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14/1992

火起こし

「おっ?これは中々良いんじゃないか?」


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 お手製ギリーマント改 


 レアリティ PM

 DEF +1

 AGI +1


 耐久値 100%

 特殊効果 草木のある場所での隠蔽率大幅上昇。動物系魔物に発見されない。火属性攻撃弱点化


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 動物系魔物に発見されないってこれまた良い感じになったな?森の中ならこれを被って後は【擬態】も要所要所で使っていけば大体ゆっくり出来そうだ


「んー、流石にアプリンの実だけじゃちょっとなぁ……お肉も取れたし、食べたい所だけど火を起こさないとなぁ……あと水も欲しいな」

 喉の渇きとかは無いけど水があればアプリンの実ジュースとか作れないかなぁと想像する


「おっ?これは?」

 当ても無く森を歩くと視界が広がり湖が出てきた。おぉ……これは良い景色だ


「おぉ……何か魚も釣れそうだな?何か糸になりそうな物は……あれなんか何とかならないかな?」

 湖の近くに大きな蜘蛛の巣が1つあった。あれなら何とか利用出来そうな気がするな


 蜘蛛の巣に向かって歩いていく。近寄って行くと巣の真ん中に象と同じ位の大きさの蜘蛛が縮こまっていた


「うーん……糸だけ欲しいんだけど蜘蛛を倒さないとダメかなぁ?」

 まだ日が出ているし、何となく縁起悪そうで出来れば蜘蛛は倒したくない。というか倒せるか怪しい。その為周りをよく見ると大きな巣だけど蜘蛛が居る巣と別に蜘蛛の糸が張ってある所を見つけた


「ここの糸なら切ってもあの蜘蛛にバレないかな?」

 ナイフを取り出し、糸を切る


『蜘蛛の糸×3 蜘蛛の柔糸×1 を入手』


「おっ取れた」

 糸を切っても蜘蛛が動き出す様子は無い。このまま逃げ出そうかと思ったけど起きた時に目の前に食べ物があれば時間稼ぎとかも出来るかな?と勿体無いとは思いつつ兎の肉とアプリンの実を5個程巣の前に置いて行った。肉食か草食か分からないからどっちも置いてけ理論だ


 とりあえず欲しい物は取れたので一旦この場を離れる事にする。蜘蛛の巣からかなり離れて大体安全だろうという所でまた材料を集める


「中々良い感じの木材があるなぁ」

 折れてから時間が少し経っているのか良い感じに乾燥している木材や、堅い木なんかもある。オーブさんから貰ったナイフのお陰で採取は楽に出来た。シュロの木みたいな繊維質が凄い木もあったのでとてもありがたい。まぁ湖の周りを駆けずり回った結果なんですけどね。その結果は……


『乾燥した木材×10 堅い木の枝×5 木の枝×3 木の繊維×5』

 このくらい集めて後はさっき取れた糸も……って


「あ、ハンドピース用の石……窪んでる良い感じの石はあるかなぁ……」

 ハンドピースが無いと上手く行かないからなぁ……良い感じの出来れば石が欲しい




「まさかこっちで困る事になるとは……でもゲームで良かった。水に入っても上がれば服がすぐ乾くのはありがたいね」

『石×1』


 中々見つからなかった石探し。最終的に湖の中に入ってみたら石を見つけたのでこれでやっと作る事が出来る


「とりあえず糸を縒り合わせて強度を上げよう」

 蜘蛛の糸を3つとも使って縒り合わせると自分の力じゃ千切れないロープモドキが作れた。このロープモドキと木の枝を結んで小さな弓を作り、堅い木の枝はナイフで両端を程よく尖らせ、動かしやすい様に皮も剥ぐ。ついでに乾燥した木材の1つも皮を剥いで少し削って平らにする


「よし!出来た!」


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 火起こしセット


 レアリティ PM


 耐久値 100%


 火を起こす事が出来る


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 良かった上手く作る事が出来た。これで作れなかったらちょっと悲しい事になる所だった。ついでにもう一つ作った物がこちら




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 お手製釣り竿


 レアリティ PM


 耐久値 100%


 釣りをする事が出来る


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 堅い木の枝と蜘蛛の柔糸で竿。それにフォレストウルフの毛といつの間にかローブに引っかかっていたフックの実という物を合わせて毛針を作ると釣り竿を作る事が出来た


「どこでくっ付いたか分からないけどフックの実があったお陰で釣り竿まで作れてラッキーだなぁ」


 せっかくなので完成した竿を湖に向かって振る


「釣れればラッキーくらいでやろう」

 若干日が傾いて来ているが魚を釣るなら朝方か夕方なんかが良いと聞いた事がある


 フックの実が錘と針の両方を役割を果たしてくれたお陰でしっかり針が水の上で浮くこと無く、釣り竿として上手く機能してくれた


「いきなりヒット?」

 どうみてもボロッちい竿だけどなんといきなりヒットしてくれた


「いよっと!……鮎?」

『アユチバリス 淡水に多く生息している』


 なるほど……やっぱり鮎だな?となればやる事は1つだ


「おりゃーーー!」

 火起こしセットを使って火を起こす為に左手で弓を前後に動かし、右手で石使って棒を押さえる。木材と棒が擦れ合って摩擦熱でドンドン熱くなっていく


「おっ!」

 煙が上がったタイミングで木の繊維を火種に近付ける。火種から繊維に火が燃え移り、その火を余っていた葉っぱや木の枝、そして木材にまで移して焚き火を作り上げた


「やった!」

 焚き火を前に今釣ったアユチバリスの内臓をナイフを使って取り除く。そして最後の1本になった木の枝でアユチバリスを串刺しにして、焚き火の近くの地面に木の棒セット……一度これやってみたかったんだよねぇ



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― 新着の感想 ―
[一言] こいつ、人里に近づいてすらいないwww 絶対称号貰え……いや、むしろ想定されてない気が……(;^ω^)
[良い点] 二週目です。やっぱり面白いですね
[一言] ゲームでやろう、否かでもスローライフ(笑) 多分、きっと、本来のゲームはこれじゃ無い(笑)
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