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006 悪いと思うならテヘペロは止めようよ…

―――


ハズです…と言われてまではよかったが、そこから数分が既に経過した現在も尚、守護精霊が入れ替わり立ち替わり僕の前にふよふよと翔んで来ては急にピタリと止まって…慌てて逃げ帰っていく状況が繰り返されるばかり。え…怖くないよ?何故脱兎の如く…ナニコレ?嫌われてるの?チビチビと心を少しずつ削られていくご褒美プレイを受けようとは夢にも思わず、更にリプレイが繰り返されること数分。一際光る光体がゆっくりヨロヨロとダッチロールしながら僕の鼻先までやって来た。


「あら、貴女が出てくるなんて…珍しい」


ウルスカ様も一目置く程の守護精霊さん?は僕の周りをのんびりと一周周回(まじまじと舐め回されてる様な視線で視姦されてます?)すると、頭の上にちょこんと乗って光を放つ。


「年端もいかぬ若いモノには荷が重いであろう。ワシが憑いて行くとしよう」


「貴女の目に留まるとは…これで一安心ですわね」


「戯れ言を。初めからワシ位しか役を務められぬと分かっておったクセに白々しいことよ」


「まさか。これ以上ないほどに安心してお任せ出来る心強い方ですわ。ウフフ…」


「厄介事を押し付けよる。面の皮が厚くなって作り笑いが誤魔化せなくなっておるぞ。ククククク…」


お局様同士の火花散るやり取りみたいなヤツに何故か厄介事が巻き込まれているのですが…(厄介事=僕)。


「あの~…」


「なんじゃ?」

「なんです?」


「なにもハモらなくても…僕もそろそろアチラ側に向かいたいので話を先に勧めませんか?」


そう!既に先輩が一足先に乗り込んでいるのに、もたついてるのが申し訳ない。先輩に窮地に陥っていたり、既に何か善からぬ事をヤラかしてるかもしれなしいし…ま、杞憂ならいいんですけどね。


それに前置きが予想より長くなりつつあって、自分もそろそろ異世界ヤッホー!したい気持ちが疼いて抑えられなくなっていた。


「小僧の言う通りじゃ。いや、小娘か?何にせよ今は互いの目的の為にも罵り合ってる場合ではない」


「小僧!?小娘!?」


「ワシにして見ればオヌシ程度小僧も小娘も大して変わらん。主人扱いして欲しくばそれなりの力を示せ。さすれば相応の扱いをしてやろうではないか」


「ハハハ…」


(姉さん女房なのか老女なのか?はたまたキャラなのか?僕は子供扱いですか…)


認めて欲しければ実力を示せって云うならそれで良いかな!そんなスタイルは嫌じゃない。


イキナリ得体の知れない奴に無理矢理憑いて行けってヤツより、ちゃんと力を認めて貰い信用を得た上で、協力関係を結べた方が得策だと思う。何せ僕は異世界の風習や知識ゼロですから…今は僕が子供扱いされる件や相手の年齢云々は掘り下げるのは止しておこう。


「話が脱線し、申し訳ございません。それで…」


何やら言い淀むウルスカ様はあ~でもない、こ~でもないと、説明しづらいのかなかなか次の言葉を発せずにいる。


「ワシが説明してやろう!なぁに小僧の世界で云う“メタルぎあなんとか”なるげぇむ?があったじゃろう。ほれ、お主がよくやっていた。つまりはアレと同じじゃ。戦乙女として神々の陣営に潜入し、神々の戦力を削いでいく潜入みっしょん?とゆーヤツじゃ!だから小僧の身体も女体仕様となっているわけなんじゃ。理解したか?」


ウルスカ様が申し訳なさそうに小さな声で後に続いた。


「…つまりはまとめ言ってしまえば、概ねそういう感じ…デス♪」


Continued on the following page…

2018/12/01/Sat/12:00-

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