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ご馳走と軽いお話

「お待たせしました。シチューと煮魚です」

 2人のリクエスト通り、ある物で作ったシチューと煮魚を出す。味見はしたけど、美味しかったし、煮魚は今後自分で食べるとしても中々良いかもしれない。こういう事でレパートリーが増えるのは結構ありがたいな


「「す、すげぇ……」」

「冷めないうちにどうぞ」

 シチューと煮魚という中々なセットだけど、2人とも喜んでくれるかな?


「「いただきます!」」

 シチューと煮魚を食べる2人。どうかなぁ


「「美味い!」」

 良かった。ちゃんと美味しいって言って貰えた。マズいって言われたらどうしようって思ったけど、気にしなくても良かったみたいだ


「喜んでもらえて何よりです。一応聞いておきたいんですけど、呪いのアイテムの情報の報酬として、こういう、要望を聞いた料理ってどうですかね?」

「凄いです!煮魚ってどこも中々出てこなくて……」

「シチューも美味いっす!何か実家の母親が作ってくれたシチューと似ていてなんかちょっと懐かしく感じました!」

 実家のシチュー……多分リアルの話かな。親の作った料理と似ているか……母親の料理かな?それなら気に入ってくれたかなぁ?


「やっぱり指揮官が作った料理は美味いです!」

「指揮官の料理がまた食べられるとは……指揮官の料理屋があれば、ホフマンさんの所と指揮官の所の2か所をヘビロテしたい!でも、一瞬でお金無くなりそう」

 そもそもホフマンさんの所は入るのが大変そうだし、僕の方は人手が無いから店とかやってる暇はない。残念ながらその要望には応えられないな


「その願いを叶える事は出来ませんが、また、呪いのアイテムの情報を見つける事が出来たらその時はまた別の物を作りますよ。でも、流石に100人、200人なんて数になったら困るんで、ちょっと20件くらいまでとかの制限を掛けようかなぁと思ってまして……一応他の人の意見も求めたくて、お2人にも少し話をさせてもらっても良いですか?」

 一応その辺の相談みたいな事をこの人達と決めてみよう


「俺らが相談相手で良いんですか!?」

「本当に良いんですか?参考になるとは思えませんが……」

「普通にクエストをこなすみたいな感じで、何件まで同時に依頼を受けられますか……みたいな?」

 自分のキャパシティを越えない様に調整しないと失敗するのは目に見えているし、その辺どういう風に考えてるのかも聞きたい


「そう言われると、確かに指定のエリアに出てくる敵の依頼は纏めて受けるけど、時間設定されてる物も纏めて受けちゃうと大変な事になるし、あんまり数受けられないな……」

「指揮官の現状に合わせた話というのであれば、情報を受けて捜索に行くのと、料理を作るという面で考えて、10件くらいじゃないですかね……いや、指揮官ならもっと行けるか……」

 確かに呪いのアイテムの情報が10件もあれば充分な気はする。ご飯も10人までって制限を付けたら情報を探してくれる人はこれまで以上に頑張ってくれるだろうし、情報を持っている人は出し惜しみするか情報をくれるかの二択を迫る事も出来る。余裕が出て来たらまた再開するか、どうするかみたいな感じにすれば、僕と他の人とのやりがいというか、張り合いが出るかもしれない


「いえ、10件位で締め切りましょうかね。それなら僕のやりたい事と、他の人がやりたい事を両立出来るかなって。突発イベントみたいな感じにした方が良さそうかも」

 呪いのアイテムだとしても、そうじゃ無かったとしても、情報10件が来た段階で区切って、また次回ってした方が他の人も呪いのアイテムに触れる機会が増えるかもしれない。そうなると、呪いのアイテムを使用する人も増えそうだなぁ……


「こうやってまた料理を作って頂けるんですか!」

「情報を頂けたらですけど、ハズレの情報だとしても、お礼としてちょっとしたお菓子とは用意してますから……あ、チェルシーさんにお菓子渡すの忘れてた」

 そういえばチェルシーさんに情報へのお礼忘れてたかも




「「ごちそうさまでした」」

「お粗末様でした。楽しんでいただけましたか?」

「「ありがとうございました!」」

「いえいえ、こちらも収穫があったので、お互い様ですよ」

 こっちにも確かに収穫はあった。呪いのアイテムの情報では無く、別の事だけど


「オカエリノサイハ、アシモトニオキヲツケ、クダサイ」

「「お邪魔しました!」」

 2人がキッチンから出て行くのを見送ってから、手元のメモを見る


「まさか湯気で隠された言葉が出てくるとは……」

 何処だったかは忘れちゃったけど、水に浸ける事で文字が出てくるおみくじがあったが、その感じで文字が浮かび上がった。シチューを温めている最中に例の発見したメモを見ていた時に鍋から立ち上る湯気が当たった事で、何か文字が浮かび上がってきたのに気が付けた。あの人達に料理する事で発見出来たと言っても良いだろう。それのお陰で次に何を探すべきなのか見つけられたかもしれない


『このメモに書かれている物を取る為には、専用の炉が必要になる』

 ただ、合金を蒸発させるのではなく、専用の炉によってそのアイテムが入手出来る……このメモまだ燃やさなくて良かった……




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― 新着の感想 ―
[一言] あー、さては普通の溶鉱炉とかじゃなくて反応炉とか縮退炉とか波動エンジンとかみたいな宇宙戦艦な超絶ヤバい奴なんだな~? あの謎のロボット都市の秘密に迫らないと??
[良い点] 呪いのアイテムビルド…? 余程の狂人じゃないと、第一歩が踏み出せないと思うのw
[一言] こうして指揮官の手料理を食べた二人が食事の感想を流すことで、呪いの装備情報の争奪戦が起こるのであった……
感想一覧
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