確認シクサーム
「この際色々作ってみるかな?」
ポストを作って意外と面白かったし、情報が集まるまで色々製作してみようかな?
「コーグン達。何か新しい物作らないかい?」
「「「「「作るー!」」」」」
コーグン達もやる気だし、何か作るかな
「何作ろうか」
「「「「「おうち!」」」」」
「お家かぁ……」
流石に一軒家を建てるのは厳しいよな……いや、待てよ。そういえば僕でも建てられそうな家が必要なのが居るじゃないか
「新しく連れてきたスライム君の為のお家を建ててあげようか」
せっかく作るなら普通の犬小屋よりは立派な物を作ろう。それなら僕でも何とかなりそうだ
「よーし、それじゃあやりますか」
ザックリと床、壁、屋根と3分割で良いかな?空島だし、地震とか心配する必要が無いから耐震とかもそこまで考えなくても良いのかもしれない。作り方としてはクラフト系のゲームくらいのザックリで良いのかな?
「一応木材はあるからログハウス的な建物にしよう。出来れば三角屋根にしようかな」
単なるプレハブみたいな形は簡単だけど出来れば三角屋根のオシャレなお家的な物にしたい。人サイズの物を作る訳じゃないから何とかなるだろう。ログハウススタイルな組み方で良いかな?
「ふふふふ~ん♪」
コーグンの鋸で少し細身の丸太を丁度良い長さで切り、その丸太を縦に半分に割り、表面をやすって平らにする。これで床部分は大丈夫だろう。反対側は穴を開けて木の楔を打って固定すれば床が動く事も無いだろう
「いやぁ、コーグン達のお陰でこういうのも簡単に出来るなぁ」
「「「「「ふふーん!」」」」」
丸太を相欠きにして組み上げていく。ある程度の高さまで組み上げて、上の部分を三角にカット。屋根は三角にカットした角度に合わせて細丸太を組んで組み合わせた交点の部分をコーグンドリルで貫通させる。出来た穴に丸太を削って作った棒を突っ込んで屋根完成!入口は……入るのはスライムだし、鳥の巣箱みたいな丸で良いかな?
「とりあえず、僕が入れるくらいの広さなら問題無いだろう」
僕も入れるサイズの小屋だからあのスライム君でも充分入れるサイズだと思う
「一応街の噴水近くだし、これで皆に可愛がってもらえると良いな」
ちっちゃい家があって、あの愛嬌があれば皆のアイドル的存在になれるかもしれない
「よし、とりあえずこれで完成かな」
「……!」
小屋が完成して、外に出たらオレンジ色のネコミミスライムが待っていた
「おー、丁度良かった。君のお家を作ってみたんだけど、どうかな?」
「……!」
ぴょんぴょん跳ねまわり、家の中に入るネコミミスライム。丸くなって何だかリラックスしてるっぽい
「気に入ってくれたみたいで良かった。ここは好きに使って良いからね」
「……!」
頷いてる。良かった。これでいきなり気に入らないって壁にぶつかって壊されたら新しい家を作り直す必要があったし、気に入ってくれて助かった
「よし!これで家もオッケーっと。あとは……」
「指揮官のご飯ええなぁ……」
「俺も飯食いてぇけど情報ねぇな」
何か聞こえてきた。ふむふむ。ご飯か……
「ご飯……情報収集として炊き出しとかしてみるかな?」
こっちも独自で情報を集めるなら不特定多数のNPCに当たってみるという方法もある。それなら炊き出しという方法を取ってみるか。そうだなぁ……何処かの街でご飯とか配布してみるかな?
「そうするにしても、どの街に炊き出しに行くかなぁ」
一応炊き出しに必要だろう寸胴鍋とかは城のキッチンにあるからそれを持って行けば炊き出し自体は出来るだろう。でも、炊き出しを必要としてる様な所が有るのかという話なんだよなぁ……
「炊き出しは流石にやり過ぎかな……まぁ、もう一度シクサームに行って住人に色々話を聞いた方が良いかな。というか、またあの街に行って僕は大丈夫なのかどうかを一旦調べに行った方が良いか」
街の外に出る為に壁を越えて出てちょっとした騒ぎになってたし、あの街に行って警備ロボ的な存在に行っただけで追いかけ回されるのは困るし、一応確認の為にも行ってみるか
「……この様子なら多分大丈夫かな?」
泉でシクサームに来てみたけど、特に問題は無いかな?驚かれたり、通報されたみたいな感じは無い。これなら別にシクサームで活動しても問題無いかな?
「さて、何処に行ってみようか」
何かお手伝いとか出来そうな所はあるかな?適当に街をブラブラしてみるか
「おや?ここはもしかして……」
似たような施設を前に見た事があるな。確かあの時はロザリーアイリスさん姉妹とキリキリ姉妹のお手伝いで悪魔払いをした孤児院に似てる気がする。ここは1つシスター服でちょっとお邪魔してみようかな?
「子供達は普通に遊んでるみたいだな」
施設が少しボロいが、子供の着ている物はそれなりに温かそうだし、軽く見ただけの判断としては経済状況的にはちょっとお金が足りないくらいだろうか?
「すみません。少し良いですか」
「あら、どうかしましたか?」
「旅のシスターなのですが、子供達の笑い声が聞こえた物でして」
とりあえず当たり障りのない感じで話しかけてみよう




