表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1410/2042

セメント集めの武人

「あれま……まぁ無限には流石に引き出せないか。でも明らかに体の大きさ以上にセメントを吐いてる気がするから結構な量は1体から得る事は出来るんだな」

 セメントスライムからのセメント吹き出し攻撃を誘発して回避を繰り返していたらセメントスライムが勝手に倒れてしまった。マジか……そういうのもあるのか


「「えぇ……」」

「え?これ僕が悪いんですか?相手が勝手に倒れたのに……」

 またそのなんかやったみたいな感じに見ないでほしい


「ン普通は戦う足場が無くなるので、ある程度の所でン倒すのですゥ……あと、ン相手の姿が見えないとここの魔物達は攻撃もしてこないので……」

「そもそも普通はある程度の所でやっつけないと足場が無くなるんだけど……ハチ君だからねぇ?」

 確かに途中で服装をシスター服に変えて空中に足場を用意して辺り全体がセメント塗れになるまで回避はしてたけども……


「セメントがこれだけあるんだから良いじゃないですか!」

「悪いとは言わないけど……ねぇ?」

「ン凄い力ですねェ……これは想定よりももっと短い時間で集まるかもしれません。という訳でン回収です!」

「「へーい」」

 とりあえずこれでセメント集めのやり方は分かって来た。このやり方でセメントを集めれば良いんだな


「一応、パーティは組んでるけど、手分けして回収するかい?」

「ンそうですね。この階層であれば某が1人でも一応何とかなりますゆえ、分かれても問題無いでしょう。でも、階層移動してしまうと、ン良くないでしょう。そこはお気をつけください」

 これ、下手に階層移動しちゃうと、パーティ解除になって外に放り出されてしまうかもしれないし、階層移動してしまったらまた面倒になるからそれは気を付けよう


「じゃ、皆でセメント集めますか!」

 どの位集められるかなぁ?




「うへぇ……体重ぉ」

 何とかギリギリ戦闘出来る限界位までセメントを回収出来たと思う。あの本とか比じゃない位重い。ここでの戦闘を考えたギリギリはこの辺りだと思うけど……戻る時に後1戦位は出来るか?


「ま、これで戦闘になったら訓練にはなるか」

 ここら辺に出て来るセメント系の敵はそこまで強くはないし、一応軽い回避訓練とかにはなるだろう。この状態とかステータスに凄いデバフが掛けられた状態だと思えば良いや


「ま、思考を妨害されてないから体の動きが遅くなった分を計算して動けば良いし、こういう所も考え方次第で特訓にもなるし、意外と良いかも」

 どんな状況も考え方次第でチャンスにもなるし、ピンチにもなる。だからこそこの重量デバフはチャンスと捉えよう。そう考えておけば警戒に穴も無いだろう


「ハチ君、随分動きが遅くない?」

「ンあの速度。とんでもない量のセメントをンお持ちの様ですな」

「それになんであのスローな動きでしっかり攻撃を避けてるんだ?」

「ン分かんないですェ……」

「あ、すみません遅くなりましたー」

 2人共もう集合地点に集まってたみたいだ。セメントスネークに絡まれた状態で集合地点に着いたけど、意外と遅い状態でも相手が噛み付こうとしたり、セメントを吐きだそうとする意思を感じ取って先に動けば意外と避けられる。やっぱり殺気を気取るって大事だな?


「これ以上集めるのは流石に無理だな……」

「いったいどの位集めたんだいハチ君……」

「分かんないですけど、スライム50匹とスネーク30匹にセメントを吐き出させ尽くしましたね」

「「ファ!?」」

 これだけあれば充分というか、これ以上は持てないと思ったから戻って来たけども……


「2人は?」

「「その半分……」」

 いつぞやのトレントの木材を集めていた時の事を思い出すなぁ……あの時はロザリーさんに驚いたけど、今は僕がその立場かぁ……


「何でその遅さでスネークの攻撃を避けられるんだい?」

「ん?攻撃を仕掛けようとする気配でなんとなく攻撃方法というか方向とかも分かりません?」

「えェ……」

「ん-、あっ、モンスターをハントするゲームとかで、攻撃の予備動作みたいな物があって、それが分かれば次にどんな動作をするか分かるから攻撃を避けられるって言えばなんとなく分かります?首を上げたから三連ブレスが来るみたいな……」

「あー、そう言われると分かるけど、それをほぼ初見で見切ってる様なハチ君に対してこっちは驚いてるんだよ?」

 うーん……こればっかりは言葉にするのは難しい。殺気を向けられたから躱す。危機を察知したから躱す。それだけの話だからどうやってと言われても困るなぁ……さっきのがかなり嚙み砕いた説明だと思うんだけど……


「そう言われても敵の動き方からの予想と感覚で避けてるんで……」

 あとは今のままだと完全に僕の回避行動だけじゃ無理だろうからあえての囮として攻撃を誘発する腕だったり、敵に動いて欲しくない所へ深淵を出して阻害したりとやってるからスネーク位ならほぼ当たる事も無い


「ンいやはや、これまた凄い……」

「ハチ君リアルで武人だったりする?」

「いや、違いますけど?」

 セメント集めるだけでなんで武人になるんだ?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 今思えばハチ君も十分変態枠よね 武人枠変態 ただしチートの上を行く いくら変態のハスバさんでも常識は持ってたのね すっごい意外
[一言] 重いコンダラ~試練の道ィを~? いやコンクリだけどw
[良い点] 失礼な、リアルでは暗殺者だよねe(ry
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ