表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1096/2012

アクエリアス強化

「すまない……試練はこれで終わりだ。その力、認めよう」


『【アクエリアス】 の性能が向上しました』


『アクエリアス 消費MP100 5分間、足元にHPとMPに自動回復速度小、発動中1分に1度状態異常を解除を付与するエリアを展開出来る。動かなければ範囲が広がる』


【アクエリアス】に時間は掛かるけど、状態異常解除の効果が追加されたか。これは他の人に対しての使用する性能が大分上昇したなぁ……


「ありがとうございました。もう少しお話したかったですが、またどこかで会いましょう」

「……機会があれば」

 最後まで、優しいなぁ。【アクエリアス】が強化されて、他の人の状態異常を解除出来る……シスター服の1日一発限定の聖域展開じゃなくても、気軽に状態異常を治せるのは大きい。【レスト】と違って脳の疲労回復的効果とかは無いだろうけど、これのお陰で同時に複数人の回復とかもしやすくなる。【レスト】は確かに1人に使う分には良いんだけど、集団で毒攻撃を受けたとかの場合だと、強化された【アクエリアス】の方が、範囲で一気に回復とかも出来るみたいだし、使い分けも出来そうだ




「おっと、戻ってきたか。それじゃあさっそく【アクエリアス】」

 強化された【アクエリアス】を使ってみる。僕の足元から水の波紋みたいなエフェクトが出てきて、徐々に広まっていく。大体1分経ったくらいで波紋の中に白い波紋が混ざっていた。多分これが、状態異常を回復してくれる波紋なのだろう。あの時見た水瓶から溢れる水のように、僕が動かなければその範囲はどんどん広がり、星座魔法の為に作ったこの屋上を全部カバー出来そうなくらい広まった辺りで効果時間が切れた。僕が動かなければこの範囲の人の状態異常を解除出来るのか……凄いな


「まぁ、基本動いちゃうから、戦闘中にこの範囲のカバーはまず無理だな。非戦闘中に使うなら良さそうだけど」

 これも他の人とのサバイバルをする時に使えそうだな


「よし、今日最後の追い込みをかけてイベントだ」

 道具は用意したし、最後にあと1レベルくらい上がれば十分だな


「あ、すっかり忘れてたけどあのダンジョン行ってみるか」

 サイバさん達に紹介してもらったダンジョンに行く前に深淵に行って城に戻ってきたから忘れてたけど、そのダンジョンに行けばレベルを1上げるくらいなら出来るんじゃないだろうか?


「よーし!それじゃあもう一度あそこに行きますか!」

 夜に山に入るという中々危険な事をしようとしているけど、時間を考えたら今行くしかないだろう




「えっと、確かこっちの方だったはず……」

 夜の森を走ってダンジョンがあるって言われてた方面に向かって走る。ダンジョンに到達するか分からないけど、このまま行くしかないな


「うーん、あの滝どこだったっけ……」

 流石に今からサイバさんの家にまた向かってダンジョンどこでしたっけ?と聞くのも良くないだろうし……


「そうだ!」

【森羅の神楽舞】で周りの植物とかを成長させる事が出来るなら、それなりに大きめの木に対して使用すれば周りの木よりも大きく成長して上から滝が探せるかもしれない。姫様に許可を貰って、大木から村を探したあの頃が懐かしいなぁ


「よし、この木が良いかな」

 まっすぐ伸びた杉の木が見えたから、この木に対して【森羅の神楽舞】をしてみよう。早速森羅の巫覡装に着替えよう


「……」

 もうフィフスターを使って神楽舞をしても個人的にはほとんど違和感が無いし、別に何か新しく用意しなくても良いかな……フィフスターもまさかこんな使われ方するとは思ってもなかっただろうなぁ


「おぉ……」

 目の前の杉の木が周囲の木よりも高く伸びて良い感じに辺りを見れそうな大木になった。これ【森羅の神楽舞】を続けたら屋久杉みたいな杉になってしまうんじゃないかな……


「どこだどこだ……」

 杉に登って周りを見渡す。月明りのお陰で割と見えるな


「あそこかな?」

 月明りに反射してキラリと光る粒。あれは多分水だと思う。となると、多分滝だと思うからあそこに向かってみよう


「おー!見覚えある!」

 上から見た方角に向かって真っすぐ進んだら見覚えのある光景が目に入ってきた。あの滝は間違いなく僕が滝行した所だ


「ふぅ、やっとここまで戻ってきた。で、この近くにダンジョンがあるんだったよね」

 滝の近くにダンジョンがあると言われれば、そりゃああのポイントは見ない訳にはいかないよね


「入口らしき場所発見!やっぱり滝の裏は何かないとねぇ」

 滝の裏手に回ってみると、そこには扉があった。あそこがダンジョンか


「さぁ、それじゃあダンジョンに行ってみよう」

 場所的に難易度はそこまで高くはないかもしれないけど、ダンジョンで出会った敵を殲滅していく感じで進んでいけば1レベルくらいはレベルが上がるんじゃないだろうか


「突撃~!」

 滝の裏に隠されていたダンジョンの入口を飛び蹴りで開けながら中に侵入する。さぁ!それじゃあ始めましょう!


「ダンジョンタイムアタックだ!」

 こっちは急いでるし、今何かアイテムが出たとしても、サバイバル関係の物以外そこまで嬉しくないのと、サバイバル関係の物が出たとしても、持ち込めない可能性があるから、今回はアイテムを無視してでもスピード重視にしよう。今は経験値が一番大事!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] イベントの準備のために雑に突破されるダンジョンがあるらしい?
[一言] 飛び蹴りでダイナミック侵入! ダンジョンの扉が内側に開くタイプで良かったねぇ
[良い点] 魔王「諸君、私は殲滅が好きだ(以下略」 まぁ、ハチくんは部隊とか組まずに一人で戦争始められそうなんですけどねw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ