凶具持ち出し
「これは……指輪かな」
封が剥がれかけた箱を開けてみると、更に箱の中で札とか、鎖で封印された指輪の様な物が中央にあった
「一応聞くけど、これが君かい?」
檻の中で問いかけてみたけど、返事が無い。いや、もうこれ以外あり得ないんだけど
「何も言わないなら僕が装備しちゃうけど本当に良いの?」
「ちょっと待ってー!」
やっぱり出てきた
「なんで!なんでそういう事が分かるの!?」
「何でって、言われてもねぇ?」
何も言ってないけど、モノとレジーが出てきた
「嘘……この人達、私と似てる」
「じゃあ1つだけ聞かせて?君って呪いのアイテム……というかレアリティがカラミティのアイテムだったりしない?」
もうここまで来たら核心に迫ってみよう
「なんで誰にも言ってないのにそれが分かるの!?」
「あー、やっぱりそうなんだ。強い呪いのアイテムが人になるのは既に知ってるし、話を聞いてたら、もしかして君もそうかなぁって」
「じゃあその後ろに居る2人って……」
「呪いのアイテムが人化した2人だよ」
「私以外に居たんだ……」
自分以外に2人同じような存在が居ると分かるのは結構嬉しいのではないだろうか
「それで、きっと僕の体を一時的に借りるか、なにかしてここから出ようとしてたんだろうけど、出た後はどうするか聞いてなかったからどうしたいか聞かせてよ」
僕が怖くて他に扱えそうな人を探すと言うのなら、人の斡旋をしても良いかなとは思うけど、封印されると言う事は、慎重に選ばないと大変な事になると思う。だからどういう計画で物事を進めるつもりか聞いておかないと
「えっと、誰に縛られる事無く自由になりたいなって……」
「それで誰かを自分の能力で縛り付けて自分が自由になったつもりって奴?やられた事他の人にやり返してるだけだね?それ」
「うっ……」
図星っぽいねぇ?
「まぁ、封印された時に説教は聞き飽きてるかな。これ以上は止めておくよ。で、自由になりたいと」
「……はい」
まずは開けちゃった溝を埋める所から始めよう
「自由になりたいって事は君は誰にも装備されずに自由になりたいのか、それとも破壊される事を自由になると捉えるのか。自由って言っても色々あるけど、どれだい?」
自由の形は結構あると思うから聞いてみる
「もうこんな所にずっと封印されているのは嫌。復讐なんかもうどうでも良い。ただ外に出たい」
「それは誰かに装備される事になっても?」
「気の合う奴なら装備されても良いかなとは思うけど……」
「なるほどね。それじゃあさ?その封印は剥がせば封印は解除されるのかな?解除したらその人に装備されるとかだと困るんだけど、そうじゃ無かったら君の封印を破壊して僕が外に持ち出してあげるよ、勿論装備はしない。それでどうかな?」
「良いの?」
「僕は別に構わないよ。君の意志を尊重するよ。但し、他の人に迷惑を掛けないっていう条件の下だけど」
脅した事は悪いと思ってるし、ここから出すのは別に良いだろう。他の人に迷惑を掛けなければ、単なる装備の1つだ
「ハチは、大丈夫」
「コイツはやると言ったらやる奴だな」
モノとレジーが補足みたいな事を言ってきた
「貴方達がそう言うって事は本当にそうなのね。分かったわ。じゃあお願いしても良いかしら」
僕よりも自分に近しい存在の言葉は信用出来ると言う事なのだろう。2人のお陰で結構簡単に話が着いたかもしれない
「よーし、じゃあ封印の札とか、鎖とか外しちゃって……これで良しと。それじゃあ行こうか!」
指輪に付いている封印の札や鎖を外して箱の外に出す。ほほぉ、中々カッコイイデザインの指輪。紫色の小さい玉とか怪しい感じで何というか雰囲気あって良いな
「呪いの力が怖くないの?」
「怖いのは理解が出来ないからでしょう?特性を理解して、どう扱ってあげると一番輝くかを考えるのが
呪いのアイテムとの付き合い方かなって僕は思いますけど、せっかくだし、むしろそちら側の意見を聞いてみたいかな。呪いのアイテムとして腫物みたいに扱われて装備されない方が良いのか、利用されてるけど一装備として認められる方が良いのか。せっかくだし2人にも聞いて良いかな?」
これで2人に聞いて装備されない方が良いと言われたら……困っちゃうな
「使われた方が良い」
「使われない方がムカつくな!」
「まぁ、使われないよりは使われた方が良いけど……」
「やっぱり呪いのアイテムも使ってあげた方が良いんですね。よーし、じゃあ2人にはお世話になってるし、後で磨いてあげよう!」
布でピカピカになるまで綺麗にしてあげよう
「ふ、ふーん……別に?磨かせてあげても良いけど?封印されてたから?くすんじゃってたら困るし?」
めっちゃアピールしてくるなぁ……まぁ磨くくらいなら別に良いけども
「じゃあ外に出たら磨いてあげるよ」
「ふふん、磨かれてあげるわ!」
こういう事でさっき脅した事を忘れてくれるなら安い物だ。たまには装備しているアイテムを磨くのもアリだな
「なんでコソコソしてるのよ!?」
「静かに!今不法侵入中なんだから!」
隠し通路を戻ったけど、まだ子供達が秘密基地から出てなかった。あの子達が出ていくまでちょっと待機だなぁ……




