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水筒? ゲット

「何となく不安感みたいなのが少し軽くなったような?若干の高揚感がありますね」

 ドクターが作ったらしい試験管に入った紫色の薬をグイッと飲んでみた


「なるほど!ハチさんに効くという事は毒性では無く、キチンと薬効として出ている様ですね!」

 あ、そういう判断?


「最近は敵の魔法攻撃も苛烈化してきましたし、MINDをブーストさせて、対魔法力をアップさせる薬品のちょっとした改良品を作っていたんですが、若干の高揚感まで出ますか!これは素晴らしい!」

「あの、これって依存性とか無いですよね?その辺大丈夫ですよね?」

 なんだろう。これ本当に大丈夫な薬か心配になってきた


「依存性……あまり出ない様に調整しておきましょう」

「ちょっと!?それは流石にマズいですよ……完全に依存性は出ない様にしておいてくださいよ?じゃないと完全に非合法な物になっちゃいますよ……」

 薬を飲んでハイになる。しかも依存性があるとかあったら絶対ヤバい物だ。それは流石に調整しておかないと


「少々待っていてください。依存性を落とすとなると……これでしょうか。これだったら薬効がそこまで変わる事は無いかな」

 棚から何かの根を取り出し、機械に突っ込んだら粉状になって出てきた。その粉末をさっきの試験管に入れて振ると紫色が少し薄くなった


「こちらでどうでしょう。依存性は下がっているハズですよ!」

「……分かりました。では!」

 試験管に入っている薬を飲んでみる。どうかな?さっきとあんまり変わった感じはしないけど……


「効果自体は変わってないかも?」

「だとしたらこれで完成ですね」

 他の人でもちゃんと確かめた方が良い気がするけど……まぁ使えるというのならそれで良いか


「まぁ、ドクターが納得してるならそれで良いですけど……」

「これが当たるか外れるかはその時になってみないと分かりませんが、新しい薬品が出来たという事が大事なんですよー。まぁ、敵に使用する為の依存効果マシマシの物も今後作れそうですけどね……」

 いやぁ、ドクター悪い顔してるなぁ


「ご協力感謝します。こちらのパウチ10枚セットをどうぞ」


『リキッドパウチ 液体を保存出来る』


「ありがとうございます」

 10枚あってもこれならほぼ場所を取らなくて済む。清魔過の雫石と合わせれば飲み水を持ち運ぶ事も簡単だ


「ドクターは次のイベントってどうします?出ます?」

 少し気になったから聞いてみる


「無人島イベントですか?色々と薬品のテストが出来る気がするので、出てみようかと」

「なるほど、因みにドクターのバッグってどのくらいのサイズですか?」

「私のはこのくらいですね」

 うん、やっぱりそれなりに大きめのサイズのバッグだなぁ……


「これなら結構な量の薬品を持ち込めそうですね……」

「はい。色々と持ち込んで試してみようと思います!」

 良い笑顔だけど、どんな薬品を持ち込んで、何を試すんだろうなぁ……


「ハチさんは……かなり辛そうなサイズですね」

「多分、運営からの挑戦状かなって思ってます。空腹度減少も多分それなりに早くなってるんだろうなと」

 空腹度に関しては未確認だけど、多分同じ位のサイズの人と比べたら空腹度の減少は早くなってそうな気がする


「なるほど。確かに毎回イベントで暴れているとなると、何かしらの対策みたいな感じでやって来そうですね」

「運営が僕に対して特別視していると思えば逆に嬉しいくらいですけどね」

 君ならこのくらいやっても問題無いだろうと期待されていると思えばね。オーブさんに相談したら何かその辺の事情を教えてもらえるかな


「まぁ、同じ島で会えたら頑張りましょうか」

「はい。同じ島で会えたら頑張りましょう」

 無人島で誰か知り合いに出会えたらラッキーだけどなぁ


「それじゃあ……そういえば、あのマンホールって鍵を持ってないと出られないんですかね?」

「いえ、あの鍵は入る時だけですね。出る時は関係無いです」

「あー、オートロックみたいな感じですか」

 外から入るのに鍵が必要なだけで出る分には関係無いならそのまま出て行けるな


「はい。一応、ここに私が居る時にここに訪問されるのであれば、さっき鍵を刺していた所にボタンがあるので、それを押せば私に鍵を開けるかどうかの判断が来ますので」

「了解です。もしこの街で誰かに追われるとかになった時はココを頼らせてもらうかもしれません」

「ははは、分かりました」

 本当にヤバイ状況であのマンホールに逃げこめるかと言うと微妙な所だけど……


「では、さようならー」

「お気をつけて」

 ドクターの研究所を後にして、マンホールを少しだけ開けて、外を確認してから出る


「とりあえず持って行く物の準備は大体出来た様な物だから今度はレベル上げかな?」

 ここで、無人島に行った時に備えて他の人に何を持って行くか聞いたとしてもしょうがない。それをするくらいならレベル上げをして少しでも自分の為になる様なスキルや魔法を入手した方が良いかもしれないな


「さーて、何処の森で籠るかなぁ……」

 あと持って行く服の選別もしないとなぁ



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― 新着の感想 ―
[一言] 依存性を高めてモンスターを薬漬けにしたらどうなるんだろ?
[良い点] ハチくん、故郷(野生)に帰るの巻。 ドクター、朱に交わればなのか、元々の素養が魔王軍の経験で開花したのか…。とりあえずイリーガルはバレない範囲で!
[一言] 毒性と薬効が両方ともあって、ハチ君が毒性を無意識レジストしていたため、実は毒性がありました! みたいなことになっているかもしれない……
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