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皿洗い

「これで準備は万端だね!」

「まぁ、客呼びとかは他の人に任せるとして、必要な準備も出来たから後は当日が来るのを待つだけね」

 客呼びかぁ……それも大事な仕事だなぁ。それもしなくて良いとなると当日はかなり楽になりそうだ


「にしても客呼び担当……絶対絡まれるだろうなぁ……」

 男装姿でも、女装姿でも絶対知り合いとかに見られたら色々言われるだろう。その心配が無いのは心強い


「一応先生たちも見てますから大丈夫ですよ」

 まぁ、そこは僕は関係ないからどうでも良いと言ってしまえるけど、何か起きない様にの見回りは先生に任せるしかない。僕が見回っても何にも出来ないし


「生活指導の先生とか見回ってくれるなら問題は起きないでしょうけど……」

 生活指導の先生ってホント怖い感じに見えるからなぁ……


「「「あぁ……」」」

 やっぱり皆生活指導の先生って怖いって思ってるんだ


「ま、まぁこの話はここまでにしておきましょう!」

「そ、そうだね!」

「そうしましょう!」

 これ以上この話をしても仕方がないと思ったのか、3人が見回りの先生の話を止める。まぁ、この話を広げてもどうしようもないし、正解だ


「皿洗いは僕がしておくので、皆さんはお先にどうぞ」

 とりあえず家庭科室の鍵を閉めるのに先生が残っていてくれれば良い。残りの人達は先に帰っても構わないから声だけ掛けておく


「おっ!サンキュー!」

「よろしくー!」

「あ、お手伝いします」

 菖蒲さんは残って後片付けをしてくれるみたいだけど、正直そこまで手伝いが居るかと言ったら……まぁ手伝ってくれるなら手伝って貰おうか


「なら、こっちで皿は洗うので、拭いてくれると助かります」

「分かりました!」

 使ったお皿はしっかりと洗って棚に戻す。その為に乾拭きをして貰えればより早く終わる


「助かります。これで早く終わらせる事が出来ますよ」

「この位はさせてください」

「「これは……」」

 これが終わったらどうしようかなぁ?流石にまだ新しい金属は出来てないだろうし、あの島に行ってもまだ得る物が無いから、別の所に行くか……


「なんか楽しそうですね?」

「あ、いや、今やってるゲームで次はどこに行こうかなって……」

「ゲームも良いですが、キチンと宿題はやってくださいね?」

「それは勿論ですよ」

「明日はテストが出るかもしれませんね~?」

「「ちょ!?どこどこ!範囲何処!?」」

 さっきまで帰ろうとしていた2人組もすぐに振り向き、先生にテストの範囲を聞こうとしている。いやぁ、やっぱりテストという話題が上がれば飛びつくのは学生の性と言うべきか、テスト範囲が知れるなら先に知っておきたいよね


「一応、この前の授業でやった所をキチンと覚えられているかどうかを試そうかなとは思って居ますよ」

「この前の……よし!」

「皆にも拡散しておかなきゃ!」

「文化祭に集中したいのも分かりますが、その前にちょっとだけ頑張りましょう。そうしたら文化祭までは私からの宿題は無しにしましょう!」

 わぁ、宿題無しは嬉しい……いや、待て待て?文化祭まで残り数日も無いし、それ実質1日宿題出さないとかのレベルなのでは?


「「やったー!」」

 これ完全に騙されてるなぁ?完全に言い方次第だねぇ?


「「という訳で、本番はよろしくねー!」」

「はーい」

 情報を入手したからか、今度こそ去っていく2人。いやぁ、嵐の様だなぁ


「ふぅ……ところで影人君。本当に大丈夫ですか?」

「心配してくれるのはありがたいですが、本当に体ならもう大丈夫ですよ。先生のお陰で勉強も遅れる事も無く何とかなりましたし」

 本当に先生が病院まで色々持って来てくれたお陰で授業に遅れる事も無かったから今何の問題も無く、この場に居ると言っても過言ではない。普通に恩人だ。母さんが裏工作みたいな事をしたけど、普通にお礼の品とか用意するレベルで色々してくれた。だから今回の文化祭もそのお礼としても頑張って良い物にしないといけないな


「いえいえ、時間割としてはピークタイムに完全集中する形ですから重要な役割でプレッシャーが……先生だったら緊張しちゃうなって……」

 あぁ、そういう事ね?


「緊張とかは別に無いですね。色んな人に食べてもらうとかはやった事があるんで……」

「え?影人君炊き出しとかやった事あるんですか?」

「え、あぁ……」

 やっべ。ゲーム内の事を現実の様に言っても意味が無いや……


「えっと……昔両親と一緒にやった事があったんですよー……」

 どうだ?上手く誤魔化せたかな?


「そうなんですね。人に料理を出すって中々緊張する事だと思ったので……先生も料理はするけど、人に食べさせる程の物は……」

 人差し指を合わせて言い難そうに言う星野先生。料理に関しては出来れば良いし、出来なくても先生位だったらいわゆるギャップ的な感じで多少はプラスに見えるかもしれない。まぁなんでも出来た方が良いに決まってるけど……


「わ、私も……」

「まぁ、今回僕達が出す料理も基本的には冷凍食品を使いますからそんなに変わらないと思いますけどね?」

 冷凍食品単体でも美味しいけど、組み合わせ次第で更に美味しい物なんて沢山作れると思うけどなぁ?



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― 新着の感想 ―
[一言] 先生の 「そうなんですね。人に料理を出すって中々緊張する事だと思ったので……先生も料理はするけど、人に食べさせる程の物は……」 に対する菖蒲の同意なので 『お前嘘言うなや!』と思ってしまっ…
[一言] さりげなく(?)ハチ様くん情報をゲットしにかかるとは、さすがだなー。 と言うか、ハチくん様の貴重なうっかり発言である、学生がホイホイ食事を提供するなんて滅多にないからねえw
[一言] 冷凍食品単体を解凍して食べるだけならできるけど、組み合わせるとなると途端に失敗するんやろ?
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