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1073/2011

サバイバルインストラクター?

「助かりました。その気は無かったんですけど、お陰様でお肉とか多めに買えましたよ。これどうぞ」

「それは良かったです!ありがとうございます」

 菖蒲さんのお陰で色々と多めに買う事が出来た。お金も渡したけど……流石にこのままじゃ良くないよな


「えっと、何か食べます?」

 買い物を手伝ってもらったから何かお礼をするべきだけど、スーパーの外でキッチンカーが居たのでそれをお礼としたい所だけど……どうかな?


「良いんですか?」

「はい、買い物に付き合ってもらったお礼させてください」

「じゃあ、あの、いただきます……」

「すみませーん。アイス2つ……味はどうします?」

「あ、じゃあストロベリーで」

「じゃあ、僕はチョコで」

「はーい。どうぞ」

 アイスでお礼になってるか分からないけど、この出費で買い込めるのはマジでありがたい。冷蔵庫はスカスカよりも程よく入っているのが安心出来るからなぁ


「はい、織部さんの分です。ありがとうございました。ホント助かりましたよ。これで、イベントまでに買い物に出なくても済みます」

「あ、それに関してお話があるんですけど……ゲーム内の事は話さない方が良いですか?」

 そういえば今メッセージ機能を切ってたな


「んー、話しても良いような話さなくても良いような……まぁ、聞きたいんだったら別に言っても良いかなってくらいですかね?」

「それじゃあ聞いても良いですか!あと、荷物家まで持ちます」

「あ、はい……」

 アイスを食べる為に片手に2つ持っていた袋をそのまま持たれた。普通こういうの男女逆だと思うんだけど、ちょっと買い込んで重かった袋を余裕そうに持たれると何も言い返せないんだよなぁ……


「こういうちょっとした事でも命を助けてもらった恩を少しでも返したいんです。それに、完治したと言ってもいつ何が起こるか分からないんですから!あ、車道側は危ないですよ」

 自然に車道側を歩く……だからそう言うのは男女逆な気がするのですが?


「そこまで心配しなくても良いですよ。もし、また前みたいに車が突っ込んで来たら、今度は織部さんを守って、僕も怪我しない様に頑張りますから!まあ、そういう事は起こらないのが一番ですけどね」

 とりあえず、少しだけ見栄を張ってみる。あの時みたいな事故があったとしても、今ならある程度は何とかなる気がする。しっかり体が動けば、トラックとかじゃない限り、車の上を走るか転がって避けたり出来るかも知れない。スローモーションに慣れて大体スローの世界でどのくらい動けるかとか分かるようになってきたし、何とか……なるかなぁ?やっぱり何事も無いのが一番だな


「で、今何をやってるかでしたっけ。今はサバイバルの練習中ですね。体を慣らすじゃないですけど、無人島でサバイバルするとしてまずは自分1人でやっていける状態に、そこから他の人の分の食料調達とか、住居確保とか出来る様に色々やってる最中ですね」

「サバイバルのインストラクターでも目指してるんですか?」

「ははは、言われてみれば確かにサバイバルのインストラクターみたいな感じかもしれませんね」

 僕が全部やってしまえばある意味快適にはなるのかもしれないけど、やっぱり他の人の手も借りて色々やってみたい所だ


「そういえば、アイ……菖蒲さんの方は何か道具の準備とかしてるんですか?」

 うっかりゲームの名前で言っちゃう所だった。名前で言って誤魔化したけど、実際問題として他の人がどんな物を用意しているのか気になる


「今の所はテントとか、食料とか、後はナイフを持って行くと良いって事で色々用意してますけど……」

「あー、テントは良いかも。それに食料は持ち込めるなら持ち込んでおいた方が良いかもですね。5日分は無理だとしても、持ち込みさえしておけば、食べられる物を見つける時間を稼げますから」

 食料を持ち込める人は持ち込んだ方が良いに決まってる。僕のバッグにはそんなスペースなんて無いけど


「あの、もし良かったら一度影人君の……『ハチ』のサバイバルを見学させてもらえませんか?そうしたら何が必要か、何が不必要か分かる気がして……今ならまだ装備品だったり、持ち込む物も作ったり出来ると思うんで」

 なるほど、現地の無人島で教えるっていうより、行く前に1度、誰かに教える経験を積めば教えやすいかもしれない


「良いですよ。誰かに教えるのはやって損は無い気がするんで、僕が教える事で菖蒲さんの力になるんだったら協力しますよ」

「やった!」

「じゃあ後で、何処に居るかのメッセージを送りますよ」

「はい!」

 よし、とりあえずこれで教える経験を積めるな


「そうだ!他にも人を呼んで色々と教えた方が……」

「それはダメです!」

「え?」

「多分、色々と皆との差が激しくて、絶対に一回一回止まって話が進まない気がするので……私は絶対止めないって約束します。ただ分からない事があったら聞くかもしれませんが、それを考えたら人が多いのは良くない気がします!」

 まぁ、学校の先生と家庭教師みたいな感じで考えているのかな?それならある意味しっかりアイリスさんに教えれば、僕とアイリスさんが別の島に行ったとしても、色々他の人に教えられるか……それを考えたら複数人にふわっと教えるより、1人にしっかり教えた方が良いのかも?


「わかりました。じゃあ教えましょう。あ、荷物ありがとうございました。じゃあ、また後で」

「はい!また後で!」

 さーて、芋虫を食べてみるのはアイリスさんに色々教えた後だな



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― 新着の感想 ―
[一言] キッチン速報ならぬデート速報を周りの女子生徒にあげねば!(?)
[良い点] やはり影子ちゃんなのでは? それはさておき、スローモーションからの思考加速を現実で実行は改造人間なんよw 遂にヒロインちゃんがヒロイン圧を使っているだと!?
[一言] …これが野生を愛し野生に愛された、極限状態を生き抜く少女 『スーパーサバイバー・アイリス』誕生の瞬間だった… ですね♪
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