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1074/2012

講習開始

「よし、生きてる」

 現実の方で色々終わらせてからまたログインしたらシェルターの中でしっかり生き残っていたみたいだ。これなら一応使えそうだな


「さてと、じゃあいったん街に戻った方が良いかな?」

 アイリスさんを迎えに行った方が良いだろう。一度街に行って、アイリスさんと出会ったらそこから2人で軽いサバイバル講習といこう


『アイリスさん、遅くなりました。とりあえずどういう環境でサバイバルしてみますか?』

 今のこの森でも良いけど、他の所でも良い。まずはアイリスさんがどういう環境を思い描いているか聞いてみよう


『無人島ですし、森か海の近くで試してみたいです』

 森か海……だとしたら森の方が良いかな


『分かりました。それでは森の方に行きましょう。今ならファステリアスの森が意外と人が居なくて練習に持ってこいなんで』


『分かりました。じゃあマントか何かで隠れて向かいます』


『はい。それじゃあ南門の外で待ってますので』

 アイリスさんと街中で合流すると周りをざわつかせてコソ練が出来ないから隠れて来てもらう。今の所ファステリアスの森が意外と練習に丁度良い感じなんだよなぁ




「えっと、ハチさんは……あっ」

「やっぱり分かりますか。流石ですね」

 そういえばアイリスさんは生命体なら認識出来るんだったな。ギリーマントで他の人から見えない様に隠れていたけど、これならアイリスさんに限り、隠れて待ち合わせるとかも出来るな


「とりあえず、他の人にバレる前に森の中に行きますか」

「分かりました。行きましょう」

 周りに人が居ないか確認しながら居ないのを確認したら森まで走っていく。これでもう教えられそうだな


「そうですね。この辺なら他の人にもバレないかな。じゃあ、アイリスさんは今、無人島に着きました。まず何をしますか?」

 質問形式で行こうか


「えっと……周りの確認?」

「良いですね。自分の場所、島の雰囲気、周りに人が居るかどうかの確認とか出来るとかなり動きやすくなると僕も思います」

 無人島の何処に降り立つか分からないけど、まぁ海岸線とかに落とされる事になる事になるだろうけど


「じゃあ周りの確認をしたら、その次は?」

「次……ご飯か何かの調達ですか」

「それも良いですけど、出来れば先に拠点を決めた方が良いかもしれませんね。特に今回のイベントってインベントリが使えませんから、まずは自分の拠点を決めてしまった方が動きやすくなるかもしれません。木の実を見つけたとかだったら場所を覚えておいたりするのは良いかも?」

 まずは自分の拠点を決める。それが一番良い気がする


「えっと、じゃあ海辺で出て来たら近くで拠点を作った方が良いんでしょうか?」

「あんまり詳しくは無いですけど、海辺で拠点を作るならちょっと高い所で作った方が良いですね。砂浜で焚き火とかで夜を越そうとかすると、下手すると満潮とかで波に攫われちゃいますからね」

 最低限、砂浜よりも高い所に拠点は作るべきだろう


「なるほど……そこまでは考えてませんでした」

「多分、無人島なら内側は森とかあると思うんで、そっちの方で作る方が良い気がします。それも考慮して森の中でのサバイバル講習……みたいな事をしようと思ったので」

 そもそも現実でサバイバルする事がまず無い。強いて挙げるとするなら、家族でキャンプに行った時に家に道具が入ったバッグを1つ忘れた事にキャンプ場についてから気が付いて、父さんがそれを取りに行っている間に枝を集めてちょっとしたトライポッドモドキを作ったり、石で組んだかまどを作ったくらいだろう。なので、今アイリスさんに話しているのは動画や漫画、テレビ等で得た知識だ


「なるほど!」

「そうですね……今アイリスさんが装備している物以外で何か1つだけ持って行くとするなら何を持って行きますか?とりあえず選択肢としては食料以外にしましょうか」

「えーっと、サバイバルをするならナイフ……が良いんでしょうか?」

「僕だったらナイフが良いかもしれませんね。でも、アイリスさんなら脇差か刀で斬る事が出来るのでは?」

「あ、確かに……」

 無人島に1つ持って行くならの質問に今の自分の装備品も加えて良いという事なら武器だって本来の方法とは違う事にも使えるだろう。アイリスさんとかそれこそ刀で木を一刀両断出来そうだし、斧とか要らないかもしれない


「僕が思うに、アイリスさんだったら……ロープとかどうでしょう?手持ちの武器で斬る事に関してはある程度は大丈夫な気がしますし、ロープとかあれば高所への移動とか、誰かを救助するなんて時に使えたりしますよ?多分ですけどアイリスさん。魔法で水とか火とか出せますよね?」

 魔札が使えるアイリスさんなら魔法で火を起こしたり、飲める水とかを自分で用意出来る様な気がする。何なら回復も出来ちゃうかもしれないからロープをオススメした


「はい、使えます。でもロープは考えてませんでしたね」

「ロープがあれば釘とか使わなくても家っぽい物を作る事も出来ますよ。簡易のシェルターを作るんで見ていてください」

「え、でもテントとか持ち込む予定ですけど……」

「……まぁ、高い所に登る時とかにもロープがあると便利ですから」

 そっかぁ、テントなんて持ち込める余裕があるのか……



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― 新着の感想 ―
[一言] おうおうイチャコラしちゃてよぉ~? なんか、テント持込み可でハチくん様の瞳がうっすらと曇った気がした! と言うか、どうせ運営の思惑を合法的に斜め上に超えるんだしヘーキヘーキw
[一言] イベント中に、テントを何らかの原因でロストしたときに、あのときハチ君の講習を受けていてよかった〜ってなるんですよ?
[良い点] 開口一番が「よし、生きてる」ってホントにハチくんしてる。 改めての荷物量格差に気付いてしまいましたね…?w
感想一覧
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