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1121/2018

地下探索に

「あ、もしかしてどこかに10人目が居るんじゃ!」

「確かに!その可能性があった!」

「おーい!どこかに居るんだろう!出てきてくれ!」

「ありがとう!さっきは助かったぜ!」

 んー……感謝されるのはありがたいけど、別に僕は感謝されたいからやったのではなく、ここがシェルターになれるだろうからこの場所の確保の為に協力しただけだ。多分そろそろ敵がどんどん出てくると思うからあの場所から撤退しなければならなくなりそうな気がする。あの色々クラフトするゲームとかも、外の敵が多くて地下に逃げ込んでそのまま地下生活するとかあったし、こういう拠点候補地はいくつあっても困る物ではない


「「「「……」」」」

「返事無いね……10人目じゃなかったのかな?」

「いや、でも明らかにさっきのアレは救助されてたって」

「HPとMPが回復。見えない盾の展開。咆哮が来るかと思ったら声が出てない……ん?どっかで聞いた事ある様な……」

 おっとまずい。これは話題を逸らさないと。糸を垂らして……そいっ!


「な、なんだ!?」

「床の……扉が急に開いた?」

「ど、どうする?あの先も調べてみるか?」

「どーしよ。回復とかのアイテムがほぼ尽きてる状態で行っちゃうのはヤバくない?」

「ちょーっと様子見したいよねぇ」

「行っても良いけど……ランタンとか置いてきちゃったから一度持ち物を取りに戻りたいかな」

「あっ俺もつるはしとか戦闘で使わないと思って置いてきちまったから取りに戻りたい」

 バッグは持っているけれど、無人島にやってくる時に必要だと思った物を詰め込んで来たから皆戦闘に必要のない物とかは一旦ログハウスに置いてきたようだ。そうでもしないといざ敵を倒して何かを入手したとしても、バッグに空きが無くて両手で持って行ったり、入手を諦めたりしなければならないから今回みたいなボス戦とか、採集とかを考えるなら必要な物だけ持ってあとは軽装という状態で行くのがベストだろう。でも、こうやって新しい所を用意する事で先に進む為に置いて来た物を取りに帰らせる事が出来る。話題のすり替え的な事で何とかさっきの回復云々の話題を回避する


「一応、何が出てくるか分からないし、ここは一旦撤退する?」

「このイベントって死んだら終わりだよね?慎重に行きたい所だ」

「とりあえず一旦アイテムとか取りに戻ろっか。このアイテムボックスに皆のアイテムを入れておけば移動自体は楽に出来るだろうし!」

 戻る口実はあれど、現状で進む必要性はない。それにアイテムボックスを持っているのは黒ギャルさんだ。こうなると黒ギャルさんの一存で決まりそうだけど、一応見ている限りだと他の人の意見にちゃんと耳を傾けるタイプだから戻らないはずがない


「さて、行ったか。どうするかなぁ?」

 このままこの場を一旦離れるか、それとも先にあの扉の先を見てしまうか


「先に行くと何かしらのギミックがありそうだし、確認出来れば先にヒントとか書けるかもしれないな」

 この先が迷路系なら何かしらのトラップがあっても不思議ではない。安全確認じゃないけど、そういうのはしても良い気はする


「でも、皆で攻略していく方が楽しいだろうし、先にヒントみたいなのを置くのはやり過ぎかな。出しゃばり過ぎず、本当に危険だと思った時に救助出来る距離感で居るのが良いんだよな」

 あの9人に先行させて、その後ろからついていく形が良いのかな。だから僕も中はまだ見ないで行こう。まぁ、ポン君をまた呼び出してブーストするのはアリだな。ダメージを受ける程度のトラップとかなら無視で良いけど、確実に誰かがやられる様なギミックなら先に発見して僕の方で対処出来るだろうし、そういうトラップとかが無くても、後方で即死回避に徹していれば皆で冒険を楽しみながら探索が出来るし丁度良いかも


「よーし、リー。僕の友達を1人紹介しよう。さ、おいでポン君」

「どーも」

「……!」

 パンドーラでポン君を呼び出す。こうしてみると口が付いた真っ黒なスライムに見えるポン君とガチスライムなリーって結構似てるかもしれないな


「ポン君はブーストを頼むよ。リーはまた背負子に入っててくれるかな?いざという時にすぐに飛び出てくれると助かるから」

「……!」

 敬礼するリー。背負子のお陰で僕のバッグ容量問題もほぼ解消されてる様な物だし、焦る必要もない。地下探索で何か見つかったりするかなぁ?




「おっけ!一応ご飯も食べたし地下行ってみよっか!」

「ゴーゴー!」

「「「「「おー!」」」」」

 ギャルさん達が主導で歩いてるけど、他の女性からの悪感情みたいなのはなさそうだ。ログハウスで仲良くなったのか大分まとまりがある。男の方は言わずもがな。良いところ見せようみたいに張り切ってる気がするねぇ


「とりあえず明かりをもっていざ出発!」

 魔法での光とかは出さない所を見るにMPを温存して進むみたいだ


「そうだな。どこかで水源があれば魔水化してあげよう」

 多分だけど、MP回復手段がほぼ無いだろうからどこかで水源を発見したら清魔過の雫石で魔水にしてMPを回復出来る様にしておこう



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― 新着の感想 ―
[一言] 零距離救助の達人の称号がもらえそう? もしくは、しむらーうしろうしろーw
[一言] ハチさん、ひとまず見つからずに済んで良かったですね。 無事に他の皆さん先に進む事が出来ましたね。 まぁ、この先見つかったとしても、触手うねうね・体ぷるぷるの何かに擬態してしまえば、 「な〜…
[一言] 無人島に元からあった明らかな人工物である扉の先にはなにがあるかな? 定番だと研究所だけど
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