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秘策?

「さてと、それじゃあちょっと集まるかどうか試してみようかな」

 一旦話を持ちかけてどの位集まるかどうかを試してみる価値はあるだろう。ここで集まれば僕達がコソコソ隠れて集めるよりも速く集まるだろうし、上手く行けば事情も言わずに集められるかな?


「ンでしたらそろそろ某も戻るとしましょう。ン基礎は出来ましたからねェ。ここから先はン貴方にお任せします」

「あぁ、ここから先は私が担おう」

 基礎を作ったタテさんと、発展させるヘックスさん。色んな出会いによって島が発展……いや、魔改造されていくとなると、ワクワクするもんだ。そうなると、僕がやるべき事はこの動きを止めない様にするだけだ




「すみませーん。空島に居る人達にお願いがありまーす」

「「ん?」」

「「「なんだ?」」」

「え、あの人は!」

 とりあえず空島の広場で呼びかけてみる


「今、どうしても魔石が大量に必要で、どなたか協力していただけませんかー!」

「魔石?」

 ここで理由は言えない。理由は隠しながら一旦あれで出来るかやってみるか


「ちょっとクエストで大量に必要になりまして……1000個以上集めなきゃいけないんで皆様に協力してもらえないかなと。簡単な料理位なら一応、出す事は出来るかなぁと……」

「「「「料理!」」」」

 1000個は集まらなくてもこれで結構な量の魔石を集める事が出来れば良いな


「魔石を探してるって聞きました!」

「魔石だな。出そう」

「魔石出しましょう!」

 あれ、いつの間にかロザリーさんとアイリスさんとチェルシーさんが来てる


「大きさは問わないのか?」

「一応、出来ればサイズは大きい方が良いとは思いますが、無理はしないでください。こっちは単純にお願いしている立場なので……あと、せっかくならライブキッチン方式で何か作りますよ。人が多いならちょっとお手伝いも連れて来ますが……」

 折角ならマイ君と一緒に料理するのも良いだろう。ライブキッチンも意外と楽しいし、マイ君にそういった経験をさせてみるのも良いかもしれない


「俺も魔石出すんで料理ください!」

「あ、俺も!」

「私も!」

「ありがとうございます!カレーとかでも大丈夫でしょうか?」

「カレーかぁ……久しぶりに食べたいし、お金の代わりに魔石で食べられるっていうのなら良いかも」

「はい。その認識で構わないです。正直1000個集めると言いましたが、成功するか失敗するか分からない物なので、1000個じゃ全然足りない可能性もありますから、1つでも頂けるならありがたいです」

 ここで1つも集める事が出来ないっていうのが非常に厳しいから、現状でこちらから出せるお礼の品を用意して魔石を貰えるなら出せる物は出そう


「あの、ハチさん?」

「ん?なんです?」

「ハチさんに1日力を貸してもらう権利的な物とか魔石1000個で手を打つとか出来ません?」

「「「……」」」

 なんか周りの目が獲物を狙うハンターみたいな感じだ


「うーん……それはちょっと困りますね。それを許可しちゃうと、僕もやりたい事が出来なくなっちゃうんで……お話としては魅力的なんですけど、それはお断りさせていただきます」

 1日拘束されて魔石1000個は非常にありがたい話だけど、それを許可してしまうと多分、僕が好きに遊ぶとかは出来なくなるかもしれない。だからこれはちょっと許可する事は出来ない


「まぁ、それは仕方ないですね。でも強要は良くないですから分かりました」

 あ、これもしかして他の人に対しての牽制みたいな感じで言ってくれたのかな?


「はい。なので、もしよろしければという話ですので、良かったら協力してください」

 こういう時はマイルドに。協力してもらうなら刺激する様な言い方をしても仕方がない。相手の立ち位置がわからないのであれば、僕の立場も固定しない様にするけど、今は僕がお願いしている立場だし、ふわっとしておこう


「とりあえず現状どのくらいの人が協力して頂けるか手を挙げて教えてください。それ次第で僕も助っ人に調理に協力してもらう必要があるかもしれないんで」

「「「助っ人?」」」

 おっ?これもしかしてマイ君の事を上手く活用出来れば少し話が良い感じで進むんじゃないか?


「はい、最近新しい仲間が増えて、一緒に料理とか出来る様になったんですよ。結構美味しいですよ」

「新しい仲間が料理?」

「あの人の仲間……料理が出来る?」

「仲間……人か?」

 これはどうかなぁ?でも、興味を引く事には成功していると言っても良いのかな?


「とにかく何人位が協力してもらえるんです?」

 周りを見るとほぼ全ての人が手を挙げていた。これ、もしかすると調理を始めてから協力してくれる人とかも出て来るかもしれないし、やっぱりライブキッチンはやってみよう!


「オッケーです。それじゃあちょっと助っ人と調理道具とか持ってくるんで、少々お待ちください」

 さて、マイ君を連れて外で料理しようか!


「おーい、マイ君。ちょっと良いかな」

「何?」

「ちょっと2人で料理しない?」

「2人で?」

「2人で外で料理して、色んな人に料理を振る舞ってみないかなって」

 人に料理を振る舞う事を楽しめればもっと料理を上手くなりたいってなるかもしれない


「分かった。やってみる」

「オッケー!それじゃあ道具を持って行こう!」

 よし、それじゃあカレーを作りに行こう!



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― 新着の感想 ―
[一言] あ、コレヤバい流れだ(食料量的に) と言うか、師匠や神様が配給に並んでいる未来が見えるんだがw
[良い点] ハチくんレンタル券、実際魔石1000個のが安くなりそうだしw
[一言] マイ君(人外)とハチ君(人外)の人外もとい屋外ライブキッチン!
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