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インスタントダンジョン

「「全部食べちゃってごめんなさい……」」

 チキンステーキを全部食べた2人は謝ってきたけど、まぁこのくらいなら良いだろう


「いや、良いさ。いつか誰かに美味い飯を喰わせてやれ」

「「はい!ご馳走様でした!」」

 後でもう一度鶏を獲って空島で調理して食べるかな


「よし、行ったか」

 2人が行ったのを確認したら、布巻きに道具を片付ける。ああいう、ちょっとしたきっかけを与えるちょい役って良いよねぇ


「さぁて、それじゃあ新しい鶏を……おや?」

 なんだか人が集まってる所があるな……ちょっと気になるし、先に行ってみるか


「なぁ、本当に出るのか?」

「一応情報の通りだともうそろそろのハズだけど……」

「場所がちょっと違うとか無いよな?」

「いやいや、ここで合ってるハズだよ」

「あの、ここで何かあるんですか?」

 とりあえず会話に入ってみる。これは何の集まりか聞けるかな?


「ん?君もインスタントダンジョンに挑戦するのか?」

「インスタントダンジョン?」

インスタンスダンジョンでは無く?


「未派生ジョブだけが行けるダンジョンなんだ。敵はそこまで強くなくて、経験値とお金が多めに貰えるんだ。初心者向けの時限制ダンジョンだ。これ30分で消えちまうんだ」

 未派生……そういえば30レベルに到達した辺りで職業に派生みたいなのがあったな。僕は派生せずにそのままやってるけど、それを派生させてしまったら入れなくなるダンジョンか……そうなると、その逆の派生した職業の人しか入れないダンジョンとかもありそうだな……にしても30分で消えちゃうんだ


「パーティで組んで入ると更に経験値ボーナスが入るから基本はパーティを組んで入るんだが……その様子だと情報を知らなかったみたいだし、今ならまだパーティ募集も間に合うと思うぞ。入口が開いたら結構てんやわんやになるからな」

 なるほどね。そういうのもあるのか。参加出来るかも分からないからとりあえず少し離れておいた方が良いかな?


「分かりました。とりあえず今の所は参加する気は無いので遠慮しておきます」

「そうか。まぁ強制する物じゃないしな」

「来た来た!」

「開いた!」

「おっ!悪いな!行かなきゃ!」

 どうやらインスタントダンジョンの入り口が開いたらしく、そこら辺に居た人達がドンドン入っていく。どうしようかな……さっき入らないと言ったけど、もし1人で入れるならそこに居る全員が入ったその後で入れるか確認してみるか


「よしよし、やっと居なくなった。それじゃあお試しで入ってみますか!」

 推奨レベルが30以下だと思うけど、入れそうなら入ってみたい。どうせもう開いてる時間無いし


「行けるな?いざ!インスタントダンジョンに突撃ー!」

 手を入り口に入れてみたらスッと入ったので、そのまま入ってみよう。さて、どんなダンジョンかな?


「これは……一本道か?」

 ちょっと広めの石のトンネルみたいな所に出てきた。横道とか見えないから多分一本道で出てくる敵を倒して進んで行く感じなのかも。確かにこれなら初心者向けと言うのも分かるし、これで経験値とお金が普通より多めに貰えるならスタートダッシュというか、準備的な事が出来るか


「あらまー、銀色のスライム」

 いつぞやのフグメタみたいな感じの見た目だなぁ


「……やっぱり初心者向けだな」

 一撃与えたらポリゴンになってしまった銀色のスライム。僕が倒して死体が残らないという事はここはそういう設定なのか


「なるほどね。ここに出てくる敵は全部銀色なのか」

 スライムを倒して進んだら今度は銀色の鶏が出てきた。ここはファステリアス周辺の敵が銀色になって出て来るダンジョンなのかな?


「銀色なだけで強さはやっぱり大したことは無いな」

 元になったモンスターが大した事無いからやっぱり強くないな。これがもっと強い奴を元にした銀色だったり、金色だったりするともっと強いのかな?他の所でもこういうインスタントダンジョンはありそうだなぁ……


「確かにお金は手に入りそうだな」

 こういうメタリックな敵は確かにお金とか経験値を大量に入手出来るイメージある。ただ、お金は入手出来ないし、経験値も、元がしょぼいから大した量じゃない……一言で表すと僕にとってこのダンジョンはうま味が無い


「やっぱりここは流石にもう適正レベルじゃないか。とりあえず進んでクリアしちゃおう」

 格下ダンジョンでうま味も無いし、さっさと駆け抜けちゃおう


「どうせなら集団と戦いたいな……誰も見てないなら触手で戦闘出来るだろうし、ここは色々やってみるか」

 敵を一旦スルーして追いかけて来てもらえば集団で来てもらえるかな……


「また前みたいに触手以外使用禁止の、4本限定で行くか」

 ここの敵は弱いし、触手は4本だけに限定して移動も触手だけにしてみようか。僕の足の代わりに触手で歩いて、僕の手の代わりに触手で攻撃だ


「おととと……これ結構難しいな。いや待てよ?あれなら……」

 触手で一歩ずつ歩こうと思ったけど、そういえば何故かネットの通販サイトでオススメに上がってたジャンピングスティルトとか言う、足に追加のスポーツ義足みたいな早く走れる様な物をイメージすれば早く走れるか?



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― 新着の感想 ―
[一言] > ジャンピングスティルト …ぴょんぴょんシューズ?
[一言] 機動力と安定性を加えた多脚(タチコマ的な)あれば素早くいけそうでは?
[一言] ハチ…その発想は寄○獣の後○がトラック追いかけるシーンのアレになる…
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