秘密基地の先へ
「そうそう!これなんだけどさ……」
「あ、気になってたお菓子だ!」
「もーらい!」
お菓子を食べ始めた3人。これは丁度良い。お菓子に注意が向いている間に行こう
「お邪魔しまーす……」
寝起きドッキリみたいなノリで秘密基地に侵入して天井の隠し通路に入る
「ん?今何か……」
「なんかあった?」
「よそ見してるうちにもう1つもーらい!」
「あっ!」
良いぞ。お菓子で注意が逸れている間にササっと行かせてもらう!
「ふぅ。さぁて、これは何処に繋がってるのかな?」
明らかに普通の人では行けない通路だが、この道が何処に繋がっているのか……
「秘密基地に来るまでも結構長い距離を移動したと思うけど、この通路も結構長いぞ?」
曲がったりはしてないから真っ直ぐ進んでるとは思うけど……ん?ちょっと前が明るくなってきたな
「ここは……なんだろう?」
全体的に紫色の部屋に辿り着いたけど……雰囲気が怪しいねぇ?
「キッヒッヒ、人間、人間。よくここまで来たね?どうだい?力が……」
「おっ!面白そうな奴の気配!」
「へ?」
「何処だァ?そこかァ!」
「ひえっ!?」
部屋の奥のカーテンを開けたら檻に囚われた女性が居た。うーん……なんかキリエさん達を思い出す様な露出の多い服装だな……
「うーん?なに、ここに捕まってるの?」
「そ、そう!なーんか悪い奴らにここに閉じ込められちゃって……」
「あぁ、そういうの良いよ。本来の君の事を教えて欲しい」
悪い奴に捕まった奴は最初にあんな発言はしないでしょ……とりあえず体育座りで話を聞くか
「え、ちょっ……」
「黙ってたら帰っちゃうよ~?はよはよ。早く喋るんだよ~」
そっちが檻の中なのだからこっちに話の主導権がある。早くと言わないと帰っちゃうよ~?
「……何なの!?」
「だから、ちゃんと話して、納得出来れば出してあげるって」
閉じ込められているのなら何かしら理由があるはずだ。その理由が僕にとって出しても良いと思える物であれば出してあげるし、閉じ込めておくべきだと感じたら出さないだけだ
「えぇ……えっと、じゃあ話すけど……私を使おうとした人間が暴走して収拾つかなくなったからって、私を何十人もの人間が取り囲んで、縛り付けて、地下深くに封印されて……うぅぅぅ」
「なるほどねぇ……それで、君はその人達に復讐がしたいの?それともここから出て自由になりたいの?」
この檻の中の女性の考えを聞かないと出すかどうかをまだ決められないな
「それは……出てみないと分からないけど……それよりちょっとこっち来て!見てよこの傷!封印される時に傷付けられたのよ!」
うーむ。ここから見る限り、あんまり傷らしい傷がある様には見えないけど……一応見てみますか
「傷……あぁ確かにありますね」
確かに近寄って見てみると火傷っぽい痕がある気がする。レストか野戦生薬で何とかなるかな?
「バカねっ!やったわ!さぁ、ここから出しなさい?」
僕の腕を檻の隙間から掴んで、何か勝ち誇っているけど。このパターンは……
「ん?」
「え、なんで?」
何度もペタペタ触って首を傾げている
「どうして!どうして私の言う事を聞かないのよ!」
「あ、もしかして誘惑?それとも支配とかそういう系かなぁ?悪いけど、その手の物なら神が使っても僕に言う事を聞かせる事は出来ないよ。見込みが外れちゃったかな」
「ムキー!何なのコイツ!」
さぁて、目の前のコイツは僕を利用して脱出しようとした訳だが……
「何逃げようとしてるんです?」
「ひえっ」
手を放して檻の反対側に逃げようとしていたので、逆に相手の手首を掴んで逃がさない。ついでにこっち側に引っ張る
「さっき自分で言ってたじゃないですかぁ。ここから出せって。でも別に腕1本、足1本、胴体や頭に分けて外に出しても良いですよね?」
「や、やめ……て。壊さないで……!」
流石に脅し過ぎたかな?まぁでも、もう少しだけ続けるか
「なんでぇ?出せって言ったのに出そうとしたらなんで拒むの?」
「ごめんなさい……ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。だから許して……」
「え、泣く程?ごめん流石にちょっとやり過ぎたね。いやぁ、先にやられたからやり返したくなっちゃってね……」
ボロボロ泣いちゃってる。脅しの加減ミスったな……
「よし、脅し過ぎちゃったお詫びに君をここから出してあげよう。ちょーっと待ってて」
檻に鍵が付いてるなら鍵開けを試みてみよう。さーて、深淵触手で開錠を試みて見ようじゃないか。今回は体を変形させて檻をすり抜けるんじゃなくて扉を開けないとダメそうだし
「な、なんなの……」
「~♪」
口笛を吹きながら開錠作業をする。うひゃー、これは難しいな?触れちゃいけなさそうな物とかある。イクサバンの街で鍵開けの練習をしておいて良かった
「おっ?おっ!来た来た!あとはココを……開いた!」
深淵触手での鍵開けで遂に檻の鍵が開いた。さて、それじゃあ開けちゃおう
「いざ、オープン!あれ?」
檻を開けたが、さっきまで中に居た女性が居ない。檻から出たら流石に分かると思うけど、出てないよな……おや、檻の中に封印感溢れる箱がありますねぇ?
「んー、開けちゃう!」
多分開ける決断をするまで2秒も経ってないだろう




