ドラゴンブレスステージ
「お、おいおい……ウソだろ!?」
「ドラゴンが2体も!?」
「あのドラゴンの攻撃を耐えろって事かよ……」
「おっ、ちょっ!何だ?床が……」
「壁が出てきたぞ!?」
とりあえず第二ステージで待ってる風の事を言って、早速自分で調整した壁を出現させる。挑戦側としては急にドラゴン2体が現れて、床がせりあがって壁になる。が一度に起こるからちゃんと理解出来てるかな?
「最初の様子見攻撃はもう少し弱くお願い」
確かにあの時僕は壁で避けられるかテストはしたけど、あれはあくまで、何をするか分かっている場合に限りそういう行動が即座に出来るのであって、何も知らない人がこういう状況ですぐに判断しろは難しすぎるか。今の挑戦者達の反応から見るに、ちょっときつそうだからスタートの難易度を少しだけ下げよう
「では試させてもらおう」
「試してやるぜ!夜露死苦ゥ!」
もう少し弱くの解釈を1方面という事にしたのか、ファーカインとフォヴォスが並んで黒い炎のブレスを吐いた。これなら大分避けるポイントはあるぞ?
「これはっ!壁の裏に隠れろ!」
誰かが声をかけて皆が動き始めるのだがやっぱり全員が隠れられるようには作ってない。一応、隠れられる時間を作る為に一発目のブレス発動までは時間を取るようにして貰ってるけど、全員隠れられるかなぁ?
「盾出せ盾!」
「これ間に合わんぞ!?」
「こっち防ぐから急いで壁の影に入れ!!」
ん-、良い働きしてるタンクの人も居るなぁ……これはあの人にポイントプラスだな。あのままだと多分焼かれるだろうからあの人の前まで壁を出して、反対側の壁を仕舞えば動く壁みたいになって丁度良いか
「うおぃ!?壁が!」
「やべぇやべぇ!そっち行け!」
「詰めろ詰めろ!」
おぉ、地獄絵図になりかけてるなぁ?良いねぇ良いねぇ。これは早々に第二段階に移動したくなるねぇ?
「一発撃ったらもう左右に分かれて両面攻撃に移行しちゃっていいから」
左右からの攻撃をタイミングをずらしてブレス攻撃の面制圧を壁裏に移動して避けるか、防御スキルか何かを使ってブレスを耐えるのか。その辺の工夫を出来る人に生き残って欲しいからね。ここで単純に誰かを盾にするだけで生き延びようとかする人にはそこまで生き残って欲しくない。だから見える範囲で頑張ってる人には温情の壁を出すし、見える範囲で明らかにサボってそうな人の所の壁は仕舞って慌ててもらおう
「ふぅ、あぶねぇあぶねぇ……」
「あの砂時計が落ちきるまで耐久って言ってたよな?」
「まだ今ので脱落した奴は居ねぇとは思うが……って、マジかよ!?」
「おいおいおい!この位置やべぇぞ!」
さぁ、走れ走れ
「これっ!やべぇって!」
「一か所に沢山纏まるな!全員やられるぞ!」
「壁!はよ壁に!」
大きな壁の所1か所に纏まると、移動するのに時間が掛かって焼かれてしまうので、可能な限り散らばって数人で1枚の壁を利用するのが今回大事になってくる。そのために色んな所に壁を置いているし、ブレスのタイミングもずらす様に言っている。だって、ここからもう一段階激しくなるんだからなぁ?
「砂もあともうちょっとだ!」
「クールタイムまだ上がってないから次は別の奴の所に!」
「いやぁ、皆さんすいません。ちょっとだけ忘れ物をしていました」
砂時計を見て半分以上減った事を見て喜んでいる人達の所にまた上から現れる。そのタイミングでファーカインとフォヴォスが僕の所に戻ってくる。ちゃんとリハーサル通りだ
「な、なんだ?」
「なんでも良い。攻撃が止んだから今の内に回復しておけ!」
「ええ、どうぞ。ご自由に回復してください。いやいや、私とした事がうっかり忘れてしまうなんて。もしかして年ですかねぇ?」
どうでも良い事を言いつつ、回復出来る時間を設ける
「いやはや、こんな事を忘れてしまうとは、私も脳トレをした方が良いかもしれません」
とりあえず薬を飲むとか傷口に使うとか考えたらもう充分かな?
「もっと広範囲に攻撃出来ないとつまらないですよねぇ?【ジェミニ】」
「「「「よし」」」」
「「「「「は?」」」」」
4体に増えたドラゴン。バサバサと翼をはためかせる4体のドラゴンがエリアの4方向に散っていく。さて、もちろんタイミングはずらすけども、4方向にブレスを吐けるドラゴンが飛んでいる。この状況はかなりヤバいですよ?
「これで、よしと。忘れ物もこれでオッケーと。では、皆さん。少なくなりましたが、残り時間をお楽しみください」
そう言い残して、またその場を離れる
「なんつう難易度してんだよ……」
「ずっと忘れとけよぉ!?」
「これ……4方向から?」
「まぁじぃ?これ、そんじょそこらのダンジョンとかもうぬるま湯レベルじゃ……」
「まだ諦めるな!ちゃんとドラゴンはブレスを吐く時に予兆があるからそれを見逃すな!」
勿論、そんな物は無くても撃てるんだけど、分かりやすくする為に、ブレスを打つ前は羽ばたきを止めて、首を後ろに引いていかにも「これからブレスしますよー」と見せつけてという僕の約束は守って貰えている。ただ、ちょっとだけフォヴォスの方が早いからファーカインに何とかバランスを取ってもらおう




