自宅待機
『て、訳で報酬って大丈夫かなって思って連絡したんですが、一応数人突破された時の報酬とかって何か考えてますかね?』
一応、戦闘頑張ったけど、途中で散った人に向けての報酬とか作らないかご相談だ
『ハチさんを信頼して、あと実績があるので特に用意はしてなかったですけど、確かにただの参加賞だけじゃ味気ないですね。難しい所ですけど、スミスさんの所の優先枠とか、ホフマンさんの特別料理とかその辺でなんとかしてみようと思います』
可能な限り形ある物じゃなくて権利で報酬を済ませようとしている辺りすぐに用意出来そうと言えば出来そうだな
『流石にこれ以上延長するといつやるんだと怒られちゃいますからね。リアルで4日以内にはやります。正直ハチさんのキャパ的にも突発的にイベントを始めて集まった人でやるのが良いと思うんですけど、どうですかね?』
確かに、あのフィールドの最初のエリアのキャパシティ的にも200……戦闘を考慮しなければ300人が入れそうな感じだから突発で集まった人くらいの人数が丁度良いだろう。だから開始日程を明らかにせずにしておいた……という言い訳にもなる
『そんなにすぐに人が集まりますかね?』
『今の所ハチさんを倒すって人達の中で、いますぐに始まっても100人くらいは集まりますから」
『え、僕そんな命狙われてるんですか?』
声掛けたら100人は今すぐ僕の事を殺しに来るって相当ヤバいじゃん
『やっぱりβテスターの人がそれなりに多いですかね。先にやってたのは俺らだから抜かせないとかそんな感じですかね』
『あぁ、なんとなく分かりました』
確かに後からやって来た奴に抜かれるのは結構イラついてしまう事があるだろう。まぁ、僕もβテスターなんだけどね。一切アルテアに踏み込まなかったけど
『あとは、ハチさんがプレイしている所を見て、スキルなり魔法なりを何かしら習得出来るんじゃないかみたいに考えてる層も居ますね』
『他のプレイヤーの動きを見てスキルとか習得出来るんですかね?』
それなら戦力増強とか込みで【ドッペルゲンガー】とか【分身の術】とか覚えてみたいけど、流石に【ジェミニ】とかと被って覚えられないかな?覚えられたら人数差とか結構簡単にひっくり返せるかもしれないのになぁ
『今のところそういったのは無いですけど、ハチさんなら……って希望的観測の人は結構居ますね」
『僕に何を求めてるんですかねぇ』
でも運営とも一応は関わりがあるからそういった事が無い事も無いと思われるのも仕方がないのかもしれない
『ともかく、ハチさんの要望を叶える為にもこっちも急速準備中なので、あともう3……2日ください。今回は突発イベントとしてやらせていただきますのでもうこれ以上は長引かせません。なので、まだ何か準備があるのでしたら、2日以内にお願いします』
『分かりました。じゃあこれ以上特に何も準備する事も無いので、空島でビリヤードとダーツでも作ってます』
特にすることも無いからここは大人しくしていよう。今回は動いちゃって変にクエストとか発生させたくないし、空島に居れば大丈夫だろう
『それなら大丈夫そうですね!』
よーし、早速ビリヤード台とダーツの制作に戻ろう。まずは試作してみて、特にダーツとかのダメそうな所とか洗い出さないとなぁ……
「トーマ君が暇なら針の部分を作ってもらえると良いんだけど……あまり頼り過ぎても良くないよなぁ。やっぱり鉄を……流石にミスリルを針に使うのはちょっともったいないかなぁ」
僕が自在に操れる金属はミスリルが筆頭だけど、鉄もある程度は何とかならないかな?流石にミスリルが針のダーツとか的が割れたりしそうだ。針金を作るとするならドロドロに溶かした鉄を入れた容器に穴を空けて出てきた鉄を冷やせばワイヤーっぽくはなるハズだから、それを研いだりすれば針にはなるだろう。後は持ち手部分とか、矢羽根の部分を何とかするべきなんだけど……なんかプラスチックになりそうな物ってあったっけ?
「この世界で原油とか入手出来たとしてもプラスチックに出来るとは思えないしなぁ……」
流石にプラスチックを1から作るのは難しすぎる。牛乳と酢とかゼラチンを使ってプラスチックを作るやり方とか小学生の自由研究的な物とかあったと思うけど、それでダーツのパーツを作るのはちょっと現実的ではないかなぁ……
「一旦木材とかで作るか?」
持ち手であるシャフト部分は木材で、矢羽根は……紙とかでも良いかな?
「これならまだ行けるかもしれないな……」
これで出来れば大分作りやすいかもしれない。これ以上を求めるのはイベント後だな。それこそナーセイブで物探しとかしてみるかなぁ
「ハチサン。オキャクサマガ、イラッシャッテマス」
「おや?誰かな?」
ゲヘちゃんが誰か来た事を知らせに来た。誰かな?
「あ、すみません……」
「えっと、多分初めましてですよね?」
「あ、はい。ゲートを通ってこちらに来たのでご挨拶をと思いまして……」
ちゃんと顔を見ると、赤い目をしている。もしかすると吸血鬼の方かな?




