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1105/2014

無人島へ

「いやぁ、昨日はそのまま寝ちゃったなぁ……」

 撮影が終わり、家に帰ってきてから家事を済ませたら眠くなってしまってそのまま寝てしまった。思った以上に撮影で疲れていたのかもしれない。自分でもびっくりだけど、あの撮影で結構緊張とかしていたのかも……ゲーム内でモンスターと戦ったりするのはそうでもないのになぁ……


「よし、イベント前にオーブさんとお話するか」

 恒例行事と言うべきか、オーブさんとお話しよう。あの事とかもなんだかんだ後回しにしてたし




「こんにちはー」

「こんにちはハチ様。今日はイベントですが、準備は万端でしょうか?」

「うん、持っていくアイテムはバッグの中に入れてるからもう準備は完了してるよ!」

 玄関で出掛ける前に忘れ物は無いか聞かれてる感じだ。なんかこの感じ良いなぁ。気持ちが安らぐ


「あ、そうそう。ちょっと気になったんだけどさ?僕のバッグ。他の人より小さいよね?」

「……気が付いてしまわれましたか」

 なんだかわざとらしいなぁ……


「白状しますが、ハチ様のバッグサイズを小さくしたのは私でございます」

「オーブさんが?」

「今までのハチ様の事を見て来た私が思うに、間違いなく普通サイズのバッグを持ち込んだらハチ様はとてつもなく大活躍してしまうでしょう。で、あればバッグサイズを小さくすれば大活躍程度に抑える事が出来るのではないかと思い、小さくしました。もちろん、その分空腹度の消費量は低下させる様にしてありますので、普通の人よりも空腹度は減りにくくなっています」

 オーブさんがバッグを小さくしたのか。それに、空腹度も通常かなと思っていたけど、ちゃんとバッグサイズ相応に減りにくくしてくれているみたいだ


「なるほど、それなら納得かな。いやぁ、運営が僕に試練でも課して来たのかなってやる気になっていつも以上に準備しちゃって……他の人と比べた時に明らかに小さいから、運営に負けないぞ!って」

「……そ、そうです!ハチ様のやる気を引き出せたようで何よりです!」

 うーむ、今オーブさんに動揺が見えた様な気がしたけども、まぁスルーで良いか


「それよりも、今回は何か試していかれますか?」

「今回はお試しってよりも、オーブさんとお話したい気分なんだよね」

 試したい事が無い訳では無いけど、今はオーブさんとお話したい。無人島に行ってもし、誰とも会えないなんて事になるとちょっと寂しいからその前に楽しい気分で行きたい


「分かりました」

「一応聞いておきたい事があるんだけど、このアイテムって無人島でも使えるかな?」

 まぁ、会話と言っても、まずは確認だ


「このアイテムは絶望のパンドーラでございますか。契約しているモンスターを呼び出せるアイテムですね。ハチ様の場合は……一応使用可能でございますね」

「一応?」

 使えると使えないの中間があるのか?


「神格は流石に呼び出せませんね」

「あぁ、それは流石にダメだよね」

 ウカタマは無人島出禁の様だ。まぁ、仕方ないよね。ウカタマが居たら無人島とかただの楽園になっちゃうし


「そうですね。それとこの契約状況ですと、影の精霊も呼び出せません」

「スピちゃんもダメか。まぁ、重さ関係なく収納出来ちゃうスピちゃんも、実質インベントリみたいに出来ちゃうからダメか」

 くそぅ……ちょっと考えていた事がダメだったかぁ


「一応聞くけど、呼び出せないだけで、会話は可能だよね?」

「そうですね。呼び出せないだけですので、会話するだけなら問題ありません」

 一応僕も知らない植物とか、説明が曖昧な植物があった場合はウカタマに相談する事も出来るな……


「ハチ様。また何か悪い事を考えているのでしょうか?」

「いやいや、悪い事なんて考えてないよ」

「またまた~」

 その何か絶対悪い事する気でしょ?みたいな謎の信頼感はなんなんだ


「色んな方がハチ様の動向をチェックしていますので、ハチ様が何かする度に喜ぶ方も居れば、胃痛を覚える方もいらっしゃるようで、何をするのか色んな意味で注目されていますから」

 それは僕にとって良い話なのか、悪い話なのか……


「その話を聞かされて僕はどうしたら良いんだろう……」

「もちろん、いつも通りでお願いします。ハチ様は出来る事をしているだけですから、ハチ様は何も悪くありません。それに、ハチ様は他の方と違うプレイスタイルを見せてくださるので、こちらも知見が広まりとても良いのです」

「なるほど、それじゃあいつも通りで良いんだ」

 ゲーム内の存在がオッケーを出してくれているんだから問題ないって事だ


「オッケー!それじゃあ頑張って5日間の無人島旅行に行ってくるよ!」

「はい、イベント開始時間になりましたので、お送りいたします」

 オーブさんが強く光輝いてワープさせられた


「ハチ様、今完全に旅行と言ってましたね……」

 普通はもっと苦しい物だと思うオーブであった




「ん、ここは……」

 オーブさんの強い光に目を閉じていたが、光が弱まったので、目を開けてみると砂浜の上に立っていた


「あ、バッグだけだ」

 装備品と選択したアイテムが入った小さいバッグだけの状態。どうやらイベントフィールドの無人島に飛ばされたみたいだ



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― 新着の感想 ―
[一言] ステまとめは今回ないんですね。
[一言] VRでサバイバルやってみたいねぇ 後、オーブさん活躍させない制限でバッグ小さくしたのだろうけど逆にやる気みなぎらせた感じがするのは気のせいかな?
[一言] ハチ様くんの楽しい無人島(蹂躙)旅行はっじまーるよー♪? と言うか、ゴン…じゃなくてオーブさんお前だったのか!
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