トロピカルトレジャー終了!
「おっ!これなんか珍しいかも、これも見たことないな。これ葉っぱが金属みたいだけど……凄いな」
色々見て回ると現実ではありえない様な植物とかも結構生えている。換金アイテムっぽくてスルーとかしてたけど、これは確かに持ち帰らないともったいない様な物が沢山ある
「一応それなりに厳選したけど、これで持ち帰りたい植物の選定は出来たな」
正直色々目移りしたけど、持って帰る事が出来る物の厳選をして、背負子に纏める
「長いようで短い5日間だったなぁ」
リーとかレイさんと会わなかったらどうなっていただろう?
「多分、あと数時間で終わるんだろうけど……せっかくならこの島が動いていた理由でも見てきますか!」
この島が動いていた理由を探るためにも一旦海に潜ってみよう。それが終わったらあとは海岸線でイベント終了のその時を待つか
「さぁ、もっと深い所へ!」
泳いで島に向かう時とは違って下に向かって進んで行く。この島がどうやって動いていたのか探らないと……
「あれ?」
下に向かって泳いで行ったらついにその正体が分かった
「これは……なんだ?」
島の下がどうなっているか確認してみると、何か巨大な生物っぽい物が動いている。4本足と頭が確認出来たが……これはやっぱり亀だろうか?その亀が口から何か触手の様な物を出して、僕達が最初にいた島の方にその舌か触手を伸ばしていた。なんだろう。今、亀が口に触手を戻す時になんか見えた。いくら?っぽい何かを僕達が居た島から摂取している?餌を食べる為にこの島によって来ていたのか。というか、もしかして僕らが居た島が浮いてる島で流されていたのか?
「食事の為かな……分からないけど、あの島はこの亀が管理しているのかもしれない」
農業的な感じで島の管理か何かしているのかもしれない。あの島の底に何か餌を得る為の何かが……ただ、多分時間的に、あの島の底を確認しに行くと時間切れになって、背負子が回収出来なくなっちゃう可能性がある
「どっちか選ぶか……だとしたら約束もあるから背負子を回収して海の中の事は知らないって事にしよう」
この辺の解明もしたいと言えばしたいけど、ちょっとこれ以上は厳しい。たまには諦める事も大事だ
「完全に解明は出来なかったけど、多分あの島の底とか調べてこの亀と敵対なんてなったら面倒この上ないし、そんな事になったら流石に勝てないだろうから、しっかり持ち帰れる物だけ持って帰ろう!」
何も失う物が無ければ挑んでも良かったかもしれないけど、下手に刺激して島が沈んで他の人諸共海の藻屑なんてなったら申し訳ないし
「レイさん。リー。ありがとうね」
砂浜に寝転がりながら2人に感謝する
「2人が居なかったら大分つまらない無人島生活になるところだった」
「いや、ハチは1人でも充分面白い生活してた」
「……」
コクコクと頷くリー。あれ?その2人が結託する?
「た、大変な事もいっぱいあったし……」
「自分から大変な目に遭いに行ってる……」
「……」
また頷くリー
「ぼ、ボス戦も大変だったね」
「あんな戦い方していれば大変なのも当然……」
「……」
「…………」
リーも同意している。全部否定出来ないし、なんも言えなくなっちゃった
『まだ生存している皆様へ。おめでとうございます!あなたたちは無事に5日間生き残りました!』
「もう終わりかぁ。5日間って結構短かったなぁ」
助かったぁ!正直さっきの会話でちょっと辛かった。全部事実なだけで何も反論出来ないから苦しかった……にしてももう終わりかぁ
『お宝はゲットする事が出来たでしょうか?それではこれにてトロピカルトレジャーを終了させていただきます』
こいこいこいこい……
「ん、ここは……」
「……?」
「来たー!」
背中には背負子と色々植物の種とか苗が詰まっている。そしてリーとレイさんの2人を連れてこの懐かしきボスゴブリンのボスエリアに帰ってくる事が出来た
「良かった!成功したみたい!これから2人共よろしくね!」
「……?……!」
「分かった。よろしく頼む」
2人をこっちに連れてくる事に成功した。2人とも僕とくっ付いていたからなのか、どうなのかは分からないけど、植物の種とかも持ち帰れている事からこの2人が僕のお宝って判定が入ってくれたのかも
「よし、それじゃあ2人には僕の拠点に連れて行ってあげよう。リーは肩。レイさんがさっきと同じ様に憑りついてください」
あのお宝島で新たに作ったフォーメーションの一体化で空島に向かう事にする
「む?」
と思ったらメッセージが飛んできた
『ハチ君。多分君の事だから生存したと思うけど、これからフレンドを集めてどんなお宝を持ち帰ったかの見せあいでもしようかと思ってるんだが、ハチ君もどうだい?』
ハスバさんからのメッセージ。どんなお宝を持ち帰ったかの見せあいか……確かに他の人がどんなお宝を持ち帰ったか気になるし、ちょっとそれも参加したいな
「2人とも、ちょっとだけ寄り道するね」
「良いよ」
「……!」
2人の許可も取れたし、参加だ
『僕も参加します』




