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10人での戦闘

「おー!結構釣れてるじゃん!」

「釣り楽しいな」

「これだけあればそれなりに食べられそうだ」

 ログハウス付近に行ってみると、人が集まっていて釣り班の釣果がもう出ていた。結構な量釣れてるな


「ねぇねぇ。釣り班の人も合流したからちょっと相談があるんだけどさ。あのボス全員で倒しに行かない?」

「相手はどんな感じか情報ある?」

「そうだね。見た感じだと……」

 なんか分からないけどギャルさん達が主体となって会話が進んでいく。こういうのって女性同士でなんか確執とかあったりするのかとも思ったけど、特にそういうのは見えない。まぁ、僕はあの中に入ってないから何があるのか知らないけど、お互いにフォローしあってるんじゃないかな?


「一応、土魔法使える」

「それじゃあ俺タンクやるわ」

「まぁ、やるなら早い方が良いか」

「果物はもう鳥に食べられちゃったみたいでないんだよね……早めに行動しておいた方が良いかも」

「確かに!しっかりご飯食べられるうちにボスみたいなのは倒しちゃおう!」

「9人も居れば基本は勝てそう」

 皆も食料があるうちに勝負出来るなら勝負しようと結論を出したみたいだ。確かに別にレベルアップとか無いなら早めに勝負をつけてしまうのは良いと思う


「姿を変えて協力するかな」

【バリアント細胞】を使って、それこそ小動物チックな姿になれば戦闘に参加してもバレないかな。でも毛の表現とか滅茶苦茶難しそうだし、あくまでそういう手段があるとだけ頭の中に入れておこう


「一応回復サポートは出来るから皆が死なない様に立ち回るか」

 あのライオンもどきがどういう行動をとるかしっかり確認して対処しよう。そうだな……シスター服に着替えておけば盾も出せるし、天井を陣取れば支援もしやすい。やっぱり戦闘区域の天井も足場として使えるのは単純に逃げる為にも攻撃する為にも、今回みたいな見られずに支援する為にも使えて凄いよな……改めて天井に立つとか何言ってるんだって思うし


「あの脱出口から入って天井に陣取って皆の支援をしよう。流石に無理だろうけど、こっちがヘイトを取った場合は相手が天井に攻撃しようとしている所を周りの人達が攻撃する事も出来るし、悪い事は無いな」

 タンクの人が居るからヒール関係はあの人に集中しそうだし、立ち回りは大分楽になりそうだ


「さて、そうと決まれば先回り~」

「……」

「リーにももしかすると手伝ってもらう事があるかもしれないからその時はよろしくね」

「……!」

 リーを無視して行くのも可哀想だから一応リーにも役割があるかもしれないって事だけ伝えておく




「それじゃあ行くよ」

「……!」

 9人が移動を開始する前に移動して例の場所の天井に陣取る。ふむ、天井だとライオンもどきがこっちに気が付いた様子がない。地面の振動を感知して起きるのなら天井だとライオンもどきまで振動が伝わらないのかも


(ここから先はあまり声を出さない方が良いかな)

 せっかくライオンもどきに気付かれずに潜入出来たのだから気付かれる可能性は少しでも減らしたい。可能な限り動作も少なくして9人を待つ。正直こんな場所になった時点で僕が皆と同じ所に立って一緒に戦うって事はまず起こらないかもしれないなぁ……


「……か、…くぞー」

 ん?声が聞こえて来た。外で円陣でもしてるのかな?


「しゃあ!こっち見ろぉ!」

 盾をバンバンと叩いて注意を引きながら入ってきたタンクの人


「さぁさぁ!」

 もう一人入って来た。こっちはもっとデカい盾だ。あの2人ならライオンもどきの爪をサイズ的には受け止める事が出来るかも。ただ滅茶苦茶大変そうだけどね?


「「「「攻撃開始ー!」」」」

 ギャルさん達も戦闘に参加していく。おっ?弓だけ持った人が居る。ほほぅ?魔法の矢を撃ち出してるのか。魔法矢はサバイバル生活と相性良さそうだ。ああいうのも良いな


「一応いつでも【精神防壁】は発動出来るからタンクのカバーが間に合わないとかの場面が来たら使おう」

 下の戦闘を見ながらいつでも攻撃を阻止出来る様に集中して待機だ


「ウガァァァァ!」

「うるさっ」

「「うわぁっ!」」

 ライオンもどきが雄たけびを上げると空気が震えるというかライオンもどきの周りに居たタンクの2人を弾き飛ばした。咆哮でノックバックみたいな物か。となるとあれはちょっとまずいな


「ガァッ!」

 吹き飛ばされてこけたタンクの大盾の方に右前足を叩きつけようとしているライオンもどき。アレを食らったら例えタンクでもまずい


「【精神防壁】」

「へ?」「グァ!?」

 こけた状態で盾を構えていたタンクとライオンもどきの右前足の間に【精神防壁】を展開して攻撃を阻止する。一応他の人からは盾で攻撃を防いでいる様に見えているとは思うけど、2人が想像していた状態とは違った状態だろう


「大丈夫か!」

「あ、あぁ……何とか」

「早く立って!また来るよ!」

 すぐさまタンク2人が立ち上がり、またライオンもどきの前に立ち塞がる。さっきみたいな咆哮が決まったモーションだったら息を吸い込む様な動作が見えたら止めようかな?



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― 新着の感想 ―
[一言] 天井に張り付いて支援してくれるシスター…… どう見ても絵面がやばいな
[一言] あぁ、タンクの方にはバレましたか(笑)。
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