運搬用ドローンみたいなのが複数飛んでる……凄いなぁ?
「あ、居た居た。ヘックスさーん」
「ん?ハチか。どうした?」
「ちょっとご相談がありまして……」
「なんだ?」
懐から輪転玉を取り出して見せる
「これって、イドに装着するみたいな事って出来ますかね?」
「ふむ……つまり、修理機構を乗せたいのか?だが、その装備群なら別に修理は必要ないのでは……」
「あぁ、違います。他の人の装備とかも修理出来る様になりたいと思いまして、それで、これが後付けで装着出来たりしないかなと……それと、もう一つお願いしたい事もありまして……」
「ほう?なんだ?」
これは出来るかどうかは分からないが、聞くだけ聞いてみよう
「僕も換装とかしてみたいんで、イドに何かしら玉とかを嵌める機構……能力後付けが出来るスロット的な物を付けてもらう事が出来ないかなと……」
「ほう!それでわざわざ私の所まで来たのだな?」
「はい、このベルトみたいに、能力の付け替えみたいな事が出来る機能を追加する事って出来ませんかね?あのNマターとか上手く使えば出来るんじゃないかと踏んで、改造のエキスパートであるヘックスさんに頼もうと……」
これが出来るのはヘックスさんだけだろうし
「ふっふっふ。面白い事を考える……だが、1つ間違っているぞ?」
「ん?」
「私は改造ではなく、魔改造のエキスパートだ!」
ふぅ!頼もしい!




