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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

箱庭ゲーム

作者: 神崎錐

あれ。

ここ、何処だろう。












 * * * * * * * * * * *













目が覚めたらそこは見知らぬ所でした。なんて笑えない展開。

夢遊病患者になった覚えはないのになぁ。とりあえずここ何処。

その場で立ち上がって自分の位置を確認。

白い空間が続いてた。わからないからとりあえず失敗。

どうすれば判るかな。上を見ても白色しか見えないから、もしかしなくても屋内なんだろうけど。

寂し過ぎる天井だなぁ。自分の部屋の木目の天井が恋しくなる。

そういえば、さっきまで自分が寝転がってたの、何処だったっけ。白い。質は?固い。

何で体に支障がでてないのかな。普段は固いけど板張りの床よりマシな畳の上で寝てるから、少しくらいは節々が痛くなるほうが自然だと思ったけど。まあ、痛みがないにこしたことはないか。

誰かいないかな。歩けば誰かに会えるかな。

あ、でも怖い人には会いたくないな。優しい人に会えるといいな。

歩いて、歩いて。白色がずっと続いてる。終わりが見えない。

暇だな。とりあえず疲れないのが幸いかな。

数でも数えようかな。心の中で数えてたら取り違えそうだし、声に出して。

足を出すのと一緒に言おうか。


「1、2、3、4、5、6、7、8、9……」


数が一桁から二桁になっても二桁から三桁になっても三桁から四桁になっても白色に変化は見えてこない。

そろそろ五桁になるかな、というところで。


「…あ、」


白以外の色が見えてきた。

先ず見えた色は、黒っぽい茶色。その次が、煉瓦色。

何の色だろう。何にしたって、あれはきっと動物じゃないんだろうな。

根拠はないけど、そう思った。

五桁になって少しすると、その色の全体が見えてきた。茶色は枯れ木で、煉瓦色は家らしい。

その家や木の周辺には土があった。その土が何故か、自分には空間の白い部分が絵の具でそっくり塗り替えられたように見えた。

誰かいるかな。窓があるし、覗いてみようか。扉を叩いて変な人が出て来たら嫌だし。


とっ、とっ、とっ、


歩いて近付く。窓から煉瓦色の部屋が見えてきた。


どぶしゃっ


聞き慣れない音と一緒に、窓に赤い物がまばらに張り付いた。

嫌な予感がしたので、それからは家は無視して数を数えることもなく走っていくことにした。


「ギャアァァ!あ、ぐ、」


後ろで聞こえたいくつかのあの音は、きっと幻聴なんだろう。走りながら考える。

思い切り走ってるのに、全く疲れる様子がない自分の体が不思議だった。


走って走って。

暫くして足を止めた。後ろは見ない。もう何もないと信じたかった。

いくら走っても走った気にならない。白色は何にも変わらない。

あんなに走ったはずなのに、息が切れない。まるで夢の中をさまよっているみたいだ。違和感がある。

そういえばあの家に近付いたとき、家と枯れ木の土台のあの地面から土を踏んだように感じなかった。

あの土色を、自分は確かに踏んだはずなのに。

今自分が立っている白色の地面と全く変わらなかった。

あれは何だったんだろうか。

最初にあの土を見たとき、絵の具で塗り替えたように感じたあの認識は、案外的外れではなかったということかもしれないな。

既に終わったことを頭の中で長々と考えていると、落ち着いてきたみたいで少し冷静になってきた気がする。

多分、自分は目が覚めてからさっきまでずっと混乱してたんだろうな。そう思うくらいには頭が冷えてる。


「よく考えたら、そもそもこの空間自体が異常なんだよなぁ」


冷静になって改めてこの空間を見回すと、今まで疑問が浮上しなかったのが不思議なくらい、この空間はおかしい。

自分が寝間着姿なのはともかく、足元を見ても影がない。

服に影は出来ているのに、白い空間の地面には何もない。

その場で地面を蹴ってみても(靴は履いていた)音では何かを判別できないし、試しにしゃがみ込んで白色に触ってみたけれど、触った感じでもそれが何なのかはさっぱり判らない。

…もう止めよう。堂々巡りになりそうだ。立ち上がって、また周囲を見渡す。

相変わらず、白色が続いている。他の色は自分だけ。

自分が身に纏っている、この場所と正反対な黒色が映えていた。


また、歩く、歩く。

歩きながら、取り留めのないことを考える。

そういえば、白は拒絶の色なんだっけ。前にそんなことを聞いた気がする。

まぁ、何にしても早くここから逃げ出そう。

このままだと、きっと自分は狂ってしまう。

まともが何なのか、わからなくなってしまう。


とっ、とっ、とっ、


自然と足を動かすのが早くなり、段々と歩幅も広くなっていく。

結果的に、自分はまた疾走し始めた。

それからどれだけの時間、そうしていたのかは判らない。

どれだけ走っても疲れないから、感覚でもつかめない。

ただ、障害物がないあの空間で、思いっきり走る感覚だけに身を任せていた。

そうして。

気付いたら、暗雲の空の下で一人、立ち尽くしていた。

…一体自分に何があった。


なんにしても…ここ、何処だろう。

目を覚まして真っ先に思った事と同じ事を考える。ただし、空間が違う。

自分が気がついたら居たこの空間は、空は雲に覆われていて、黒い服を着た自分が溶け込めそうなほど暗かった。

地面は土がむき出しで、それでも土の匂いがしなかった。

歩いた感じも、あの白い空間と全く変わらなかった。

気がつかなかったのはこれもあるのかもしれない。

土も雲もよく見るとなんだか作り物のようで、下手な絵画よりも現実味が無かった。

そして相変わらず、人影は無い。


さぁ…


暫く立ち尽くして考え込んでいると、暗雲から雨が降ってきた。

(たちま)ち、あたりに水溜まりが出来た。でも、自分は濡れない。

大きな水溜まりに(わざ)とらしく足を片っぽずつ突っ込みながら歩いてみても、足はなんともなっていない。水が自分の足で音を立てることすらない。

その様子に、自分は大きなホログラムの映像のようだと思った。

本当に、幻覚を見ているようだ。

…自分は精神病に罹っているのだろうか。自分は一生狂うことはないと思っていたんだけれど。

一人で少し悲しくなりながら、とぼとぼと歩みを尚進める。

はぁ、と溜め息を吐くときに一瞬だけ目を閉じた。

開けたときには、もう足下に水溜まりは存在しなかった。

雨が降る音も、何時の間にやら消えていた。

ただし、そのかわりに先程よりも辺りは暗くなっていた。

顔を上げる。正直、上げたくなんて無かった。嫌な予感しかしてこないから。

けど、そうしないと何も変わらないから仕方無い。

顔を上げた結果に見えたのは、拍子抜けしてしまうくらいにはまともに近い光景だった。

幾つかの家があった。

畑があった。

人が居た。

しかし、それらの光景はやはり何処か変だった。

普通ならこの光景を見て、やっと人が居たと泣いて喜ぶかもしれない。

或いは、自分に害をなすかもしれないと怯えるかもしれない。

自分の場合はそうじゃなかった。ただ違和感を感じた。

ここに来てからずっと感じている違和感。

作り物めいた存在感。

子供が描いた絵の方がまだ自然だと感じる。

人も確かに人の形をしているが、どれも人形のように目が死んでいた。

虹彩はあっても感情が何も判らなくて、あれらの表情筋(多分、そうだと思う)が動いていてもそれは同じだった。

とにかく、自分は一目見てそれらが嫌いになった。

見なかったことにして行ってしまおう。あれらはこちらに気づいてない。今のうちなら何事もなく立ち去れるだろう。

くるりと踵を返して、姿勢を若干低く保ち反対側に小走りで移動する。

すると。

体感で数分後、自分の遥か後方から聞き慣れない声が聞こえた。


「人だ!人が居る!おーい!おーい!!」


声の高さからして、男性だろうか。

そっと振り返ると、どうやらその考えは当たっていたようで、自分と同程度かそれ以上の身長の男が作り物じみた人形に話しかけていた。

その男は作り物に見えなかったので、恐らく本物の人間なんだろう。ただの直感だけど。

止めておけばいいのに。絶対に碌な事にならないだろうし。勿論根拠は無いけれど。


「おい、止めろ!」


別の声も聞こえた。こちらも男だろう。多分。

もういちいち振り返らない。余計に逃げにくくなる。


「何でだよ。帰りたくないのか?」


また声がする。


「帰りたいに決まってるだろ」


まぁ、普通はそうだよね。


「じゃあなんでだよ」


「あれは駄目だ。あれはヤバい」


あぁ、君もそう思うか。


「はぁ?何言ってんだよ」


「もうお前黙れ。兎に角、あれはヤバいんだよ。…根拠無ぇけど」


なんか自分と考え方似てるなこの人。

でも、心の声がだだ漏れだ。


「なんだそれ!根拠無ぇんじゃねぇかよ!」


「それでも、駄目なもんは駄目だ!」


「ガキかよお前!」


「うるせぇ!」


煩いのは君らの方だと思うけどな。

あと、やっぱりこの人と自分は似ていない。


「コンニチハ」


馬鹿すぎる。


「あ、すいませーん!道に迷ったんですけどよかっもが」


「馬鹿、止めろ!」


「むごっ、もごっ!…ぶはっ、止めろ!」


「がっ!」


「ドウシマシタカ?」


「いえ、大丈夫です」


…何が?脈絡が無いにも程がある。


「ソウデスカ。ソレデハ」


あぁ。もう駄目だ。


「サヨウナラ」


「へ?何を」


ぐちゃっ


鈍い音が聞こえた。多分、片方の男が死んだ。

その時点で、自分はそこに居るのが嫌になって見つかる危険も構わずに走りだした。


「…え?」


呆気にとられているのか、それだけ声が聞こえた。

この反応だと、止めようとしていた男が()られたかな。

当然、根拠なんて無いただの推測にすぎないけれど。

まぁ、何にせよ。

逃げろ。其れ(死体)を置いて。

そのままだと君も死ぬ。

全力で走りながらそれだけを心中で呟くと、もうそれ以降は何も考えなかった。










 * * * * * * * * * * *










あれから。

ひたすら走って、走って、走り続けて。

何故か立ち止まってしまったその場所は、針葉樹が生い茂る森の中だった。

また作り物じみたモノばかりで、何でここで立ち止まったのかが自分でも解らなかった。

多分無意識で止まったんだろう。疲労感は相も変わらず全くでないままだから。

その場に中腰で姿勢を保つ。

体は問題無いけれど、精神が疲れた。

針葉樹には寄りかからない。作り物じみたモノに触るのはあの白い地面で最後にしたかったし、触ったところで嫌な予感しかしない。

それにしても、ここは何処なんだろう。

心の中であの人に声を投げかけた直後に記憶がとんだから、あれから自分が何処に向かって走っていたのかが解らない。

あぁ、頭が痛い。音が聞こえる。作り物じみた奇っ怪な音。

頭が痛い。ガンガンする。

其れと混じってキンキンとする超音波のような高い人間の声。多分女。

頭に響く。痛い。作り物も嫌だけど、こんなのも聞いてて辛い。

だけど、作り物じみて無いだけまだマシかな?聞いてられる。

…あぁ、でも。


「嫌!いや!来ないで!来ないでよ!!」


やっぱり、どっちも嫌いだ。あぁ、頭が痛い。

…ねぇ、そんなに叫ばないでよ。こっちは体調が悪いんだ。本当に辛いんだ。

そんな声を聞いてたら、もっと悪くなってしまう。


「いや!助けて!誰か!誰か助けて!」


あぁ、辛い。吐き気がする。さっきまでこんなに悪くなかったはずなのに。

痛い。頭が割れてしまうかもしれないと錯覚する程、痛い。

本当に、さっきまでこんなに酷くなかったのに。辛い。


「助けて!助け」


ぐしゃっ


その音がしたきりで、人間の声はもう聞こえなくなった。

かわりに、その音に続くように色んな違う音が時には独りで、時には重なって響いた。


ぼとっ


ばりっ


ごとっ


ぐちゃっ


どれも鈍い音だった。人間の声が止んだのに、自分の調子はそれから(しばら)く良くならなかった。

鈍い音が止んでも、作り物じみた音がなくなっても其れは暫く変わらなかった。

そうしてうずくまっているうちに、いつしか、自分は此処に来る前の日常に帰りたいと思っていた。

あれ、おかしいな。自分はあまりあの日常を好いていた訳じゃなかったはずなのに。

むしろ何処か別の場所に行きたいくらいで……あれ?

なら、なんで自分はここに来た当初に、アンナコト、考えたんだろう。

あれ?あれ?あれ?なんで自分は、アンナコトを考え……あ、そうか。錯乱してたからか。

その考えは、すとんと自分の中で落ち着いた。

そうだ。きっと、多分。苦痛でしかなかったあの日常が、恋しいだなんて。

有り得無い。ただの寝起きの狂言に決まってる。そうだ。

だって自分は


「ぎいゃあぁああぁぁ!」


「助けて!誰か、誰かだずげぐべぇっ」


「君は逃げろ!」


「む、無理よ!あなたを置いて逃げるなんて!」


「コンニチハ。ドウサレマシタカ?」


「い、嫌!来ないでぇ!」


「お、おい!待て!待ってくれハニー!」


「いやぁぁあぁ!!来ないで!来ないでぇ!」


「お願いだから待っでぐばぁっ」


……前言撤回。

やっぱり、自分はもともと居た所に帰りたい。

理由?何を今更。

そんなの、死にたくないからに決まってる。

とはいえ。

現状をどうするか、先ずはそこからだ。まぁ、現状で既にほとんど決まったも同然なんだけど。

自分の周囲は確かに現在進行形で血の海になりつつあるわけだが、こうしてのんびり考えに耽っている所からも解るとおり自分自身は未だ動く作り物じみたモノに…なんかもう面倒だな。もう作りモノでいいか…に見つかっていない。

こういう場合、自分の中に存在する選択肢はひとつだけだ。


「(よし、逃げよう)」


決断は早かった。

そして自分は老若男女の断末魔をBGMに、針葉樹の生い茂る森から無事脱出した。

作りモノにも、断末魔をあげていた老若男女にも自分の存在は気づかれ無かった…と思いたい。

まぁ、ともあれ。

こうして自分はとりあえず、通算68回目の命の危機を無事脱却した。














 * * * * * * * * * * *











――ここまでがワタクシが此処に来た一日目の一部始終です。

――+αでワタクシのその時の心情も一緒にお届けいたしました。

――一人称が違った?まぁ、ワタクシも人間ですから多少最初とは変化することもあるということですよ。

――それよりも如何でしたか?楽しめましたか?……あぁ、それは良かった。

――こうしてたまには人の話を聞いてみるというのも悪く無いでしょう?

――特に此処は娯楽が少ないですし、多少は刺激が無いと腐ってしまいますよ。

――人間ですからね。貴方も、ワタクシも。


――あなたが此処に来てどのくらいかは存じ上げませんが。…あぁ、三ヶ月ですか。

――ワタクシですか?ワタクシは此処に来てどのくらいかはかなり大雑把にしか把握していませんよ。

――場所によっては本当に時間の感覚が狂うようなところもあるので、どのタイミングで一日とするかもかなり曖昧になりますし。とりあえず眠る回数は数えていますが、ワタクシはあんまり眠らなくても平気なほうですしねぇ……。ワタクシが自分で数えている年月よりも実際は長く此処に居るのではないでしょうか。


――それにしても、こうして改めて貴方に話してみて解りましたが、ワタクシは初日で三回も命の危機に直面していたのですね。よくこうして生きていられるものです。

――…え?残りの65回はいつ回避したかって?

――それは貴方のご想像にお任せしましょう。

――さて、これでワタクシの用事は済みました。

――これ以上ここにいても動く作りモノに見つかりますし、貴方も早く移動したほうがよろしいですよ。

――……おや?よろしいのですか?移動しなくて。

――あぁ、ワタクシのことはほうっておいても大丈夫ですよ。少し体を休めてから移動しますから。

――何故直ぐに移動しないで休んでからかって?いえ、特に理由はありませんが。

――何でそんなに危機感が無いのかって?まあ、言えないほどの事情はございませんが。

――簡潔に申しますと、実はワタクシは生来影が薄く、こちらから話しかけないかぎり動く作りモノも人もワタクシの存在に全くといっていいほど気がつかないのです。

――今こうしてワタクシと会話する貴方も、ワタクシから話しかけることが無ければワタクシが目の前を通り過ぎても気がつかなかったでしょう。

――何せ、自己主張が無ければ親もワタクシの存在に気がつかなかったないほどでしたから……いえ、これはどうでもいいことでしたね。

――それより、いいんですか?こんなに悠長に立ち話をしていて。

――ワタクシはともかく、貴方は人並みの存在感をお持ちでしょう?

――低確立遭遇地帯でも無い所にこんなに長い間同じ所にじっとしていたら……


……あぁ、すみません。





もう手遅れでしたね。

自分が声をかけていなければ、こうはならなかったかもしれませんが。


飽く迄も可能性の話ですし。



まぁ、なにはともあれ。





さようなら、()()さん。


















……どぶしゃっ




















ゲーム開始(スタート)から   2023日 2時間 11分 7秒



ゲームの参加者(プレイヤー)数  10000人


現在の生存者(プレイヤー)数  2183人


ゲーム終了(オーバー)まであと 1629日 21時間 48分 53秒


 


箱庭ゲームのやりかた




必要なもの


同じ種類の生物 お好み


集めた生物を殺すための人形(モノ) お好み


生物と人形が入る空間(狭いよりも広いほうが好ましい) 最低1個


砂時計 1個



やる前の準備


用意した空間全てに生物が行き来できるように繋げてください。

行き来の条件はどんなものでもかまいません。


人形はゲーム開始直前に設置します。


これで準備は整いました。

次はいよいよ、ゲーム開始です。



ゲームのやりかた


用意した空間に適当に生物を配置します。

このとき乱雑に置くと生物がゲームの開始前に死ぬ場合があります。

死に易い生物の場合はそっと置くことをお勧めします。

配置には多少偏りがあっても構いません。

一気に全て配置しても決めた時間ごとに順々に配置していっても構いません。


人形を空間の中に適当にばら撒きます。


直ぐに用意した砂時計を引っ繰り返します。


これだけです。

あとは生き物のする事為す事を見て楽しみましょう。


砂時計が落ちきったらゲーム終了です。



ゲームの片付け方


人形を回収します。

使える状態かどうかを選別します。

使えなさそうなものは捨てましょう。

使えそうなものは次のゲームに使いましょう。


空間は次のゲームのためにもちゃんと掃除しましょう。

ゴミは生物がもと居た場所以外に捨てましょう。























※補足



箱庭からの脱出(ゲームクリア)条件



ゲームの開催者に気に入られること。


死骸になっても気に入られればゲームクリア。

死んでいれば元の世界に返れる。

生きていれば大概はそのまま次のゲームに使われる。



箱庭からの脱出失敗(ゲームオーバー)条件



ゲームの開催者に気に入られないこと。


気に入られなければ死骸になってなくてもゲームオーバー。

ゴミとして元居た所とは別の空間に捨てられる。



箱庭からの脱出不可(エンドレス)条件



ゲームの観客に存在を忘れ去られること。


ゴミとしてゲーム内の空間から出ることも叶わなくなる。

ゲームの空間内で一生を終えることになる。

 

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