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007 お名前はこんなカンジで如何でしょう…

「……」


今度は僕が次の句を発せない。


「…僕がゲームして…え?つまり監視されてたってこと!?あれしてた時も!?アノ時も!?」


「なんじゃ?その辺も詳しく説明して欲しいのか?」


「ヤメテー(/´△`\)」


今日と云う日は何て厄日だ…やたらと心をゴリゴリ抉られる…精神的にノックアウト寸前なのですが。


「監視と云う表現は正しくありませんね。成長を温かく見守っていたと云う方がより適切かと。勿論健全な見守り活動ですので、不適切な状況ではモザイクフィルターが機能していたのでご安心下さいませ」


「…」


(イヤァァァーーーーー!この人は何度僕の心を抉れば気が済むのだろうか…その優しさは逆に痛い、痛すぎる、ホントに痛いんですよ。ウルスカ様を見る目が大分変わりましたよ、変わりましたとも!)


しっかし…メタル●ア云々て。確かにその表現は妙に府に落ちる。遣るべき事がスンナリと僕の中にフィットした。これがゲーム脳というヤツなのか、自分が恐ろしい。心の傷はさておくとして、二人は僕の世界の知識を多少なりとも有しているらしい。その上で今回の目的を話しているわけだ。


潜入ミッション…女体…戦乙女…。


戦乙女?

乙女!?

半神?

選定?

ラグナロク?


詳しい話は知らないけど―――僕の世界で云う北欧神話的なヤツなのか?ただし同じハズはない。ココに僕が関わっていく時点で同じなわけないのだ。新たな疑問が吹き出してきたが、大まかな目的は理解した。取り敢えず段ボールは必要ないよな?と思いたい…後は道中、守護精霊に聞けばいいよね?


(守護精霊か…いい加減呼びづらい。名前、、、無いとなぁ。オイ!とかオマエ!…姐さんトカ、怒られそう。それに偉そうだし。。。)


「う~ん…」


人差し指を立て、頭の上に居るであろう守護精霊さんの前に突き出して手招きならぬ指招き。


「なんじゃ?」


此方の意図を察してくれたのか、チョンと指先に飛び移ってくれた彼女。そのまま僕の目の前で面と向かって話を続ける。


「気に入るかどうか分からないけど、名前を付けてもいいですか?守護精霊さんとは呼びづらいもので」


「ほぉ、構わんぞ!気に入らなければ返事もせんがな♪」


「ぐっ…」


小さいクセにすっかり上から目線なのはまぁ、極力気にしないように心掛けるとしよう。


「彼女は…理の女神だと仰っていた」


チラリとウルスカ様と視線を交わす。


「僕の世界では“理”と書いて、“オサム”、“オサ”める、“リ”と読むんだ。この字は理解する、理性、等の知性を表す文字に多く用いられ、磨く、物事の筋道を整える等の意味を持っている。そこから綴ってキミを“オサリム”と、そう呼びたいんだけど…どうかな?」


「ふむ…オサリム…オサリムのぉ。。。」


アレ…気に入らないかな?自分としてはセンス悪くないと思ったわけだが、向こうの世界の感覚にひょっとして合わない!?不安に駆られ彼女を見つめること束の間、彼女の輝きが殊更に強まり光が溢れ出た後に…緩やかに収束していく。


「ふむ…まぁ良かろう。オサリムか!ワシは今からオサリムじゃ、よろしく頼むぞ」


「ウフフフ…どうやら気に入ったようですわね。照れ隠しようとも先程の目映い輝きを見れば一目瞭然ですわ」


ウルスカ様がニヤニヤしながら生温かい瞳をオサリムに向けている。


「…好きにほざいておれ、フン!」


照れ隠しやツンデレなの?精霊さんの生態は分からないけど、気に入ってくれたのなら何よりかな♪


「改めて、よろしくオサリム」


「そうそう、言っておくが…」


オサリムは僕の指先か飛び立ち、此処が定位置だとばかりに僕の頭上に再び降り立った。


「段ボールは必要ないぞ?それにな小僧…偉そう?小さいくせに?は余計じゃ!ワシはオヌシに憑いておるのじゃ。思考は筒抜けだと知るがよい」


(クッソ有能な守護精霊だな、オイ!)


髪の毛を強めに引っ張られながらゲシゲシと蹴りを頭に食らう。イテテテテ…ちょっとだけ先が思いやられるけど、この先楽しくなりそうな予感も同時にしながら、


「お二方、そろそろ行きましょうよ。ちょっと痛いからそろそろヤメテ~。伊礼田さんが待ってるんで…」


遅れること暫し、こうして代々木和也も後に続いた…


「小僧なのか小娘なのか…半端でハッキリせんのぉ」


…わけでございます。


*To be continued…【PhychoPass-006】

2018/12/05/Wed/12:00-

https://ncode.syosetu.com/n8343fc/6/

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