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1002/2012

面白そうだから

とりあえずもうやるべき事は終わったからポン君は帰しておこう。むっ?あれは……


「「あ、先生」」

「おや、ハチ君とルクレシアさん」

 会場を出ようとしたら眼鏡先生と出会った。何処に居たんだろう?


「あ、先生?ちょっと相談したい事が」

「何かな」

「悪い事してた奴を捕まえたんですけど、何処というか誰に引き渡せば良いですかね?」

 一応耳打ちで喋る。ルクレシアさんも流石にあのトイレに関しては流石に気が付いてるかもしれないけど、一応見ないフリをしてくれてるみたいだ


「……居たのかい?」

「はい。捕まえているので早い所渡したいんですけど」

「そうか……なら一緒に来てくれるかな」

 お、受け渡しさせてくれるなら行くか


「ルクレシアさんも良いですかね」

 どうせバレてるだろうし、一緒に連れて行こう


「まぁ功労者なら良いんじゃないかな」

 おっ?その言い方なら……


「ルクレシアさんちょっと良いかな?」

「はい、なんでしょう」

「ちょっと先生と一緒に行くところがあるんだけど、ついて来てくれるかな」

「勿論良いですよ」

「じゃ、先生。お願いします」

「行きましょうか」

 さて、何処に連れて行かれるのかな……




「おっ、しっかりした牢獄っぽい所だ」

 一緒に向かう最中に仮面で顔を隠しておいた。絶対にこれは必要だ


「ところで、その捕らえた人は何処に?」

 周りを見てみると、見張りっぽい人が居る。これはどうしようかなぁ?


「お嬢様。手を前に」

「え?」

 そっとルクレシアさんの右手を上げて前に構えさせる。セーレさん。こういう時の流れは分かってるよね?


(はいはい)

「「「うわっ!?」」」

 先生、ルクレシアさん、見張りの人の3人が目の前にドサドサとさっき捕まえた人達が積み重なった事に驚いた


「会場を爆破しようとしていた秘密結社らしき方々と暗殺者らしき方々です」

 ルクレシアさんの後ろでお辞儀しながら説明だけした


「こ、こんなにですか!?」

「そちらの方々が持っていた爆弾らしき物と、武装も預かっていますが、どうなさいますかお嬢様」

「えぇっ!?」

 いきなりの無茶振りをルクレシアさんに振る


「あぁ、失礼しました。まずはその者達を動かしてからでないと危険でしたね。王族を直接狙った人や、会場纏めて爆破しようとしていた方々ですから」

「す、すぐに投獄します!」

 流石に王族を狙ったとなれば見張りの人がすぐに動いた。応援も来て積み重なっていた人達が牢獄に持って行かれた


「それで、武器の方は……」

「押収した物ですが、お嬢様」

 サッとまた下げた腕をもう一度上げさせて爆弾や武器をセーレさんに出して貰う


(ほいっと)

「こんな爆弾まで……」

「え、こんな物まで?」

「お嬢様があの会場に居なかったらどうなって居た事か……あぁ恐ろしい」

「すぐに出せる分の報酬を!」

 良い感じで報酬を引き出せたかな?


「ハチさん、もしかしてこれが狙いだったんですか?」

「勝手な事してごめんなさい。ただルクレシアさんを色々利用してしまったので……今後何か本の研究とかするにしてもお金があるとルクレシアさんの助けになるかなって。僕じゃお金は払えないので、払える所に払ってもらおうかと」

(嘘ついてんなぁ?)

 もっともらしい理由を後から付けたけども、ここはルクレシアさんを評価してもらった方が僕が注目されずに済むからだ。別にその事は言わなくても良いだろう


「心配しなくても僕への報酬ならこっちの先生に頼みますので」

「えっ」

「それなら心配無いですね!」

 ルクレシアさんも僕が報酬を貰う相手が居る事を知って今回の報酬を受け取ってくれるみたいだ。よしよし、事後処理らしい事もこれで最後かな


「こちらをお納めください」

「ありがとう」

(うおっ、ありゃ結構な額だぜ?)

 ルクレシアさんがかなり大きめの袋を貰っていた。結構な額と言われてもなぁ……君もお金使わない側じゃない?


「ではこれで護衛任務も終了という事でよろしいですね」

「そうですね。これで終了と言う事で」

『ヒドゥンエスコート をクリアしました』


 無事に死者ゼロで何とかなったみたいだな。捕まった奴等がどうなるかは知らないけど、まぁ反省して欲しい所だ。止むに止まれぬ理由とかあればもしかすると情状酌量の余地があるかもしれないけど……そこまで僕が面倒を見る必要は無いだろう


「では先生?報酬の話をしましょうか」

「あ、はい……」

「あれ?ハチさん?先生?」

 牢獄の所から離れたので、歩いている途中で裏路地に眼鏡先生を引き込み、壁際に追い詰める


「こうなるって分かってて僕に頼みませんでしたか」

「えっと……実は、思ってたと言うべきか……まさかここまで凄い事になるとは……」

 まぁ、ニャラ様の信奉者なら面白くなりそうな事があったらやってみたくなるか……その尻ぬぐいをするのも自分なんだろうけどな


「絶対今回はニャラ様が絡んでますよね?」

「それはもうガッツリ絡んでると思いますね」

「よし、じゃあ報酬決めました」

「え?」

「面白そうだから先生、ニャラ様に文句言ってきてください」

「はぁ!?」

 面白そうだからとやったのならこっちも面白そうだから要求しよう


「流石に1人は可哀想だから行かせませんよ。アビス様。見ているのならお繋ぎ下さい」

「へっ!?」

 小さく呟いてみたら小さな黒い穴が開いた。さぁ、たまには人を連れて行こうじゃないか



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― 新着の感想 ―
[一言] 眼鏡先生への無茶振りが難易度ヘルを通り越してる件(笑)
[一言] ひゃあ!しんせんなしんえんだぁ!って、精神が逝っちゃいそうw しかし「お嬢様お手を拝借~いよぉ~♪」じゃなかったかーw
[良い点] ではSANチェック2D100でお願いします(先生のみ
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