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進化の提案

「上限に到達したらまずは来いってそういう事だったのか。ただの揶揄いかと思ったらそういう理由があったのか」

「どうかしましたか?」

「いえ、ちょっと気が付いた事があっただけです」

 進化の方向性を握れるなら確かに協力して自分好みじゃないけど、自分に感謝してもらえる様にするのはあるだろう。それで良かったら眷属みたいなのに引き込むとかが狙いかな?


「でも、確かにそうなると僕が行きたい方向性とか考えるとあの2柱が一番良いのかもしれないな……」

「何か、心当たりがあるのですか?」

「そうですね。でも、もう少し色々話を聞いたりしたいので、その方達と話すのはちょっとだけ待ってもらいます」

 最終的にあの2柱の所に行くとしてもウカタマの話とかも聞きたいし、それに、チェルシーさんのイベントに備えて協力して欲しい奴も居るからそっちも行ってみないといけない


「色々とありがとうございました。また掃除しに来たりしますね」

「ええ、是非いらしてください」

「はい。ではまた!」

 手を振って教会から出る。とりあえずサーキット場の方に行ってみるか




「そおっすそこっす……」

「ちわーっす」

「おぉ!ハチじゃん!夜露死苦ぅ!」

「おっ?今日はレースの予定は入れてないがどうしたのだ?」

「2人とも居るのは丁度良かった。ちょっと話を聞いてもらえるかな?」

 ヤンキードラゴン娘のフォヴォスと厨二ちょい入り親ドラゴンのファーカインの2人がサーキット場のガレージっぽい所で意思のあるバイクのイグニスの調整か何かをしていたのでイベントの話をする


「てな訳で、僕は今度100体以上を相手にする事になりそうだからちょっと一緒に戦える仲間が欲しいんだ。そこで2人の力を借りたりできないかなって」

 どうかなぁ。力を貸してもらえるかな?


「もし力を貸しても良いって言うのならこの箱で僕が力を貸してほしい時にその場に行けるし、万が一倒されたとしてもそれは僕の魔力で作り出した形を模した物だから体に影響はないはずだよ。何というか意識だけ飛ばす感じかな?本物の体はここで寝てる状態になるハズなんだよね」

「ふむ、そういう事なら喜んで力を貸そう」

「ハチの為ならそのくらい訳ないぜ!」

 2人ともノリノリでパンドーラで契約してくれた。これはかなりデカいな


「ありがとう。その時が来たら2人を呼んで暴れてもらう事になるけど良いかな?」

「「もちろん!」」

 ドラゴン2体の救援を求められるとなると今回のイベント戦も盛り上がりは作る事が出来そうだな


「となると次は……あっ」

 僕の足元に黒い穴が空き落ちていく。この穴は見覚えがあるなぁ


「てな訳で本番よろしくぅ!」

 最後にそのくらいしか伝える事が出来なかったけど、まぁ大丈夫だろう




「待ちくたびれたよハチくぅん?」

「遅いぞ」

「すみません。僕の努力不足でした。次はもっと早くレベルアップ出来る様に頑張ります!」

 どうやらウカタマでの進化の方向性がどんな感じか聞く時間すらないみたいだ。とりあえず平謝りしておこう


「分かってるんだろう?君が強くなる為にはどうすれば良いのか」

「お二方に力を貸してもらわなければこれ以上は強くなれない……そういう事なんですよね?」

「うんうん、分かってるねぇ?他の奴に浮気は許さないぞ☆」

 普通は特別な神とやらを探すのが大変なんだろうけど、僕の場合はこの神達から別に変える事の方が大変そうだな……


「さてさて、それじゃあ早速やっちゃいましょうか!ハチ君をどんな風に改造しようかなぁ?」

 ニャラ様ノリノリで人の改造とか言ってるんですが、大丈夫かなぁ?


「ハチならばこのような方が良いだろう」

 なんかアビス様の方が聞こえてる範囲では良さそうな選択肢に聞こえるけども……まずはどうなったか確認するべきだろう


「ほい、これがハチ君の進化先ねー」

 投げられた本を拾い、勝手に開いたページを見てみると、僕の名前と職業。そして進化先が記されていた


『【ニャラノイド】とある神の手先として混沌を撒き散らす存在』


『【アビスウォーカー】深淵と共に歩みし深淵を操りし者』


「あれ?【エンハンサー】と【エネミージャマー】は……」

「あぁ、あんなのつまらないじゃん?消しといたよ!」

 進化先を消した?そういうのもあるのか……まぁ、あの2つに進化するつもりも無かったから別に消えても良いといえば良いんだけど……これが神の力を借りるって奴なのか。凄いな?名前からして【ニャラノイド】のろくでもない感と内容が混沌を撒き散らすとかいう迷惑極まりない説明。【アビスウォーカー】は多分純粋に深淵の精度とか良くなる可能性があるかな


「さぁさぁ、ハチ君はどっちを選ぶのかなぁ?」

「どうするか慎重に選べよ。これからの未来が決まるぞ」

「よし、決めました」

「おっと、はやくなーい?」

 僕の選ぶ道はもう決まってる


「僕はこのまま、補助術士としていきます」

「はぁ?」

「【ニャラノイド】はまず混沌を撒き散らすっていう僕と真逆の存在なんで却下。【アビスウォーカー】も深淵の操作精度とかは上がりそうですけど、職の能力では無く、自分の力でどこまで出来るのかを試したいんで」

「ハチ君。それってギャグ?」

「え?何か変な事言いました?」

「ぷはははっ!やっぱ面白いねハチ君!自分が混沌を撒き散らかしてる自覚無い?」

「……まぁ1%も無いとは言えませんね」

 さっきのも正直ハッタリみたいな事をやってみたけど、良い感じに喰いついてくれたかな?


「もっと正直に言いましょうか?僕、ニャラ様の下になるつもりは無いですから」

「ほぉ!言うねぇ!」

 ニャラ様相手に屈服とか面白くないよなぁ?



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― 新着の感想 ―
[良い点] ニャラさま相手にこれだけ大口叩いてちゃんと結果も見せつけるの強い
[一言] ハチは(恐らく)第4の道が開けた!
[一言] さすがニャル様のお気に入りだ!普通のプレゼンじゃなびかないぜw と言うか、この場合は上限突破しないで100人組手に突入するのか?厨二龍も参加してw
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