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1172/2015

様子を見に

「また何かあったら頼むのにゃ」

「はい。何かあったら遠慮なくどうぞ」

死神さんからの依頼もこなしたし、これで一安心だ。何かあったら僕に一声掛けてくれとお願いしたし、また何か起きたらいつでも向かおう


「さよにゃらなのにゃ~」

「はい、お疲れ様でした」

挨拶を済ませて冥界から空島に帰る事にする


「とりあえずこれでアクセサリー枠が1つ空いたな」

他のプレイヤーがどうしているか知らないけど、基本4つまでのアクセサリーをどうにかやりくりして、それ以上に装備することで僕自身の能力を上昇させる事でレベルという概念で縛られた強さを超えているのかもしれない。4枠使って何かのステータス+100だとしても、それが6枠、7枠と増えればその数値が150、175ともっと数値が増える。レベルで決まったステータス数値、装備品で底上げした数値、バフ効果などで上げた数値。こういったものを少しでも上げられるのは本当にデカいな


「色々やって疲れたし、温泉に行くか」

イベント準備、無人島イベント、その後キリエさんの頼みから死神さんの頼みと色々連続で来ていたから少し疲れた。サウナの所で働いているだろうセッカさんに会いに行くついでに温泉にも入ろう


「さて、どうしてるかな……」

温泉でリラックスするにしても、セッカさんがどうしているかな?まぁ、僕が来ないからだらけて居るかもしれないけど、それは仕方ない。もしだらけていたら少しだけ声かけておこう




「セッカちゃんよろしくぅ!」

「へーい、これからクールダウン入れまーす!」

サウナエリアまでやってきたら、サウナを使っていたであろうプレイヤーがセッカさんに声をかけ、それで雪を降らせるという確か日に3回とか決めてたと思うけど、これは、それとは違う物の様な気がする


「おわっ!?は、ハチさんだ!」

「えぇ!?マジ?マジだ!」

「なんか久々に見た気がする!」

「おや、ハチさん!お疲れ様です。サウナ使っていきますか?」

わぁ、労働の喜びというか、本当に楽しそうな雰囲気を感じる。セッカさんは前にモルガ師匠にサウナに入れられて幼女みたいになってしまったけど、その姿のままで今もこのサウナエリアでサウナ利用者をクールダウンさせる仕事をしてもらっている。前は酒浸りのダメ人間ならぬダメ雪女だったのに、今や真面目に労働して見違えたなぁ……


「いや、今日はセッカさんの様子を見に来ただけ。どう?この仕事楽しい?」

「はい!皆に喜んでいただけて嬉しいです!やっぱり毎日力を使えるお陰か、体の調子が良くて……私も毎日リフレッシュ出来てる感じです!利用者が結構多いので、1日3回ではなく、人がそれなりに多くなってきたらやるようにしました!あとは……」

雪を出すのがデトックス的な?まぁ、本人が良いというのならこのままでも問題ないかな


「はっふはっふ、んー!キーンと来たぁ!」

聞き覚えのある声に振り返ってみると、そこにはかき氷を食べるモルガ師匠が居た


「あ、師匠。何してるんです?」

「やぁやぁ、ハチ君。最近君が来ないからセッカちゃんに頼んでここで新しいお仕事としてかき氷を売るとかどうよ?と提案してみたら乗り気でねぇ?シロップに関してはあのウカタマっちに頼んで作ってもらって結構良い商売になってるんだよ~?」

サウナエリアでかき氷……現実ならゴミとかで大変になりそうだけど、ゲーム内なら食べ終えたら残ったゴミはポリゴンになって消えるだろうし、アリなのかも。その儲けはセッカさんに行っているのであればまぁ良いかな。モルガ師匠にもいくらか行ってそうだけど……


「商魂たくましいですね」

とりあえず褒めとこう。こういうのは否定しても仕方ない。自分で考えて、それでやってみようとやってるんだから、こういうのは褒めて伸ばす方向で行こう


「うまうま~」

いや、これ商魂とかじゃなく単に甘い物食べたいけど、僕が居ないから代わりを用意しただけだな?


「モルガ師匠」

「ん~?」

「僕が作った新しい料理とお菓子ならどっちが食べたいですか?因みに、料理の方が早く提供出来ます」

ニコニコ笑顔でモルガ師匠に尋ねる


「それじゃそれじゃ、りょうr……いや、ちょっと待って?ハチ君の笑顔がキマり過ぎている……これはお菓子!」

「残念。せっかくモルガ師匠に焼いたイモムシを食べてもらおうと思ったのに」

ピーナッツバターみたいで美味しかったんだけどなぁ……


「………」

無言で震えているモルガ師匠。まぁ、イモムシ食わせるとか言われたらそうなるのも仕方ないか


「味は本当に美味しいんですけどね……まぁ、お菓子の方を選ばれたので、普通にパンケーキでもご馳走しますよ。もちろんイモムシも入れません」

「危ない危ない……ハチ君色んな所に行き過ぎて一般常識を忘れて来てると思うんだよね。また、学園に通って少し常識を学びなおして来たらどうかな?これは師匠と言うか人として言うよ?もちろんパンケーキは貰うね!」

あの学園で常識とか学べるか?いや無理だと思うなぁ……でも、眼鏡先生とかまた会いに行っても良いかも。あ、あの先生なら何か呪いのアイテムと言うか狂具に関して何か情報を持ってたりしないかな?せっかくアクセサリー枠が1枠空いたならそこは凶具で埋めたい!



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― 新着の感想 ―
[一言] 師匠と人の話を聞かない約束を反故にするお下劣なあやつをぶつけたら師匠も目醒めるのでは?
[一言] 従業員もデトックスサウナ!俺もととのいてえなあw と言うか、ハチくん様は逸般常識に満ち溢れているから…?
[一言] 常識を学びに魔法学園に行くのもアレだけど、狂具の情報を探しに行くとも大概だと思うんですけど……
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