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1021/2015

凶具連れ帰り

「よし、出てったから僕達も行こう。とりあえずアイテムに戻ってくれる?」

「まったくもう……」

 文句を言いたげだったけど、指輪に戻ってくれた。さて、それじゃあ帰りますか


「合わせるか」

 あの子達が出るなら一緒に出て行けば丁度良い感じに出られそうだな。


「明日もう一回挑戦してみよう!」

「明日こそは成功させてみせるぞ!」

「次は話しかけてる順番を変えてみる?」

 あまりよろしい会話では無いかもしれないけど、計画してる時は楽しい物だ。でも、危ない人に声を掛ける前にやめさせた方が良いかな。うーむ……


「よぉ?ガキども?」

「「「うっ……」」」

 わー、見るからに悪そうな人だ……


「お前ら。こんな所で何してんだァ?」

「べ、別に何してても良いだろ!」

「「そうだそうだ!」」

 どうする……止めるか?


「ガキがこんな遅い時間まで遊び歩いてんじゃねぇぞ!最近あぶねぇからとっとと家に帰りやがれ!」

「「「はーい……」」」

 あ、普通に顔が悪そうなだけで中身が良い人のダイコーンさんタイプか。止めなくて良かった


「ったく、観光案内は良いが、やり方が紛らわしいんだよアイツら……」

 あ、マジで案内するつもりだったんだ。だとしたらちょっと勘違いしちゃったな。やっぱり話はしっかり聞くべきだな


「人は見かけによらない……ダイコーンさんとかハスバさんで学んでたはずだけど、忘れてたな」

 さーて、なんとか子供もおじさんも居なくなって外には出られたし、指輪に外の風景を見せる感じで少し歩くかな


「どう?久々の外の景色は」

「綺麗……」

「そりゃあ良かった。それじゃあもう少し見て……」

 おっと、何か来てるな


「「「……」」」

「るーるるーるるー♪ 今はまだ出てこないでね」

 鼻歌を歌いながら指輪に注意を促す。足音が3つ聞こえるし、何処かのタイミングで撒いておきたい。いっその事、ダッシュで振り切るか?


「へへっ」

「「「っ!」」」

「サヨナラッ!」

 街中で戦闘を起こすより、人通りの多い所まで逃げる。人攫いか何かは知らないけど、1人を相手にして何かしようとする奴等は目撃者を嫌うだろう。これでまだついて来ても……まぁ空島まで逃げてしまえば関係無いだろう


「撒けたかな。それじゃ、帰ろうか!」

 確認したけど追跡は来てない。あんまり大した事無い相手かな?まぁ、人前まで追跡をしなかったという点だとその辺は優秀なのかな?


「うーむ、やっぱり人の街に来ると面倒事が発生してしまうんだろうか……人が居ない所の方が安心出来るって……ホントにどうかと思うな」

 街に来たら人に毎回絡まれるのは困るなぁ……もう少し何とかならないだろうか?


「あら、ハチさんじゃありませんの?」

「む?えーっと、レイカ、さん」

「おーほっほっほ!名前を覚えていてくれてサンキューですわ!こんな所で何してるんですの?」

 金髪縦ドリルマジカルマスケット銃エセお嬢様!言葉にすると頭悪そうだな……


「ちょっと街を見て回りたくなって……レイカさんは今は何を?」

「今はクエスト中ですわ!この街で邪魔くせぇ奴等が出てるらしいからソイツらの掃除ですわ」

「あー、それならさっきあっちの路地の方で悪そうな奴等に追跡されましたね。もしかするとレイカさんが追ってる相手かも?」

 丁度良いからな擦りつけとこう。これで面倒事が少し減るかもしれない


「情報ありがとうですわ!早速ぶっ潰しに行ってくるですわ!」

 口調の悪さが洩れてる洩れてる……


「いってらっしゃーい……」

「おほほほほ!」

 マスケット銃を肩に担いで走っていくレイカさん。あれなら僕が心配しなくても片付けてくれそうだ


「さて、それじゃあ戻りますか」

 やっと空島に戻れる。これで指輪の人を自由に出来るな




「よし、もうオッケーだよ」

「よいしょっと、ここは……」

 人型になる指輪。うーむ、ちょっとこの恰好は他の人の目を引くかな


「一応街中はコレ羽織ってくれるかな」

 岩場用のギリーマントを渡して羽織らせる。何か泉でワープして来たら周りの人の目がこっちに釘付けになっている気がする。恰好が恰好だし、とりあえずマントを羽織らせて城まで行くか


「およよよ!ハチさん!そちらの女性は誰ですか!パシャパシャ!」

「あーパパラッチはご遠慮ください。あー困ります。って、チェルシーさん。この遊びはいつまで付き合えば良いですか?」

「いや、まぁ気になったので聞いただけですけど……」

 空島に戻ってきたらチェルシーさんがパパラッチごっこをしてきたので少しだけ付き合う


「そうそう、入浴剤ですが使えそうなのが少し判明しましたよ!」

「おっ、使えそうなのが判明しましたか。そりゃあまた儲けられそうですね?」

「ええ、まぁ……じゃなくて。これが判明した物をリストアップした物です」

「おっ?情報料としてーって何か要求しないんですか?」

 いつものチェルシーさんなら何か要求しそうだけど……


「それじゃあハチさんが持ってる何か面白そうな情報と交換でどうです?」

「良いですね。それじゃあ……呪いのアイテムって更に上位の存在が有るって情報でどうでしょう?」

 どんな物があるかは伏せるけど、そういう物があるとだけ教えても良いだろう


「ファ!?呪いの上位アイテム!?そんな物が……売ったぁ!」

 入浴剤のリストを僕に渡してくるチェルシーさん。こういう感じなら別に情報のやり取りはするんだけどなぁ……



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― 新着の感想 ―
[一言] 上位の呪いのアイテム、情報だけ持ってても使いこなせなさそう
[一言] こうして、チェルシーさんから情報を買い、カラミティなアイテムを求めた人が呪いの犠牲になるのだ……
[一言] もしかしてアレかな?呪物が上位になればなるほどその呪物の性格もめんどk……増していくのかな?
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