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1108/2014

情報集め

「良い感じに煙が上がったな。周りに延焼する気配なし!ログハウスの強度よし!立地条件もよし!全部よし!」

 一通り確認が終わったからこれで一旦離れよう。山に登って大まかな地図を作ろう!


「それじゃあ行くか!地図が出来たら戻ってこよう」

 一応、風はほぼ無風状態の様で煙がほぼまっすぐ上がっている。さて、どういう風に利用するかなぁ




「思ってたよりもそこまで山は高くないな。でも一旦、食料は取っておこうか」

 フィフスターとパンドーラに【魔糸生成】で作った糸を付けて、肩に掛けられる様にしておけばバッグに多少の空きが出来るから、これで果物をバッグに仕舞える。山登りをするのに食料が無い状態で移動するのは中々リスキーだろう。一応バッグには清魔過の雫石でろ過した水も入っているから、山登りしても問題は無いハズだ


「山から煙は見えないから活火山って事はなさそうだな」

 山の頂上も欠けていないし、富士山みたいな感じでもない。あれならさっき起こした煙も火山の煙とは思わないだろう


「山の裏側に人が居たらログハウスを発見するのは無理かな……」

 僕が登ろうとしている山の反対側に人がリスポーンしていたら……その人はログハウスを発見出来ないだろう。全部は見えてないけど、煙が見えなさそうなのはあの山くらいな気がするし、地図作りをするついでに反対側に人が居るかどうかも確認してみるか




「んー、もしかして、【ゲッコー】が効いてるのかな」

 山登りとか結構足腰に来ると思っていたけど、険しい道も、急勾配も超えたハズなのにそこまで疲れていない。壁や天井に張り付いて移動が出来るっていうのはその方向に重力が変わっている様な状況。つまり、山の勾配に対して常に前傾姿勢とかにならなくて済むから足腰に負担が来にくいのかもしれない。平坦な場所を歩いている状況で常に歩けるだろうし、こういう状況でスタミナを無駄に消費しなくていいのは助かるな


「山は山で植物とかも豊富にあるな。どこでも一応は生活出来そうだから集まれなくても何とかなる可能性は高いかも」

 そりゃあそうか。リスポーン位置によって、生存不可な場所にいきなり飛ばされてもつまらないし、まずは生き残れるように食料は豊富なのかもしれない。一応僕が果物とかを見た所だけメモしておこう




「おー!結構大きい島だなぁ」

 山に登ってみたら島の全体を見る事が出来た。なるほどなるほど……とりあえず大まかな島の形を書いて、さっき見つけた果物とか、水場、キャンプの場所をメモに書き込んでいく。地形の把握が出来たら今後何かしら突発イベント的な物が起きたとしても、対応する為の物とかを見つけられるかもしれない。暫定マップが完成したからどこかのタイミングでこのマップをログハウスに設置とか出来たら良いな


「いや、凄いなフィフスター。レンズなんて仕込まれてたのか。これで望遠鏡として使えるな」

 色々見つけたと思ったけど、まだ発見していない機能があったみたいで、小型のレンズがフィフスターの中に隠されていた。これをフィフスターのポールの前後に配置してみれば即席の望遠鏡が完成だ。これで更に詳細な情報を集められる。サバイバルをするにおいて情報は力だ。この島の情報をどれだけ集める事が出来るかで生活の質だって変わってくる。動物が出て来た場合だって、倒せば何かの素材になるかもって考えるのと、倒せば食料や、防寒具の素材が手に入ると思うのでは生き残る確率が違うだろう


「ほうほう、鹿とか猪なんかもちゃんと居るんだ。あの辺の生き物を狩れたら1日は余裕になるから狩猟をする人とか居ないかな」

 山の上からという広い視界で周りを確認して、動物を見つけたけど、逃げ出したりはしてないから狩猟とかはまだされてないみたいだ。まぁ、まず見つけるのが大変だし


「こっち側に人居るかな?」

 望遠鏡で見ているけど、人は発見出来ない。うーむ、動物は見つけられるのに人は見つけられないとは……


「おっと?ログハウスの方から白い煙は出てるな?」

 流石に僕が動いてからそれなりに時間も掛かっているはずだから煙はとっくに消えているはずだけど、まだ白い煙が出ているという事は、誰かしらログハウスに辿り着いて煙を代わりに起こしてくれているのかも


「案外、もう移動してたりするのかな」

 僕がログハウスを作っていた間に山の反対側から移動しているのかもしれない。そう考えたら一旦……ん?


「何か来る」

 感知能力が減った気がした。これは人が来ているのか。感知能力の上昇が切れる距離は【察気術】の範囲とほぼ同等かな?


「とりあえず山を登ってみたけど……あっ!あそこ!なんか煙出てる!」

「もしかして誰か居るんじゃね!やっと誰かに会えるかも!」

 どうやらこの2人は合流して山を登って来たんだろうか?良いじゃん。何かを探す時は高い位置からって言うし


「がんばれ~」

 山頂から煙を見つけた人達をこっそり後ろから見送った。とりあえず山の反対側に居た人がログハウスの方に行ってくれたから少し安心だな。おおまかなマップも出来たし、一度ログハウスに戻ってみるか。問題が起きてたら……こっそり解決出来る様に頑張ってみよう!



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― 新着の感想 ―
[一言] 遂に支援無双が始動!影から陰へ、壁から空へ、天井から地中へ ありとあらゆる支援を深淵卿が無双する物語が今ここに開幕
[一言] レンズまで隠し持っているとか、まさにスコップ真田さん? と言うか、かなりデカい島なのね…高所から情報を得るのは基本!よくできましたハンコをいつの間にか押してあげたいw
[一言] そういえば昔アクトレイザーってゲームがあったなと。人を見守り世界を発展させるシミュレーションとアクションゲームの2パートがある神ゲー。 やはりハチくんは神だった...?
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