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1056/2013

金属の情報を求めて

「まぁ、それは良いとして、トラフォタイトがどのくらい適性があるのか気になりまして……どうせ使うなら軽くて壊れにくいのが良いかなと」

 土でも雪でも、何かを掘るなら可能な限り硬質な素材の方が良いだろうけど、使い勝手を考えるなら軽めの素材の方が良い。重いのは使いにくいんだよなぁ……


「そうだな……スコップで使う分には充分過ぎると思う位だが……」

「どうせ作るなら現状で最高な物を作りたいじゃないですか。なので、今の所知っている強そうな金属を使ってるダイコーンさんのレビューじゃ無いですけど、その辺の話を聞かせてもらえたらなと思って。おかしな話ですけどバイクで土を掘るのは掘りやすいかなみたいな……」

 自分でも何を言ってるんだと思ってる


「まぁ、ハチの求めている答えとは違うかもしれんが、敵の大剣とかとぶつかっても問題無いぜ」

 武器とぶつかっても問題無いとなれば、土を掘って石とかにぶつかったとしても刃先が欠けたりする事は無いだろう


「セカンドラのあの鉱山ってまだトラフォトータスが居ますかね?」

「大分奥の方まで行けば居るみたいだぜ?」

 なるほど。それなら濃縮トラフォタイトか超トラフォタイトZとかまだ入手出来るかもしれない


「お話ありがとうございました。あの、待ってますよ?」

「「「へっへっへ」」」

 ダイコーンさんの後ろの方で3人のモヒカン学生が笑いながら待っている。何気にダイコーンさんの世紀末スタイルって感染力というか、真似したくなる人もそれなりに居るだろうから世紀末モヒカンが市民権を得て街中で必ず1人はモヒカンが居るみたいな状況とかになったりしないだろうな……モヒカンネットワークみたいなノリでチェルシーさんを越える情報網とか出来そうで怖いな


「ヒャッハー!街のゴミはキッチリ片付いたみてぇだなぁ?それじゃあお前らには飯でも奢ってやろう」

「「「ヒャッハー!」」」

 いやぁ、本当に良い人だなぁ……学生に街の清掃をさせてご飯を奢るなんて


「そういう訳で、わりぃなハチ」

「はい。ありがとうございました」

 ダイコーンさんとの会話でトラフォタイトの入手が出来そうという事が分かったので、とりあえずあそこに行ってみよう。他の金属の情報とかあったりしないかなぁ?




「なるほど、何処かにあるかな……今はルクレシアさんが城に居るからか、本を探すの大変だなぁ……」

 仮面を眼鏡みたいな形状にして本を探しているけど、ルクレシアさんが居ないから本を探すのが結構大変だ。鉱石、あるいは金属の本を探すが、中々見つからない。図書館に本が多すぎて絞り込めないな


「地質調査とかそういう関係なのかな?それとも歴史?はたまた魔物図鑑か……」

 僕が欲しいのは金属だけど、掘り出した鉱石を加工して得る金属だったり、魔物を倒して入手する金属だったりがあるし、それを一纏めに1冊の本で情報を入手出来るかと言ったらそんな本を見つけるのが難しい


「何かお探しですか?」

「ちょっと鉱石の本を探してましてー……あ、貴方は」

 眼鏡の先生!一応正気っぽいな


「どうでした?自分が信奉する神と対面したのは」

「あのねぇ……いきなりあんな人外の領域に連れ込まれても困るよ……」

 うーむ、慣れれば落ち着く空間なんだけどなぁ……


「あ、それは良いんで、ちょっと本を探すの手伝ってくださいよ」

「君は本当に自由奔放だねぇ……あの方も気に居る訳だよ」

「また連れて行って欲しいんですか?仕方がないなぁ……」

「勘弁してくれないか……あれから立ち直るのに時間が掛かったんだからね?」

 もう一度連れて行くつもりは無いけど、これで少しは会話が楽になるかな


「じゃあ一緒に本を探してください。それなら多分連れて行かなくても……」

「どんな本なんだい?すぐに探すのを手伝おう」

 自分の信奉する神に会わせてあげたのにもう会いたくないって感じだな。そんなに嫌がらなくても良いのに。でも、お陰で本を探す手が増えた


「鉱石……というか、金属についての本が欲しいんですよね。今、鍛冶について少しやりたい事が有るので、その為に金属の材質とかを知りたいんですよね。だからその金属についての情報が乗ってる本を見たいんです」

「鍛冶ですか。うーん、そうですねぇ……私もそこまで図書館には詳しい訳では無いですが、あの辺りに色んな神様の……勿論ポピュラーな神になりますが、それに関する本があるハズです。その本に鍛冶の神に関する本があると思うので、それを見つけると、何かしら金属の情報も手に入るかもしれませんね。神様が扱った伝説の金属とかそういう情報がもしかするとあるかもしれませんよ?」

「なるほど、確かにそういう所から何かしら面白い情報が手に入るかも……それじゃあお手伝いお願いします」

「そうなるよねぇ……」

 自分に有益な情報なんてどこに転がっているか分からない。鉱物図鑑みたいな物を探すよりも鍛冶の神様の伝承とかの本に乗ってる様な物を探せば面白そうな金属の情報を入手出来るかもしれない。鍛冶の神様の本。探してみますか!



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― 新着の感想 ―
[一言] 信者先生懲りねえなあ、あんだけ神に会うのはこりごりだとか言いながら神の本を紹介するとはw と言うか、ジェットストリームヒャッハーズが面白いw
[一言] 初コメ失礼します そういえば鍛冶師のスミスさん 今後出てくる予定はありますかね? それにしてもハチくんの上昇志向はすごいなぁ
[一言] 信者先生あのとき大分アレだったけど、復帰できたのか……良かった良かった そしてまた神様にハチ君の魔の手が……
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