表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1446/2043

3組のお化け屋敷

「わぁ、歩きやすくなったなぁ……」

「そ、そうですね……」

 柔道部君が他の友達にも声を掛けたのか、メイド服男子が複数人校内を歩いている。そして、それを見た女子達も同じ様に執事服姿で歩くから、大分注目が分散するようになった。これなら大分楽に動ける様になったぞ


「いやぁ、ありがとうございました。これで1人でも歩きやすくなったので……」

「あ、あの!」

 感謝の言葉を伝えて菖蒲さんが自由に歩ける様にしようとしたら、呼び止められた


「ど、どうしました?」

「ちょっと、行ってみたい所がありまして……」

「行ってみたい所?」

「えっと、お化け屋敷に行ってみたいんですが……」

 お化け屋敷かぁ……となると、その付き添いとして行けば良いのかな?


「お化け屋敷ですか。えーっと、3組でしたっけ?」

「そうですそうです!あそこのお化け屋敷に行ってみたいんですが、1人じゃちょっと……」

 なるほどね。それならここまでついて来てくれたお礼も兼ねてお化け屋敷に一緒に行くか


「じゃあ、一緒に行ってみますか?」

「行きましょう!」

 お化け屋敷に突っ込む執事とメイドってどうなんだろう?世界観と言うか、そういう相手が来ると脅かすサイドが構えてるのかどうか……


「まぁ、大丈夫だよね」

「ん?どうしました?行きましょう!」

 さて、どうなるかなぁ……幽霊喫茶位の幽霊が良いんだけど……




「2名ですねー。どうぞお入りください」

「「はーい」」

 お化け屋敷まで来たけど、そこまで並ばなくても入れたのはラッキーだな。さて、どんなのが待っているのか……


「えーと、ライト禁止と、スマホとかを使って照らさないでって事みたいですね」

「結構、雰囲気ありますね……」

 暗闇の怖さと、多少の雑さとかを隠す為なのかもしれないけど、こうやって、警告みたいなのが有ると、確かに少し怖さがちょっと増す気はする


「どんな驚かしが来るのk……」

「わぁ!」

「わっ!」

「おぉ……」

 おぉ、急に来た。メイクも結構気合が入ってるなぁ?


「きひひひひ……」

 驚かしたらそのまま飛び出て来た所に戻って行く幽霊役の人。あれでまた次のお客さんが来たら、同じような事をすると考えると、ちょっとシステマチックな幽霊を想像しちゃって笑いそうになるのをこらえる


「い、いきなり来ましたね?」

「そうですね。この先のゾーンも中々怖そうですよ?」

 今のはある意味ウェルカムドリンク的な感じのウェルカム幽霊みたいなノリだと思う。これでダメなら引き返した方が良いみたいな。まぁ、ここから先は暗幕で何も分からない状況になっているので、どんな作りになっているのか分からないから、引き返すなんて勿体無いな


「さ、先歩いてもらえますか?」

「良いですけど……」

 今の感じなら別になんて事は無いから先導するのは問題ないな


「おぉ……墓場っぽい雰囲気。よく作ったなぁ。それに、この明るさなら確かにライトは要らないか」

 お墓だったり、火の玉っぽいライトとか地蔵とか、教室の中で小さなお化け屋敷をするにしてもこれは凄い。怖いと言うより、普通に感心してしまう


「うぅ……痛い……苦しい……」

「ひっ!」

「おぉー」

 井戸の中から血塗れの手が出ている。枯れ井戸を使った高速移動で逃げ惑う人達を捕まえるとか懐かしいなぁ?


「あ゛ぁ゛ぁ゛……」

「わっ!」

「あ、結構近くまで……」

「っ……!」

 墓の影からゾンビみたいなのも出てきた。が、近くまで来たと思ったら、そのまま後退りして墓の影に戻って行ってしまった。今のメイクも凄いな?目玉片方出てたぞ?


「凄い出来だなぁ……」

「あの、怖くないんですか?」

「いや、まぁ平常時より緊張してますが、普通に出来が凄いなって」

「緊張はしてるんですね」

「はい」

 まぁ、少なくとも今自分1人では無いし、ここの作り物の気合の入り方とかも凄いから、恐怖の感情よりも先に感心というか、どうやって作ったのか興味の感情の方が先に来てしまう。普通のお化け屋敷だったら、恐怖の感情が優先されるかもしれないけど、学校で学生が作ったお化け屋敷がこのクオリティという付加価値が恐怖よりも興味の方にブーストされてしまったな


「次はどんな物が出るのかな?」

「あれは……」

 2人で進んでいると、何か門の様な所に辿り着いた。そしてそこには箱と、木の看板みたいな物で何か書かれていた


「えーと『この門を開きたければ、箱に勇気を示せ』あ、この箱に手を入れろって事かな?」

 そう言われると、この箱。何となく、箱の中身はなんだろうみたいなクイズに使われてそうなサイズ感だ。おー、これは確かに怖い。お化け屋敷という場所の都合上絶対に脅かし要素が来る事が分かっていて、その状況下で何が入っているか分からない箱の中に手を入れなければならないのは単純だけど、実に効果的な恐怖の演出だ


「えっ!この中に手を入れるんですか?」

「どうなんでしょう?あ、注意書きに参加者全員って書いてますね」

 代表1人なんてそんな事は許されないみたいだ


「じゃ、お先にどうぞ」

 こういうのって、なんとなく後の方が脅かしが強そうだしね?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ビビる菖蒲ちゃんに手を掴まれて、一緒に手を入れるパティーン
[一言] 「あれ?アンケートに変なことが書いてあるぞ?そんなお化け役いないのに…」
[良い点] 恋愛力激低ウーマンにしては頑張った…そういうことにしておこうw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ