勝負の確率
「2400……よくそんなにすぐ……」
「まぁ、多分今回だけですね。これ以降は多分こんなすぐには集められないです」
これを毎回するなんて事は出来ないだろう。だからこの2400個で失敗したら……まぁ、大変だなぁ
「で、どうです?これで行けますかね?」
「ふむ……サイズは違うけど、大きな物も入っているからこの辺りを上手く使えば……」
「じゃ、お任せしますね」
これが上手く行くかどうかは完全に任せるしかない。失敗するのも覚悟しながら待つしかないだろう
「そうだな……よし、ハチ。相談がある」
「相談?」
何だろう?
「今貰った魔石を半分に分けて2回制作に試してみるか、それとも貰った魔石を全部使って1回に賭けるか」
「おっ!じゃあ全部使って1回でやってみてください。なんかそっちの方が良い物出来そうです!」
リスクが大きい分得られる物も大きいだろう。ならそのリスクの天秤に賭ける物は大きくなくちゃ
「ふっ、躊躇なしか。よし、ならやってみるか!」
「あ、その制作って僕も協力出来ますかね?」
「ん?もう魔石を集めるので大分協力してもらったが……」
「いえ、制作する為の、出来れば最後の一手みたいなのを僕がやる事って出来ますかね?」
もし上手く行けばアレを使ってみるのはアリな気がする
「まぁ、最後の総仕上げをするのは出来るハズだが……」
「なら僕に最後やらせてください!用意した2400個の魔石がしっかりした良い物になるか、おしゃかになるか……その最後は僕の手でやりたいです」
「なるほどな。分かった。それなら最後はボタンを押せば完成するか失敗するかの様にしておこう」
うひゃあ、これは熱いですよ!ボタンをぽちっと押すだけで2400個の魔石の運命が決まるのはひりつくなぁ?
「随分と楽しそうだな?」
「まぁ、今回は僕が自分で全部集めた訳じゃないのである意味色々お試してみたいな感じです。後は運に任せてみようかなって」
マイ君とかと一緒に頑張ったけど、魔石自体は僕が魔物を倒して集めた訳じゃないから、こういった事で失っても1から集め直せばいいと考えられる思考で行こう
「さて、ではしばらく待っていてくれ」
「はーい」
待ってろって事だし、これは一旦マダム達の方に行くかな
「準備が出来たらオートマトン達が知らせてくれるだろう」
「そういう事ならさっきの人魚達と同じ所に居るので、準備が出来たらすぐに向かえると思います。因みに、成功率ってどのくらいです?」
一応聞いておこう。正直なんの当てにもならないけど
「そうだな……私の見立てだと、これだけの量があれば成功率としては……30と言った所かな」
「中々賭け甲斐のある数値ですねぇ……」
30%は正直かなり信用ならない数値ではある。だが、30%なら避けられるし、当てられる気もする。なんといっても5%とかじゃないなら分が悪い賭けではないと思う
「やっぱりやめるか?」
「いやいや、30%なら勝負しますよ。なので、そのまま全部使ってください」
「ふっ、分かった。行ってくると良い」
よし、じゃあヘックスさんにお任せしてマダムさん達の様子を見に行こう
「さて、泳いでるらしいけど、どうなってるかなぁ」
まさかそのまま泳いで海底都市まで帰ってたりするのかな
「あはは!」
「どうだ!」
「やったわね?」
なんだろう。普通に水を掛けあって遊んでる。勝手に帰ってるとか無くて良かったけど、平和だなぁ?
「マダムもお若いですねぇ?」
「なっ!?」
「いやぁ、まぁ楽しんでくれてる方が僕としては嬉しいんで、そっちの方が良いですけど。で、どうします?もう少し遊んでいきます?それなら一応色々遊べるようにご用意しますけど……」
遊べる用意って言っても、どうするかはその場その時に用意する事になるけどね
「あ、貴方ねぇ!」
「エギアさん、エフィーレさん。どうです?何か他に遊びたい事とかあります?」
ここでマダムへの口撃を止めて、エギアさんとエフィーレさんに会話を振り、話を進める。あまり揶揄い過ぎても良くないからね
「あ、それならちょっとお願いしたい事が有るんだけど……」
「お、なんです?」
エフィーレさんが何かあるみたいだ。なにかな?
「ちょっと良い……?」
なにやら僕に耳打ちをする為かコソコソと行動するエフィーレさん
「どうしました?」
「今、マダムに足止めしてもらってるけど、お兄ちゃんに誕生日プレゼントを贈りたいの。それで、何か良い物とか無いかなって……」
「ほほぉ、それでマダムが」
いや、ちょっと待て?それで3人で遊んでたら準備とか出来ないのでは?
「となると、誕生日ならケーキとかだけど……何かエフィーレさんがプレゼントになる物を作るのが良いよね?」
「うん!」
どうせ何か贈るなら自分で作った方が良い気がするし、僕が全部用意するのはちょっと良くない気がする。だからエフィーレさんが用意出来る何かあった方が良いよな?
「だとしたら、人魚ってアクセサリーとかはつけたりする?」
「うーん、あんまりつけたりはしないかな?」
「それなら丁度良いかもね。アクセサリーが珍しいならプレゼントに良いかも」
珍しい物はプレゼントにも丁度良さそうだ




