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「さぁ、食べた食べた。僕もやり残した事とかあるからそれをやりにいく為にもそろそろいかないと」

 大分遊びまわってしまったけど、そろそろ新しい世界を見る為にも色々しないと


「ん?何かやる事でもあるのか?」

「それならそれなら、お手伝い出来るかもよ?」

「いやぁ、これは手伝ってもらったらダメかな。やっぱり1人で相手を倒せるだけの力と判断力が必要だと思うから今回は遠慮しておくよ」

 多分だけど、この2人が手を貸してくれたらそれこそ、瞬殺で次の街への道は即座に開放出来るだろう。でもそれじゃあダメなんだ。どうにか1人で何とかやらないと意味がない


「まぁ、試練であるなら仕方が無いか」

「ハチ君が負ける雰囲気が今のところ浮かばないんだけど?」

 そうは言っても、僕でも倒せない相手は居た。あの地獄に居たアイツ。あの時は結構本気で挑んだのに、倒す事は出来なかった。あの様子を見るに、やっぱりレベルが足りてないのだろう。だとすると僕が強くなるためには自身の追い込みが必要になってくる


「何かしら縛って行くかな」

 やっぱり縛るとするなら深淵触手かなぁ。最近は結構戦闘の中でも使ってるし、使えなくなる事も考慮してたまにはボスみたいな強力な相手に触手無しでの戦闘もアリだな。攻撃にMPが使えない状態とか想定して戦った方が良いかな?MPが使えなければ基本的にこっちが劣勢になるハズだし、あと何か縛っておきたい物とかあるかな……


「何何?なんの話?」

「いや、ちょっと強敵を倒しに行くのに何を縛って行こうかなと」

「ねぇねぇ?普通強敵って言ってる相手に何かしら行動を制限して行く事自体おかしいって思わない?」

「ハチ節全開やな……」

 強敵ボス相手だからこそ行動制限する事でより鍛えられると思うんだけどなぁ……


「そんなに言ってる事変かな?あ、そうだ!今回は連携重視で行ってみよう!」

 相手へのダメージは全部連携攻撃だけにして、戦ってみるのは中々戦場での対応力とか鍛えられそうだ。何と言っても、今の僕は1人でも1人じゃない。頼もしい仲間達(凶具達)が居る。その皆との連携攻撃だけでボスを討伐出来るかやってみよう!


「よし!結構イメージ湧いて来た。早速行ってみるか!おっと、そろそろスポンジケーキが……うん!良い感じだ」

 ふわふわのスポンジケーキを少し薄目に切って、ホイップクリームとバナナを入れて挟む。なんちゃってまるごとなバナナだ


「はい、どうぞ。それじゃあ僕は早速行ってきます!あっ」

 3人を置いて、城を飛び出し、泉に触れてシクサームに飛ぶとしよう。うん、バナナの奴一個多めに作っておいて良かった


「本当に好奇心の塊だなぁ」

「でもでも、ちゃんと作る物は作って行ってくれてるからそこは高評価!ん~!あまあまぁ……」

「まっふゃふ、ほはっはひゃふひゃはぁ(全く、困った奴だなぁ)」

「えぇ、そうですね?私に黙ってこんな美味しそうな物を食べて、困ったお方です」

「はっ!?」

 出て行く直前に飯綱さんとすれ違ったけど……まぁ何とかなるだろ。何かあっても僕はほぼ関係ないし、ウカタマが怒られるだけだろう。うん




「さーて、それじゃあ行くか。北の方向に行けば多分ボスが居ると思うけど……まずはこの辺の敵を相手にコンビネーションのチェックでもするか」

 まずはやっぱりこのお方だよね


「よし、それじゃあまずはあの氷のゴーレムみたいな物を相手に練習してみますか。行くよモノ」

「あい」

「そりゃ!」

 ゴーレムに対して硬貨状態のモノを投擲する


「ふんっ」

「そぅりゃ!」

 モノが硬貨から飛び出して踵落としの初撃を与え、意識がモノの方に向いたゴーレムの背後から掌底、肘打ち回し蹴りの3連打を浴びせる。正面からやりあえるとは思うけど、やっぱり誰かに意識を逸らしてもらってその裏から攻めるのはやりやすくて良いし、割と強力な攻撃も仕込みやすくて良い。こっちに気付くまでに1発2発追加で入れられるって考えたらその奇襲の有用性はかなり大きい


「レジー!チェンジ!」

「あいよ!そのでっけぇ図体むかつくなぁ!」

 僕の合図でモノが呪いの力で硬貨に戻って僕の所に帰ってきて、レジーが代わりに現れる。そして、そのままの勢いでゴーレムを殴り抜く


「ナイスパス!はぁ!」

 急に現れたレジーのパンチによって仰け反ったゴーレムの背後に回り、今度はその頭部をドロップキックで仕留めに掛かる


「ストリ……いや、イドラもこれダメか?」

 2人とのコンボ……とも思ったけど、この2人ってどうなんだろう?物理攻撃とか出来るのかな?


「一応やってみようか!ストリ!」

「え?物理!?やってみるけどさぁ……えい!」

 ポコッと音が聞こえそうなパンチをゴーレムに放つストリ。全然効いてないし、逆に手が痛そう


「オッケー!イドラもやっとこう!」

「ん、面倒~」

「やっぱりかぁ……」

 ここら辺は正直予想どおりだったなぁ……


「1発だけで良いんだけど、お願い出来ないかなぁ?」

「ん、1発だけね。ほい」

 そういうとイドラはゴーレムに浮かぶクッションで近寄って行き、コツンと触れる様なパンチをした


「オォォォォ……」

「へ?」

 イドラのパンチでゴーレムが崩壊したんだが?



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― 新着の感想 ―
[一言] >あと何か縛っておきたい物とかあるかな…… ◯ス◯゛「ガタッ!!」 …ハ◯バさんがなんか興奮しながらアップを始めたようです。
[一言] ウカタマーアウトー(ケツバット) と言うか、イドラくんえらい威力だなー、次に撃てるのが30年後とかになりそうだけどw
[一言] 怠けた分の力が溜まってる...ケッ○ングかな?
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