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1068/2012

ドクターの研究所

「これでお願いします」

「あいよっ!」

 何処からともなく現れたヘルメットを被ったもぐらっぽい生き物にデカい金貨を10枚程渡すドクター。大分稼いでますね……


「わぁ、こういうのもあるんですね」

 沢山地面から出てきたヘルメットもぐら達が、何処からともなく鉄骨っぽい物とかコンクリートレンガ的な物を持ってきて組み上げていく。こういうもぐら達なら可愛いけども、あのイクサバンの所に出てきたもぐら達は可愛くは無かったな……


「彼らが元々ここの所有者だったんだけど、数が増えた事もあってか、そろそろ引っ越しを考えていたらしく、私がこの土地の購入と追加で引っ越し資金も渡すと約束したらおまけとして建物を建ててくれるとして言って頂けたので……」

 なるほど、確かに家まで建ててくれるのであれば多少高くても、この土地を全面で買ってしまった方がかなりお買い得だな


「何処からともなく建材が集まって建っていく……凄いですね」

「私もビックリだよ。まさかここまでしっかりした物が建てられるとは思ってなかったから……」

 2人でもぐら達に作られていく建物を見ながら待っていたら、遂に完成した


「まいどっ!」

 建物を建て終えたら、もぐら達はサっと何処かに行ってしまった。これでもうここはドクターの場所になったんだな


「では改めて……私の研究所にようこそ」

「お邪魔します」

 出来上がったばかりのドクターの研究所に入る。ドアとかも鉄で出来てるな……こういう建物の在り方もあるんだなぁ


「かなりキッチリ出来てますね」

「ええ、思っていた以上の出来でビックリです。これなら本当に多少の生活雑貨とかを用意すればそれで充分な感じもしてきました」

 住む事とかを考えたら確かにそれで充分な気もしてくる


「良い物件ですね」

「これも以前、取っていただいた筋弛緩剤を解析した事で、防御デバフの薬品を作る事が出来まして、それを色んな方に買っていただけたので、お陰様でこの研究所を買う事が出来ましたよ」

 あぁ、そういえば前に筋弛緩剤の入った注射器みたいなのが飛んで来るトラップとか有ったなぁ。あれから抽出とか培養とかして防御デバフの薬品を作ったのがヒットしてそのお金がここの費用になっているのかな


「これは素晴らしい。薬品実験をするのに新しい壁掛けタイプの機材も導入出来そうです」

「もっといっぱい薬品の実験が出来そうですね」

 ドクターとトーマ君の相性の良さはトロフィーを作った時に既に分かっているけど、もしかすると他にもドクターと相性が良い人が居るかもしれない。そういう人を見つけたらドクターに紹介して、ここに連れて来て……まさに地下に潜む秘密結社的な存在になるかもしれないな……


「あっ、用件を忘れる所でした!」

「そうでした。何か相談があるとか言ってましたね。どういった用件でしょうか」

「ドクターだったらアルミパウチみたいな水漏れとかの心配が無い袋とかを持っていないかなと思いまして……」

「水漏れが心配ない袋ですか」

「ちょっと次のイベントで使えそうな気がして、僕の知り合いの中だったらドクターならそう言った物を持っているかなぁと」

「あぁ、無人島イベントの為でしたか。水を貯めて持って行くんでしょうか?それだと少々容量が厳しいかもしれませんが……」

「あるんですね!それ、見せてください!」

 容量が少なかろうが有るのなら使えそうだ


「ふふ、分かりました。これとかどうでしょう?」

 ドクターが微笑みながらインベントリからアルミパウチっぽい物を取り出した


「これ、中々の量入りそうですけど……」

「感覚で言えば500mlあるか無いか程度でしょうか。液体を保存する時に使用する物なので、中に入れた液体の名称をラベルしておくと保存する時に便利なんですよ。こんな感じですね」

 机の下部分の蓋を開けたら結構な量のパウチが並んでいる。ラベルでよだれとか、粘性液体とか色々書かれてるなぁ……


「このパウチってどう入手したんですか?」

「これは自作ですね。職業として、液体とか固体。たまに気体もですが、保存して実験に使用する事が有るので、保存用容器みたいな物を買ったり、自分で作る事はありまして、これは私が作った物ですね。フラスコとか試験管に関してはガラス職人に作ってもらった方が良いので、そういう物は作ってもらってますが……」

 なるほど、そういう事もあるのか。まぁ、僕が今ドクターに頼んでいるみたいに必要な物を他の人に頼んで作ってもらってる事とほぼ変わらないか


「フラスコとか試験管は作ってもらってるんですね。ガラス工芸とかも一回チャレンジしてみたいですね」

「一回やらせてもらったけど、本当に難しかったなぁ」

 ふむふむ、ガラス職人の所にはいつか一度行ってみたいな。でも、今の所は特にガラスで欲しい物は無いから焦らなくても良いか


「このパウチを頂けるなら何かお手伝いしますよ。家具とか運び込みますか?」

「そういう事なら今度出そうと思っている薬品があるんですが……」

「毒だと効きませんが、治験しますよ」

 どういう薬品か分からないけど、面白い物も見せてもらったし、治験してみよう!まぁ治験というより人体実験って方が近いんだろうけどね



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― 新着の感想 ―
[一言] 本当にゾロゾロいたw と言うか、秘密結社かー…こないだ観たシン仮面ライダーみたいなショッカーでも作るのかな?w ハチくん様なら(ネタバレ)から(ネタバレ)までこなしてくれるからなーw
[一言] 毒だけじゃなくて、大抵の状態異常は効かなじゃないですか魔王様よぉ
[良い点] 「毒だと困る」じゃなく、「効かない」ここテストに出ます。
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