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魔法学校の方士先生  作者: 均極道人
第一章 ライフタリン
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プロローグ

 仙人になるって、一体どういう道のりなんだろう?


 まあ、流派によって違うとか、伝承がバラバラとか、いろいろあるらしい。


 だけど、どんな道を選ぶにしても、すべての始まりは――「煉気れんき」だ。


 気というものを体に取り込んで、それを霊力に変えて丹田にため込む。


 そして、その霊力をぎゅっと圧縮して、まるで小さな丹みたいなものを作る。


 これが、いわゆる「金丹きんたん」ってやつだ。


 でもね、この金丹を作るだけじゃ仙にはなれない。


 そこから更に霊力の質も量も磨き上げて、極限まで高めたとき――


 やっと、仙の世界がちらっと顔を見せるんだとか。

 

 で、その最後の関門がまたエグい。「天劫てんこう」っていうんだけど、


 九十九回もの雷がドカドカ落ちてくるわ、天の外から魔物が襲ってくるわ、


 精神は幻に惑わされるわで……普通ならそこで終わる。


 だって、ちょっとでも気を抜けば即アウト。命がいくつあっても足りない。


 それを全部乗り越えた者だけが、「仙」になれるってわけ。


 ――そんなとんでもない道を目指す修行者たちは、「方士ほうし」と呼ばれている。


 昔々、ごくわずかな方士たちが本当に仙人になって、上の世界に行ったらしい。


 彼らはその修行法を弟子に伝え、それが今の宗派につながっているわけだ。


 そして、今も秦という国では、たくさんの方士が自分の流派で日々修行している。


 ……僕、「陸虚りくきょ」も、その中の一人にすぎなかった――


 異世界に飛ばされるまでは、だけどね。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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