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山の神からの礼

「戻りましたー。何だか盛り上がってますねぇ?」

 2人の呑みが少し落ち着いた所でサイバさんの家に戻る


「いやぁ、こんなに楽しいのは久しぶりだ!やはり話相手が居ると言うのは良い!」

「私もです!山の神様とこんなに楽しい呑みが出来るとは!」

 もう肩を組んで左右に揺れてる。神様とか人間とか関係無い。今はただ楽しく飲んでいる飲み友達?みたいな状態だろう


「楽しそうで良かったです。あ、てん菜は向こうに植えておいたので、それから砂糖を作ればさっきの奴は作れると思います。レシピも渡しておきますね」

 さて、楽しんでいる所を邪魔しちゃ悪い。ここはクールに去るぜ


「待てハチ」

 クールに去れなかったぜ


「はい、何でしょう?流石にお酒はちょっと飲めないんで……」

 こういう場面で飲めと言われてもちょっとね……


「いや、これも巡り合わせという物なのだろう。ハチが来なければ、サイバと友達になるなんて事は無かった。人と神の縁を繋いでくれた事に感謝をせねば」

「そうだ。ハチのお陰でこんなにも楽しい出会いがあった。俺からも礼をさせてくれ」

「ハチ、お礼は酒にしとけ……」

 ウカタマが僕の耳元で願望を少し漏らしている。君の所お米取れるならそれこそ米酒とか有るでしょ……


「礼なんか良いよ。僕はきっかけを作っただけだし、礼って言う事なら、サイバさんのこの家の作りとか結構参考になったからそれで充分かなって。さっきの飴の礼だって冗談みたいな物だからなくても良いし、それじゃあ今度こそさようならって事で!」

「待てハチ」

 中々帰れませんねぇ?


「山の神として、豊穣の神や、山に住む人との縁を繋いでくれた恩は神として返さねばならん。そうだな。何が良いか……」

「い、いえ!そんなつもりでやった訳ではないので……」

「そういえばハチ。さっき服で迷ってたよな?どの服を持って行くべきかーとか」

「ちょ、ウカタマ!」

 てん菜を植える際に、ウカタマがやってくれるとの事だったので、持っている服をどうしようか、検討していたのをしっかり見られていたみたいで、その事を言われてしまった


「服か。何処に行くかで迷う……」

「なんだか、最初にここに来た時何となくこれから大変な所に行くみたいな雰囲気を感じたが、間違ってたか?」

 結構飲んでたハズなのに、中々鋭い事を言うサイバさん


「あぁ、あれか。確か旅人はこれから無人島に飛ばされて数日生き残るみたいな事をするらしいからその為の服か!」

 ウカタマがダメ押しと言わんばかりに空島で旅人が話していただろう、イベントの話をした


「それならば生存能力がある服装が良いだろうな」

「そういう事なら話に混ぜてもらおう!ハチ。家の外で待っとけ!」

 ウカタマが肩から飛び降りて、家の中に入る


「すまん。そういう事なら俺も礼がしたいから外で待っていてくれ」

 サイバさんに背中を押されて家の外に。そして扉が閉められる


「ん?」

 流石にウカタマを置いて帰る……まぁ、パンドーラを閉めれば帰るけども、残して行く訳にもいかないから待って居よう。その辺の木と木の間に魔糸でハンモックでも作って待ってるか




「ハチ!出来たぞ!」

「ん、はーい」

 ハンモックで横になってあやとりとかしながら時間を潰していたらウカタマが呼びに来たので、家の中に戻ってみる


「色々とウカタマ様が知っている情報や、我等の感謝の気持ちを纏めた服だ。受け取ってくれ」

「えっと……」

 そこにあったのは、巫女服とでも言うべき服装なのだが、袖や裾等に何か紐の様な物が付いていたり、色がどことなく迷彩服?の様な色合いになっている。巫女迷彩服とでも言えば良いんだろうか?


「これって一応女性用……なのでは?」

 形的には巫女服っぽいし、女性が着る物の様な気がするが……


「性別など些末な事。大事なのは想いだ」

「ハチはたまに女になるって言ったら、こうなったわ」

 それってつまり、ウカタマが【ヴァルゴ】の事を言わなかったら巫女服にならなかったという事では?


「まぁ、一旦着てみ?大丈夫だってー似合うから」

「……分かりました。お礼で頂けると言う事でしたらありがたく頂きます」

 とにかく性能とか装備名に目を通すのは後にして、一度着てみよう




「どうですか?」

「うむ、自然との調和が取れているな」

「女……ではないんだよな?」

「これは中々似合っとるぅ~」

 深緑系の袴に迷彩柄っぽい上衣。何だろう。野生の巫女?


「とりあえずアレについてはまだ黙っておこう……」

「絶対すぐあっちの方使うだろうし……」

「あっちでも似合いそうな気はするが……」

 あっちってなんだ?


「あの、コソコソしてないで何か隠してるなら教えてくれません?」

 3人とも何かを隠しているみたいだし、聞いてみる


「まぁ良いだろう。その袖と裾の紐を引いてみろ」

「紐……あぁ、これただの装飾じゃ無かったんですね。これを引く……おおっと!?」

 紐を引いてみると、巫女服の袖や袴がシュッと縮まり、体にフィットする。これだと普通に迷彩服らしくて良いな。紐も服に収納されて引っかかり難くなってるし


「これ良いですね!ありがたく使わせてもらいます」


『森羅の巫覡(ふげき)装 を入手しました』



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― 新着の感想 ―
[一言] 男女兼用可変式迷彩巫女服だとぉ...!
[良い点] もう即席でハンモック作ってくつろいでる程度じゃ普通に受け入れてるウカタマ様w
[一言] ウカタマさんは説教の刑、油揚げ抜きのいなり寿司の刑でいいかと思える
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