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魔法学校の方士先生  作者: 均極道人
第一章 ライフタリン
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第十四話 「特別」なエルフ

 職員室、リブィは赤い液体が入った瓶を陸虚へ渡した


 「初めての授業はどんな感じ」


「学生はいい子だが、やはり始業日に僕はやりすぎて、みんなは僕を怖がっている」


「まあ、時が経てば、陸先生がどんな人、いずれ分かるだろう。」


「リブィ先生、これは何ですか」


 手元の瓶を見ながら質問した


「あ、これね、これはワシ作った薬剤、まあ薬剤と言えばジュースみたい物、強い効果がないが、味は評判だよ、オレリスに結構人気あるじゃ」


「いただきます...」


 アマ酸っぱく、爽やかな味確かに美味しい


 「陸先生は副業を決まりか、オレリスの給料が安くは全国周知だがオレリスの先生はほぼワシみたいな木属性魔法使いから、みんなは薬剤師の副業で金を稼ぐ、陸先生みたいな戦闘力強い魔法使いなら、うん、シフとダンジョンを攻略すればいいかな」


 シフの無表情な顔を思い浮かべた途端、陸虚は思わずゾッとした。


「うん、あの方と同行すればなんが気まずいな、練丹術も校長先生以外の人にばれたくない、そうか,魔法のスクロールなら、特に一度きりの魔法のスクロールは符籙とほぼ一緒、符籙を出せれば。」


 と思っている陸虚は作った符籙を出した


 「一応魔法のスクロールを作られるけど...」


 「お?雷撃の魔法のスクロール、これは珍しいな、魔力充実、魔法回路安定、デザインはちょっと変が.......」


 「へ.......へへ.......」


 「まあ、低級スクロールの逸品じゃ、陸先生、先言ったオレリスの先生も生徒も薬剤師なので戦闘力は強くない、このようなスクロールは大人気だ、学校はこのような品の買い取りを行うので、どうだろう学校へ売る?低級巻物の市価は銀貨10枚で、学校だったら銀貨13枚の値段をするじゃ」


 どうやら一時的にごまかすことができたようで、陸虚はほっと息をついた。


 「いいのですか、それじゃあ、学校が損を被るのですか?」


 「大丈夫、これも学校からのちょっとした福利ってことじゃ,それにしても、陸先生は執事を雇った方がいい」


 「え?別にノアがいるけど」


 「それは違う、仕事のことじゃ、魔法材料の購入とか、金の管理とか、やはり専門知識を持っている人がよいか」


 「そうですね、リブィ先生はおすすめがありますか。」


 「うん、ライフタリンは特別な執事いるんじゃ」


 「特別?」


  陸虚はノアを雇う日を思い出した


 「いや、いや、いや、普通でいい、あ、真面目の方、真面目の執事があれば助かります」


 「ほほ、陸先生は面白いことにあっているよね」


 「は、はは…」


 「特別な執事はエルフ一族じゃ」


 「エルフ?」


 「ライフタリンはエルフの森に近い、それに校長先生とティアリアの関係,ライフタリンで執事をするエルフは多い、エルフ一族は頭がいい、弓の扱いに長けているので、戦闘力弱い薬剤師は普通エルフ執事を雇うが、陸先生なら...」


 「できれば魔法知識が豊富なら...」


 「これですね、エルフ一族は魔法を使えないじゃ...」


 「え?」


 「でもワシはおすすめ人がいる、真面目、魔法知識が豊富、しかも美…コホン、何でもない、明日ね、明日にあの子を陸先生に紹介するじゃ」




 翌日、オレリス、魔法書庫


 「こちらが、陸先生の執事兼補佐役じゃ。」


 そう言ってリブィが連れてきたのは、一人の少女だった。金色の髪が制服の肩にさらりと流れ、冷たい翡翠色の瞳が一瞥をくれる。陸虚は初めて彼女を見たとき、理由もなく「綺麗な子だ」と思った。


 「初めまして、私はシオン、今日から陸先生の執事として研究費管理、道具の仕入れなど担当します。」


 シオンは簡潔で無駄のない自己紹介を済ませると、机に用意されていた分厚い予算書をトン、と置いた。ページには、魔法道具の仕入れリスト、許可済みの魔導書購入申請書、そして“使途不明金”の赤いライン。


 「ちなみに……浪費は、即報告するから。」


 シオンの瞳が、まるで弓を引く時のように鋭く光った。一時間後、今週陸虚の購入予定魔法材料など必要な道具のリストを手早く確認すると、シオンは足音も立てずに部屋を後にした


 「どうですか、陸先生、真面目な子じゃ」


 「うん、むしろ真面目過ぎて、ちょっと怖い、ところでエルフ一族は魔法を使えないがなぜシオンは魔法に夢中ですか?」


 「もともとエルフ一族は魔法を使えるじゃが、100年前邪神の災難後、エルフの魔力が消えた、シオンはその原因をはっきりさせようとしていたので、オレリスへ勉強に着た」


 「つまりシオンは生徒ですか」


 「うん~生徒じゃなくて、シオンの知識でオレリスに先生になりは余裕じゃが、「それは研究に邪魔するから、却下」——彼女はそう言って、取り合おうともしなかった,彼女のことは、ちょっと特別な生徒だと思ってくれればいい」


 「執事の仕事は邪魔じゃないですか?」


 「陸先生は特別だ」


 「なんが、最近の特別が多いな…」


 陸虚はこう思っていた


 「シオン昔から強い攻撃魔法を近くで研究したい、最初はシフの炎魔法を研究つもりで、シフの身分ちょっと敏感のせいで、今まで研究できなかった」


 「敏感?」


 「シフのことは話しすれば長いからそのうち自然と分かるじゃ、またシオンのことに戻ろう、あの子、見た目は冷たそうに見えるけど、君のこと聞いた時は内心すごく喜んでいたんだよ。シオンの雇う代金なら陸先生の出来る範囲に雷魔法を見学させれば十分じゃ、」


 「え?これだけでいいんですか」


 「大丈夫、大丈夫、これもシオンの希望じゃ」


突然戻ったシオンはバンッと音を立てて扉を開け、そのまま陸虚の前まで歩み寄り、すっと手を差し出した。


 「?」


 「お金!」


 陸虚はリブィの顔を見た。「さっきは“お金はいらない”って言ったよね?」って顔で。


 「勘違いするんな、魔法道具を買いの経費。」


 「あ、そういうことか…今すぐ買い出しに行くの?ならば僕も一緒に行こう、途中に雷魔法の話をしようよ」


 「雷魔法」って聞いた瞬間、シオンの目がキラッと光った。

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