表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
143/1999

派生する?

「ハチ様に祝福あれ!」

 何処かから光が僕に向かって当てられる。ぐわぁ!浄化されるー……って、なにナチュラルに僕は闇属性っぽい事を考えているんだ


『レベル上限が解放されました』


「重ね重ねありがとうシスターさん!」

 ステータスからも☆マークが消えてる。って事はレベル30以上に上げる事が出来る様になったんだね


『称号 天衣無縫の器 を入手』


 ん?なんだ?称号入手する様な事したっけ?


『【天衣無縫の器】第一限界突破をするまでに、ソロでボスを討伐する。一度も死なない。1ポイントもSPをステータスに割り振らない。の全てを達成した場合に入手 え?本当ですか?本当にこの称号取れちゃったんですか? 特殊第二職業【天衣無縫の器】に就く事が可能になる。全ステータス+30%アップ』


 SPを振らなくても結構戦えちゃってたから振るの忘れてたけど……それが功を奏したみたいだ。シスターさんに上限解放してもらったお陰で第二の職に就ける様になって、しかもなんか凄そうな職に就けるっぽいぞ?


「どうします?職を派生させますか?」

 派生。僕の職を派生させたらどうなるか分からないけどとりあえず気になるから聞いてみよう


「派生……それってどう派生するか先に見る事は出来る?」

「もちろんです。自分の道を決めるんですから、職によっては派生する数が変わるらしいので決める際はゆっくり考えてから派生した方が良いですよ?」

 多分だけどロザリーさんの【マジックフェンサー】って派生させた感じだよね?元が【フェンサー】でそこから魔法攻撃を得た派生的な?


「こちらがハチさんの派生先ですね」

 そうして僕の前に2つの選択肢の様な物が出てきた


『【エンハンサー】 敵への妨害を諦めた代わりに味方に絶大な支援を行う事が出来る職』


『【エネミージャマー】 味方への支援を諦めた代わりに敵が絶望するほどの妨害を行う事が出来る職』


「なるほど……派生させない事も出来る?」

「基本は派生させた方が強くなりますが……しない事も出来ます」

 シスターさんが不思議そうにこっちを見てくるけどこれは僕的に派生しないのが正解な気がする。【エンハンサー】はかなり強そうだし、パーティ向けだろうけど敵への妨害を諦めたって書いてるからそれこそ【フラッシュ】の魔法とか使えなくなる可能性が高い。【エネミージャマー】は味方への支援が出来ないってそれ多分自分への支援も出来なくなる可能性があるよね?【パシュト】とか【リブラ】が自分に使えなくなるのは避けたい……となると今のままが一番自分に合っている。特化させるのは強いだろうけど自分に合ってなければ長所を活かせないだろうし、正直今のままでも充分戦えているから無理に派生しようとは思わない


「うん、派生はしないよ。今のままで良い」

「分かりました。第二の職の方はどうしますか?」

「それは就きます。なんか特別な職に就けるみたいなんで」

 折角【天衣無縫の器】なんて良く分からない物が出てきたんだんだから使ってみたい


「「特別な職?」」

「またハチ君が何かやったのか?」

「凄いなハチ君?俺もそのくらい色々見つけられる様になりたいぞ?」

 ハスバさん誰も見てない内に霧の中に吊るそうかな?ダイコーンさんは後で何か串焼きの1本くらい作ってあげよう。あ、はんぺん君とかの分も必要かな?


「では就きたい第二の職をお選びください」

 空中に様々な職の選択肢が現れる。でもちゃんとカテゴリ分けとかの機能もあるみたいで近接、遠距離、魔法、生産、そして最後に特殊とカテゴリを分ける機能があったので特殊という項目を選ぶ。すると沢山あった選択肢が次々消えていき、最後に1つだけが残った


【天衣無縫の器】


『あくまで器であって真の天衣無縫では無い。だが、その素質は充分にある。第二の職でのみ就く事が可能』


 あの、全く職についての説明が無いんですが……まぁそういう物なんだろう。就いてみなければ分からないのなら就いてやろうじゃないか


「じゃあこれをお願いします」

「な、何ですかこれ!?全く見た事が無いんですけど……」

 いや、僕も知らない物だよ。だから就いてみるんだけど


「第二の職でしか就けないって書いてたから誰も見た事が無いんじゃないかな?」

 今解禁されたばかりのシステムにがっつり関係してる職だから見た事がある人は居ないだろう


「と、とにかく、この職を第二の職にするんですね?」

「はい、お願いします!」

「分かりました。ハチ様に新たな可能性を……」

 また光が僕に降り注ぐ。この光が僕に第二の職を授けてくれるんだ


『第二の職を解放しました』


「これで僕も第二の職に就けたんだね?」

 ステータスを確認してみる


 ---------------


 ハチ 補助術士Lv30 天衣無縫の器


 HP 450

 MP 800


 STR 28

 DEF 26

 INT 48

 MIND 120

 AGI 86

 DEX 108


 成長ポイント 300


 ---------------


 しっかりと天衣無縫の器の文字が書かれている。とりあえずこれでどうなるかは戦ってみないと分からないけど僕は強くなれたんだろう


「これはまた教会の修理頑張っちゃおうかな?」

 天井の修理や、中の掃除はしたけど外側はまだボロボロだ。それにまだ教会修復のクエストは終わったという報告がないから実はクエストはまだ終わってないんだろう



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] SP振らねぇなぁって思ってたらそう言う事でしたかw
[一言] 称号取得条件が鬼畜すぎない⁉ ステータスふらずに1度も死なずにソロでボス倒せって…………普通に考えて変人にならないかな?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ