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画策する

「これ再現するならやっぱ鍋は要るよなぁ……」

「ん?影人君はひょっとしてアルターで料理をするのか?」

「え?えぇ……まぁ、自分用だけですが」

 まだしっかりした料理は僕だけでは作れないけど今後色々集めて作れる料理を増やしていきたい


「今度何か料理を作ってほしいなぁ」

「流石にまだ人に食べさせられる程の物は作れてないと思うんでまだ先になりそうだけど、その内で良いのなら……」

 村の皆には色々料理したけど、村の設備を使って作ったから僕が全部自力で作った物とは言えない。今の僕じゃロールキャベツとかオニオンスープを作るのに鍋も無ければお玉も無い。これじゃあ流石に胸を張って料理を出しますよとは言えない




「「「ご馳走様でした」」」

 3人共食べ終わり、店を後にする。最後にちょっと店名を確認したら『洋食の深川』というすっごいシンプルな店名だった。全体的に好みだったので個人的に星3つだ


「今日はありがとうございました。欲しい物も買えたし、美味しい料理のお店も教えてもらったし……何より許してくれてありがとう」

「ゲームの中の事だから……正直髪は切ろうかと思っちゃったけど」

「それは私が全力で止めたんだがな?」

 それ、菖蒲さんがもし髪切っちゃってたら僕は丸坊主にしなければならなかっただろうな……止めてくれてありがとう茨さん


「まぁ今日は付き合ってくれてありがとう。今度はゲーム内でかな?」

「石動君、今日はありがとうね?」

「また今度!」

 2人と別れて家に帰る。まだ2人はデパートに残るのかな?まぁどっちにしろここで2人とはさようならだ




「さぁ、それじゃあ登録してっと」

 家に帰ってヘッドギアにスマホを登録する。そして連絡先からフレンドを登録……ロザリーとアイリスの名前がフレンド欄に追加された。フレンドの数が倍になったぞ?


「よし!それじゃあ入りますか!」

 準備を済ませたのでアルターにログインしよう。2人とウィンドウショッピングをしたり、帰りのバスの中で読んだ本の内容とかでちょっとやりたい事とかも見つけてしまったのでまた色々計画変更だ




「ふぅ、よっしゃ!まずはアレをやってみよう。誰か居るかな?」

 扉をそっと開けて外を確認する。誰か居るかな?


「さて、今日も頑張りまっせ―!」

 ぴょこんぴょこんとミミックさんが目の前を跳ねながら進んでいた。丁度良いから追跡してみよう


 ミミックさんにバレない様に忍び歩きでミミックさんを追跡する。足の小指から地面に付ける様に歩くと例の本に書かれていたのでその通りにやってみるとなかなかどうして足音が鳴らない。他にも深草兎歩(しんそうとほ)と呼ばれる、しゃがんで両手の上に両足を乗せて歩くというかなりキツいやり方もあったけど、今の忍び歩きでも充分足音は消せる。なのでミミックさんの後ろをゆっくりとだが追いかける


「これとこれをー」

「なーにしてるの?」

「どうわっ!?に、兄さん!?いつの間に!?」


『スキル 【忍び歩き】を入手』


 ミミックさんの後ろを忍び歩きで追いかけたらスキルとして入手出来た。やったぜ


『【忍び歩き】 アクティブ 足音を立てずに歩く事が出来る』


「あぁ、ごめんごめん。脅かすつもりは無かったんだ。ただ何しに行くのかなぁ?と思ってこっそり後を追いかけてたんだ」

「なんやぁ、そんな事かー。ちょっとおらぁの枕に丁度良いもんを探しとるんです」

 枕って……どこを乗せるんだ?


「兄さん、今どこを枕に乗せるんだって思っとりますやろ?」

「あっ、バレた?」

「兄さんの表情を見てれば何となくわかりまっせ?」

「で、どこを乗せるの?」

「兄さん、これ秘密やで?」

 ミミックさんがそういうと宝箱から体が生えた


「えっ!?凄っ!?」

「いつもは隠してるんや、ただ寝る時くらいはリラックスしたいから良い感じの枕が欲しい訳なんや」

 顔だけ宝箱ですらっとした体が付いてるミミックさん。確かにこのまま寝たら首と背中に隙間が空いて寝難そうだ


「んー、ちょっとミミックさんがいつも寝ている所見せてもらっても良い?」

「ええで、こっちや!」

 そうして一度体を仕舞ったミミックさんがまた飛び跳ねながら自分の寝床に行く


「このベッドや」

「どうやって寝てるの?」

「ん?まぁこうして……」

 ベッドの上で横になるミミックさん。うん、思いっきり隙間が空いてますね……でもこれ結構簡単に解決するんじゃないか?


「ミミックさん?これベッドの脚を切ってベッドを低くして頭はベッドからはみ出せば丁度良いんじゃない?」

 ミミックさんの頭の大きさとベッドの高さ等を見て多分それで解決すると思う


「なるほど!枕やなくてベッドの方をどうにかした方が良かったんやな!おおきに!」

 ベッドの脚を程よい長さに切り、低くなったベッドに横になるミミックさん。そしてベッドの上から頭をはみ出してその部分に枕を置いて寝てみる


「あぁ!これ丁度ええわ!」

「良かった。枕を作るって布も無ければ羽毛も無いから流石に大変だよ」

 僕は枕が変わっても寝られる……最悪枕無しでも寝れるけどそういうとこにこだわる人にとっては結構大変な問題だからねぇ


「兄さんありがとうな!何か必要な物でもあったら言ってくれれば有る物なら出しまっせ?」

「いや、最初にスキルを貰ったから充分だよ。僕はまだ他にやる事もあるからこの辺で、じゃあねー」

「ほなまたー」

 ミミックさんと別れ、僕はこの前ヴァイア様が木を伐っていたところに向かう。色んなゲームとコラボしてるアニメのポップを見て、あのワイヤー装置の真似が出来ないかな?と画策するのであった



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― 新着の感想 ―
[一言] ミミックさんの体はダー〇ソウルの貪欲者のイメージになってしまうw
[一言] ミミックって男?女? ♀だったら箱から艶かしい肢体が出てくるところ想像しちゃいました
[一言] 巨人を駆逐する為の移動装置でも作るのかな?。
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