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1270/2015

格闘戦

「くっ!?」

「なんだコイツら!?」

 今まで通り白颯と黒凪を持った白武と黒武は武器性能を活かしながら遠距離戦や回復をする相手を狙って攻撃し、残った素手の2人は基本僕に追従してもらい、いつでも格闘の連携が組める状態にして、集団から一人を【インパク】等を使い、孤立させて三人、もしくは二人に任せて仕留めていく。こっちへの攻撃ももちろん飛んでくるけど、そこは僕らを守る後方からの支援狙撃が飛んできて、攻撃を中断させてくれる。刀持ちの方もある程度纏まって行動しているので、分身しているレイさんも支援を別々に出来る。しかもステルストラップの援護もあるから実質罠と刀持ちと素手と弓の4部隊編成だ


「そいつら武器無しのくせになんでこんなに止められないんだ!?」

「まだ武器に頼っているようでしたら少々格闘術の指南でもしましょうか?はい、敵の正中線を狙って!」

 今度は軽装の胸当てとかで最低限の防御性能をもってそうな人を相手にバックラーを構えて防御しようとした人が威力が高い攻撃が来ても大丈夫なように前後に足を開いていたので、その隙間を【パルクール】で強化されたスライディングで抜け、背後から鉄山靠。体勢を崩し、前に少し飛ばされた軽装の人に待つは白武と黒武の鳩尾と顎を狙った拳と蹴りだった


「素晴らしい。正中線を狙った良い攻撃です。おっと失礼……人間は正中線に弱点が沢山ありますからね。皆さまも武器を使っていてはやりづらいと思った時は己が身を使うというのも手ですよ」

 武器を使った攻撃はもちろん自分よりも強い相手に挑むのに必要な物だろう。でも、やっぱり最後に頼りになるのは自分自身の肉体だと思うんだよなぁ……


「アハッ!うんうんそうだよね!やっぱりハチはそうじゃないと!」

「来ましたね。この方は私が相手をするので二人は他の方の相手をしてください。あ、無理はしない様に」

「「……」」

 居るのは分かってたけど今までずっと隠れ気味だったキリアさんが出てきた。というか、ちゃんと見ればメロにゃんさんとかホフマンさん以外ほぼフレンド居るなぁ?


「さて、どうしましょうか。実はあまりあなたとの戦闘は避けたい所なんですがねぇ」

 これは本当の話だ。実際問題遠距離攻撃に対する対処は沢山あるが、近接の、しかも素手に対する対処は【受け流し】1つしかないと言ってもある意味過言ではない。これは僕が掴まれた場合はほぼ機能しなくなるからグラップラーを第二の職に持つキリアさんに掴まれるととてつもなく苦しい戦いを強いられる。どうにか移動しながら戦闘させてもらえるなら【ディジャヴ】の3秒前に居た地点にワープも回避手段にはなるが……


「そーなの?でも私はハチと戦いたくて仕方なかったんだぁ!ハチと戦うならこれは必要ないから使っちゃお!【戦斧陣(せんぷじん)】」

 キリアさんが何かスキルを使うと、フランキスカが2本とも空中に浮かび、キリアさんの周囲3~4m辺りで回転を始めた。なんとなくバリアというか面攻撃っぽい感じだけど、問題はこの戦斧陣の中に僕も入っている事。これはある意味結界ともプロレスのリングとも言うべきタイマンフィールドを展開されたような物。もちろん、この発動中はキリアさんの手からフランキスカを投げつけられるという事を警戒しなくても良いが、多分キリアさん的には完全に僕との素手の格闘戦を望んでいるだろう。格ゲー的に言うなら向こうは投げや一発の威力がデカいパワーキャラで、こっちは速さとテクニックのコンボキャラとでも言った所か


「なるほど、他の人の手だしは無用と、そういう訳ですね。ではここに居る人が規定の人数に達するまでに貴方がまだ立っていればそのまま次のステージへお進みください。そのまま私を倒せばこの先にある報酬は貴方に差し上げます」

 レイさんにも指示を出し、こっちに手出し無用で周りの人に攻撃を頼む。今回僕がやるべき事はキリアさんを倒す事ではなく、周りの人が減るまで耐久する事。だってこんな所でキリアさんにやられる訳にはいかないけど、キリアさんもこんな所でやられてしまっては困る。可能であれば僕のフレンド達には最後まで来て欲しいからね


「では、やりましょうか」

「オッケー!やろやろ!」

 返事と同時にタックルしてくるキリアさん。低くて僕を捕えようとしている。まるでアメフトの選手みたいだ


「そのタックルは僕のどんな行動を引き出したいのでしょうかね?」

「アハッ!その動き!」

 低空タックルをジャンプで躱すとキリアさんは両手を地面に突いて、腕の力でジャンプして両足で僕を挟み込みに来た。女の子がそんな事しちゃいけませんとか言ってる場合じゃない。あの両足に挟まれたら、間違いなくデッドエンドだ


「おちょ、もう一段」

【ダブルジャンプ】で捕まる地点から脱出する。危ない危ない。あんな攻撃されるとは思ってなかったから普通にちょっと焦ってしまった。ロールプレイが崩れそうになるのを何とか保つ


「逃がしたー!もう一回!」

 キリアさんは完全に僕を捕縛するところからその後の戦闘を展開しようとしている。うん、前より確実に面倒だ。普通に殴り掛かって来てくれれば【受け流し】からの展開で僕が有利になれるけど、最初から掴みを主軸に持ってきているから確実に体が接触する【受け流し】は掴まれるリスクが高い。こうやって僕に択を迫ってくるとは……キリアさんだけでも中々面倒になったな。これで更にまだほぼ動いていないキリエさんやら、アイリスさん、ロザリーさん相手をするのは次の段階まで行かないと確実に負ける。おぉ、結構追い込まれてるな!



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― 新着の感想 ―
[一言] ナニワ名物カーニー挟ーみー!?決まったらだいしゅきホールドになってBANされちゃう!?マウントとられてボコボコにされるしジッサイコワイ!
[良い点] あれは、伝説のネワーザじゃないか羨まs…いや、普通に怖いな?
[一言] 訓練相手がいっぱいいるから、白武と黒武の修行にもなる。 フレンドもいるから、ハチ君の修行にもなる。 これはいいイベントだぁ
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