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計画変更

「出来ればラッキー。出来なければ別の方法を考えれば良い……トーマ君。そのコイルを使わせてもらうよ」

「はい!それで、コイルをどうするんですか?」

「これをこうして……」

 テルミンにもスイッチ的な物があったので、それがONの状態だったのを、OFFにしてみたら手を近付けても音がしないので、アンテナ的な部分にコイルを取り付けてみる


「これで何とかなるかな……一応想定としてはこれで、鉄とかをこの輪の所に近付けたらテルミンの音が変わるっていう想定だけど……」

 一応これで上手く動いてくれれば良いんだけど……


「んー、何だかあまり変わってないかも?」

「そうだね……金属じゃなくても普通に物が近付いたら音が変わっちゃうからこれはちょっと使えないな」

 テルミン金属探知機化計画は失敗だったな……。何か他の方法を考えないと……


「失敗は仕方ない。今回は電子工作作戦は上手く行かなかったとして、トーマ君、何か磁力に関係する魔法とか使えないかな?」

「磁力……ですか。結構特殊な魔法ですね。自分は持って無いです……」

 トーマ君なら連れて行っても問題無いだろうから持っていたら行けるかと思ったけど、流石に無いか。うぅむ……


「ハチさん。金属探知機で何かを探すって落とし物を探すんでしたっけ?それとも埋蔵金的な埋まった物を探すんでしたっけ?」

「一応は落とし物に分類されるかな。何か思いついた?」

 トーマ君が何か思いついたのかな?聞いてみよう


「磁力に関係があるかを聞くって事は多分埋まっているというよりは落としただけで、金属という事なら、雷系の魔法とか使用してみたら引っ張られたりするんじゃないでしょうか?初心者が作った鎧とか、雷対策の処理がされて無くて逆に雷系魔法を喰らいやすくなったりするらしいですよ」

「なるほど……」

 確かに鉄の鎧とか雷魔法凄い効きそう……というか、それで良いのなら執事服に雷属性を付与して底を泳いでいたら何処かにビリビリの先が集中して探す事が出来るかもしれない。それなら何とかなるか?


「アイデアありがとう。そうそう。これ作ったんだけど、食べる?」

「これは……キャラメルとイチゴ飴ですか!?ありがとうございます!」

 新作を渡したら喜んで受け取ってくれた。予定していたのはダメだったけど、代替案の方で指輪を探せるかもしれない。これでもダメだったら潔くアンドロマリウスさんに1度頼んでみるか


「僕の方は手伝ってもらったし、トーマ君の方は何か手伝う事ある?」

「それでしたら、少しお願いしたいというか、お聞きしたい事があります!」

「おっ?なんだいなんだい?聞いちゃうよ」

 何に関しての話かな?


「ハチさんが物凄い純度のミスリルを持ってたという話を聞いたんですけど……」

「あぁ、もしかして欲しい?」

「どんな物なのか一度見たいなと思いまして……」

「今はピュアミスリル自体は無いから、今度持って来るよ。今はちょっと急いでるからそれが終わってからでも良いかな?」

「もちろんです!」

 トーマ君がピュアミスリルに興味を示して来たか。一応加工した経験もあるからトーマ君が何を作りたいか聞き出せればその協力が出来るかな?


「それで、ピュアミスリルで何を作りたいのかな?場合によってはピュアミスリルの必要量が変わるだろうから、何を作りたいのか聞きたいんだけど、物次第では用意しても良いよ?」

 勿論渡すつもりはあるけど、余りにも多ければ流石に渡せない。トーマ君との友情も大事だけど、あの島のオートマトン達から搾取するのは違う。今度何かオートマトン達が喜びそうな事をするか、喜びそうな物でも持ち込むか


「ヨウちゃんとエン君の為にアクセサリーを作ってあげたいなと思いまして……」

「なるほどね。さっき見たいって言ってたけど、加工法は知ってるかな?一応、こういった物を僕は既に作ってるけど、ちょっとしたアドバイス位なら出来るよ?」

 ピュアミスリルで作った調理キットを見せる。無加工のピュアミスリルは無いけど、加工済の物ならあるんだなこれが


「こ、これが全部ミスリルで出来てるんですか!?凄い……軽いし硬い」

「一応、ドワーフの人にお墨付きは貰ったみたいな感じかな」

「ドワーフの人にお墨付き!?凄いじゃないですか!」

「今なら、ヨウちゃんとエン君と触れ合わせてくれたらその時が来たら無料で色々と教えちゃうよ」

「2人の為にもなりそうです!ヨウちゃん、エン君。来て」

「コーン(はーい)」「ガウガウ(呼んだー?)」

「おぉ?ちょっと大きくなった?」

 久々に見た気がするけど、2人ともちょっと大きくなったかも?


「はい!2人もレベルが上がって少し大きくなりました!」

「よーしよしよし……」

 2人の首筋をくすぐる感じで撫でる。ヨウちゃんはモフモフだし、エン君の方は少しゴツゴツしてきたかな?中々カッコイイぞ?


「トーマ君」

「はい!」

「さっきのに条件追加だけど、僕がトーマ君にピュアミスリルを渡して、加工法をむやみに広めないって約束出来るなら、アクセサリー作りをお手伝いするよ」

 トーマ君のステータスがどういう感じかは分からないけど、多分ミスリル加工は出来そうな気がするな



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― 新着の感想 ―
[一言] ちくわ君のお腹に抱きついてワシャワシャしたい…
[良い点] 色んな意味でピュアだから、二人のアクセサリー見た不埒ものに対しては、トーマ君見守り隊が出勤しそうw
[一言] トーマ君のことだから、ミスリルになんやかやして粘土みたいに柔らかくして加工できそう
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