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005 初めての改変…

鏡の中には、良く見知った顔が…会ったことは勿論ないんだけど…イヤイヤイヤなんてこった。ちーがーうーだーろー?ディスプレイ越しに特殊なシチュエーションで数多の数お世話になっている、セクシー女優の姿がソコにあるじゃあーりませんか。


「調査の結果、お好みの容姿を選択させて頂きましたが何か不都合な点でも?」


「いえ、べ、別にゴザイマセンです…わよ」


鈍い自分を恨むべきか、ウルスカ様の手際を褒める(恨む)べきか。(()()。ってなんだよ!)黒歴史を暴かれたような、負の遺産を押し付けられたような切ない気持ちで代々木の胸は一杯で…それで大きくなってしまったわけか!?


「不都合があるのでしたら、先程のように代々木様のスキルで調整可能と存じ上げますが?」


「はひ、その辺は後で調整します」


△△△


伊礼田明人(いれいだ あきと)、この人を呼ぶ前に試したい事があります」


「伺います」


「彼の要望を“1つ”ではなく、“3つ”叶えて下さい。可能ですか?」


「それは不可能です。私の存在意義である“理”の力の領分を越える要望に相当します。この原則を逸脱する事は私には出来ません。言い換えますとその法則を脱線出来ないように世界に組み込まれて、私は存在しているのです」


(成る程ね。でも間もなく出来ちゃうハズなんですよ…)


「ALTER:1()3()に改変」


「もう一度伺います。彼の要望を“1つ”ではなく、“3つ”叶えて下さい。可能ですか?」


「―――可能です。…ズルいのですね」


「10とは言わない辺りが、多少の優しさですかね。僕として実感が薄いですが、何とか使えるみたいですね、この能力」


(よし!能力発動環境整いまして、概ね良好。これで先の見通し少し明るくなったかな♪この後は能力を慣らして、影響範囲、効率化、リスク等々…その辺を探っていく感じになりそうだ!多少気になる箇所が何点か残っているからね…)


あら?何やらウルスカ様の表情が険しい事にふと気付く…怒ってらっしゃるのですかね?あ、僕におちょくられた…トカ、思ってらっしゃい、いやらっしゃる?ん~…あ~逆の立場だったら“イラ”ってするか?…神様だし人間ごときにって気持ちはあるのかもしれないな。謝罪しとくか…


「あの~ウルスカさ…」

「代々木様!」


僕はなんて言うのか、ダメな意味でタイミングって奴がどうにも悪いらしい。ウルスカ様の耳には僕の呼び掛けは聴こえていないらしく、真剣な面持ちで二の句を告げる。


「代々木様の力の一端を垣間見ました。その上で進言、いえご忠告と言い替えましょう。ご忠告させて頂きます」


しかも的はずれな事まで考えていて、どうにも恥ずかしい。どうやらウルスカ様はこの力の及ぼす影響や僕の身を案じてくれていたと云うのに。


「このお力…間違った方向、または悪用されてしまいますと想像以上に大変な事になるかと思われます。努々忘れなきようお願い致します。また、早急に装備、拠点の防御防衛面に関して対策する事を強く推しておきます」


具体的に何をするかは先輩と合流してからにするとして、ここは素直に従うべきだろう。


「ハイ。仰る通りにするつもりです」


向こうの世界の知識がまだ乏しいのが不安材料ではあるのだが、何から手を着けたらいいのやら…


な~んて考えまでマルっと貴女はお見通しなのですか、ウルスカ様!?



「パンパン!」


おもむろに中空に向かって手を叩き、


「お出でなさい、オマエ達。こちらへ集まりなさい」


今まで何処に居たの、この数!?これが守護精霊!?


「―――代々木様、このコ達は代々木に憑ける予定の守護精霊です。フィーリングが合うコを選びますので少しお待ちを…憑けるコが先程の件も含め上手くサポートしてくれるハズです」


スゲー!何て表現したらいいのかなコレ…蛍みたいな淡くて優しく光る飛行体が、10や20じゃ足りないレベルで上空からウルスカ様の周りに集まった来た。何か神々しくて、と~う~と~い~?って感じ?


…表現力を僕に求めるな。残念で仕方ないって自分でも理解してるよ、大きなお世話だ!

Continued on the following page…

2018/11/28/Wed/12:00-

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