ハスバさんへの報酬
「持ってきましたー」
「ン早速始めてしまいましょう。設計図はありますか?」
「コチラデス」
お、なんか前に見た設計図と違うな。タテさんの設計図とかも参考にした新設計図なのかな?
「フンマツミスリルヤ、ミスリルキンノジュンビハ、デキテイマス。サッソクケンセツシマスカ?」
「うん、お願いするよ。セメントは何処かに仕舞ったりした方が良いかな?」
セメントを僕らが出すとなると中々動きにくいと思うから何処かにセメントを置く場所とかあれば良いんだけど……
「デシタラ、アチラニオネガイシマス」
「わぁ、なんか凄い物出来てんねぇハチ君?あれは……攪拌機かな?」
オートマトンさんが指差す方を見てみると、何か箱っぽい物と、その中にドリル?みたいな物があった。あの中にセメントを入れれば良いのか。というか、なんで中身が見える様に1面だけガラス張りなんだろう?セメントを入れたら見えなくなると思うんだけど……
「まずは一回やってみますか。タテさんの分を入れてみてください」
「ン分かりました」
まずはタテさんにセメントを入れさせる
「フンマツミスリルト、カクハンシマス」
おっ、セメントになんかキラキラした粉末が混じっている。これが粉末ミスリルかぁ……なるほど、これで中身が見えるからきちんと混ざっているか確認出来るのか
「ナルホド」
「ん、どうかした?」
「イエ、コノセメントハ、マダアリマスカ?」
「一応、同じ量が後2人分あるって感じだよ」
「ワカリマシタ。コレナラバ、セメントモ、セイセイカノウカト、オモワレマス」
「おっ!マジですか!」
セメントも量産可能になるなら大分良いんじゃないか?この島でセメントも作れるなら発展力は更に上がるだろうな
「ン改めて、ミスリルを建材にするなんて、ンこんな贅沢な事をして良いんでしょうかァ……」
「どうせ他の人に分かる訳でも無いですし、それに、ここの資材はこの島の物だから他の誰かに文句を言われる筋合いも無いですよ」
大体他の人にこの島のミスリルの扱いについてどうこう言われる意味が分からない。この島の資源はこの島の物だ
「ミスリルセメント。カンセイシマシタ」
お、完成したか。じゃあ早速港の建設を開始しますか!
「シタジュンビハ、スデニスンデイマスノデ、アトハオネガイシマス」
「ンお任せを!」
タテさんが港の建設予定地に向かって走って行った
「ア、マダノコッテイル、セメントハコチラニ」
撹拌機の裏に収納ボックスみたいなのがある。あそこに入れておけば良いのか
「それじゃあここに入れておきます。さ、港建設を見に行こう!」
どんな感じでやるのかなぁ?
「「わぁ……すっご」」
港を建てる予定地に壁が張られて海水が入り込まない様にされている。それに、ミスリル筋が既に撃ち込まれていて、後はセメントを入れるだけで何とかなりそうだ。凄いなぁ?見てない間に随分と進んでる
「ンこれならすぐにでも建設出来てしまいますねぇ……」
「じゃあ後はタテさんにお任せしても良いですかね?邪魔しない様に見てますんで、手伝って欲しいとか、他の物資が必要となったら呼んでください」
建設の邪魔しちゃ良くないし、見てる方が面白そうだ
「ンでは早速始めましょう。ンやはり作業をするにはこれがしっくり来ますねェ!」
インベントリから取り出したのか、黄色い安全ヘルメットを取り出すタテさん。ファンタジーなこの世界でその黄色い安全ヘルメット……服と合わないなぁ
「ンこのセメント凄いよォ!流石はセメントの上位互換!」
なんか盛り上がってるなぁ……でも、その気持ちも分かる。あっという間にタテさんの手によってミスリル筋を包んで、セメントが港の形になっていく。それに、あっという間に固まっていくなぁ……これはタテさんの能力か
「ン普通のセメントよりも圧倒的なン速乾性!そして、ミスリル配合によるン超強度!これはスンバらしい!」
やったぜ。これなら港とそれ以外にも使えそうだな
「港の建設ってこんな早く進む物だっけ?」
「いや、一軒家ですらこんなに早く進みませんよ。やっぱりこの辺はしっかりゲームしてますね」
「あぁ、ま、リアリティは大事だけど、追求し過ぎるとただただ面倒になるだけだからね。楽しさを考えたらある程度の端折りは必要……だけど、これを見せられるとね?」
「やっぱりファンタジー物質が混ざると凄い事になるなぁ……」
「ンははははは!強靭!無敵!最強ォ!」
ノリノリで港を作るタテさん。多分もう海水を入れても港として機能するかもしれない
「タイムラプスの映像を見ている気分だなぁ……」
「で、ハチ君?一応仕事は完遂したと思うんだけど……」
「あぁ、ちょっと待ってください」
えっと、これは無線機を使っても良いのかな?
『あ、オートマトンさん?一応、物は持ってきたから、ハスバさんに報酬の無線機を支給してあげてください』
『リョウカイシマシタ。ソノバカラ、ウゴカナイデクダサイ』
「ハスバさん。そこから動かないでくださいね」
「ん?それはどういう……ほげぇ!」
なんかハスバさんの頭に無線機が降って来た。雑ゥ……




